ビジネスフォンの主装置とは?役割・価格・耐用年数を徹底解説!
- ビジネスフォンについて調べていると、主装置という用語をよく見るんですが、主装置とはどういうものですか?
- 主装置とは、ビジネスフォンを使用するためには欠かせない機器のことです。内線・外線などの電話機としての機能のほか、留守番電話や転送電話機能などほとんどの機能が使用できるのはすべて主装置のおかげです。
普段、ビジネスフォンを使用する立場だと、主装置について意識する場面はほとんどないですよね?
ですが、どのような主装置を選ぶかによって、ビジネスフォンの台数や利用できる機能が変わるため、どのような機能が利用できるのかを知ることはすごく大切です。
この記事では、ビジネスフォンの導入を考えている方のためにビジネスフォン販売会社として120,000社以上への導入実績のあるOFFICE110が分かりやすく解説します。
ビジネスフォンの主装置とは
- ビジネスフォンを導入するためには、必ず主装置という機器が必要なんですよね?
- そうです。主装置はビジネスフォンの機器の中で最も重要な機器のうちの一つです・・・と説明してもイメージしづらいと思いますので、まずは主装置の概要を紹介して、どのような役割の機器なのかについて説明しますね。
1-1.主装置の機能・役割
主装置とは、ビジネスフォンに必要な機器の一つです。ビジネスフォンを社内に設置することで1本の外線で複数のビジネスフォン電話機を共有したり、内線通話・留守番電話・転送電話などの便利機能を利用したりできるようになります。
ビジネスフォンは、主装置を経由しなければ電話線を接続しても全く作動しません。
また、主装置の機能が利用できなければ、ビジネスフォンとしての機能は使用できません。
【主装置に搭載できる主な機能】
- 留守番電話機能
- 転送電話機能
- 自動音声
- 保留応答機能
- モニター機能
- 共通電話帳機能
※モニター機能とは
話の内容を社内の別の電話機で聞くことができる機能。研修スタッフの電話応対スキルの確認や、クレーム対応時のチェックのためなどに良く用いられます。
機能を具体的に挙げればキリがありませんが、主な機能だけでも上記の通りです。
正確には、これらの機能を利用するためのユニットを主装置に差し込むことにより、主装置に機能を持たせることができます。
- ビジネスフォンは多機能なイメージがあるけど、多機能なのは主装置のおかげだったんですね。
1-2.ビジネスフォン=主装置+電話機
- 「ビジネスフォン」というとき、一般ユーザーの方々は電話機の方だけイメージされると思いますが、機器を提供する側としては、ビジネスフォンは「主装置+電話機」ですね。
- 確かに、主装置の機能を聞いたらその通りだと思いました。
主装置は、見慣れないものであり耳慣れない言葉だと思いますが、ビジネスフォンの機能や仕様を大きく左右します。
従って、自社に合ったビジネスフォンを選ぶときには主装置の仕様を調べる必要があります。
現代ビジネスフォンの主装置は3タイプに分かれる!
- 主装置の選び方が大切ということは、主装置に種類があるということですか?
- はい。主装置には大きく分けて3つのタイプがあります。また、同じタイプの主装置でも、メーカーや機種が違うと使用できないので、主装置選びがそのままビジネスフォン選びであるともいえますね。
ビジネスフォンの主装置は、大きく分けて3つのタイプに分かれます。
それぞれのタイプの概要について紹介します。
2-1.主装置内蔵型のビジネスフォン
- 主装置内蔵型って主装置が電話機の中に入っているんですか?+電話機」ですね。
- はい。このタイプは、1~2回線の個人事業主や小規模事務所でよく利用されています。
主装置とビジネスフォンは、電話回線で配線をする形が一般的ですが、小規模事務所向けに主装置内蔵型のビジネスフォンもあります。
具体的にはNTTのαB1などの機種があります。
主装置内蔵型のビジネスフォンのメリットは、複雑な配線工事をしなくてもビジネスフォンを設置できることと初期費用を節約できることです。
「費用は押さえたいけど、電話機2台同時に使用したい」
「自宅で仕事をしているが、仕事用の電話とプライベートの電話を別々にしたい」
主装置内蔵型ビジネスフォンは、これらの悩みを低価格で解決することができます。
- 主装置内蔵型ビジネスフォンを選ぶ際には2つの注意点があるので覚えておきましょう。
- 転送機能など、主装置内蔵型ビジネスフォンでは使用できない機能がある
- 規模拡大により3台目を購入する際に、ビジネスフォン一式買いなおさなくてはならない
2-2.通常型の主装置
通常タイプの主装置は、メーカーがビジネスフォンの機種ごとに発売しているので非常に種類が豊富です。
さらに、同じ機種の主装置の中でも、異なるサイズの主装置が展開されているケースが一般的です。
サイズの違いは物理的な大きさ・重さの違いもありますが、より大切なのは次の2点です。
- ビジネスフォン電話機が何台接続できるか?
- どのような機能が利用できるか?
例えば、NTTの機種を例に挙げると、サイズによって次のように電話機の最大使用チャンネル数が決まっています。
機種 | サイズ | 最大使用チャンネル数 | 最大接続数 |
---|---|---|---|
SmartNetcommunity αN1(NTT) | TypeS | 4ch | 10 |
TypeM | 12ch | 30 | |
TypeL | 192ch | 572 |
Sサイズなら外線4ch、Mサイズなら12ch、Lサイズなら192ch分の外線の同時通話が可能であるということです。
つまり、SmartNetcommunity αN1のSサイズの主装置を導入した場合、理論上は電話機が10台まで設置可能で、そのうち4台まで同時に通話できるということになります。
また、最大チャンネル数の「S」「M」「L」はNTTでの分類なので、チャンネルサイズの分け方や、サイズごとの機種の接続台数はメーカー・機種によって異なります。
SサイズやMサイズのものであればシンプルですが、Lサイズの主装置は構成が複雑・専門的です。
仕様書やカタログなどで目安を確認したのちに、最終的に販売店に確認・相談していただくとよいでしょう。
- もし、主装置の接続台数よりもたくさんのビジネスフォンが必要になったらどうなるんですか?
- その場合は、主装置を交換したり増設したりする必要がありますが、かなり大掛かりな工事が必要になります。さらに、工事の間は会社の電話は一切使えなくなってしまいます。
- それは、必要な台数をきちんと把握して主装置を選ぶことが大切だということが身に沁みますね
- 電話機の必要台数は、従業員の数+1台が目安と言われますが、急成長をしている企業や創業間もない企業は少し回線に余裕をみておいた方が良いかもしれませんね。
2-3.クラウド型の主装置
近年、あらゆるものがクラウド化していますが、ビジネスフォンの主装置についてもクラウド化して提供されているサービスがあります。
それが、クラウドPBXです。
クラウドPBXとは、主装置の機能の大半をインターネット上に設けられた、仮想のクラウドに接続して利用できるサービスです。
クラウドPBXには
- 主装置の代金がかからないなど初期費用を抑えられる
- スタッフのスマホや業務用のPCなどの端末をビジネスフォンとして使用できる
- ITツールとして勤怠管理やグループウェアなどの機能が搭載されている
といった、次世代型ビジネスフォンならではのメリット・特徴があります。
クラウドPBXについて詳しく知りたい方は「OFFICE PHONE」をご覧ください。
ビジネスフォン主装置の価格とは?
- 多機能なビジネスフォンの機能が詰まっているということになると、価格がどのくらいするのか心配になりますね。
- そうですよね。ビジネスフォン導入の際には、回線数や規模だけではなく、予算の問題もありますよね。まずは、業界の相場としての主装置の価格を紹介します。
3-1.新品の価格目安は20万円~
主装置を新品で購入した場合の費用は、Sサイズのクラスのもの(チャンネル数が数台~10台程度の機種)で、20万円~が目安です。
そして、主装置の価格はサイズが大きくなればその分比例します。
機種や販売店によって費用は大きく異なるので、あくまでも目安としての価格です。
また、機能を追加で利用する際には、別途ユニットの費用がかかることもあります。
主装置を中古で購入する方法もあります。
中古の場合は、機種や状態によって価格の幅がかなり広いですが、注意しておきたいのは基本的に主装置とビジネスフォンはそれぞれ対応機種に合ったものしか使用できないということです。
つまり、販売終了している古い機種の主装置を選んでしまった場合、次のような事態に陥る可能性があるということです。
- 主装置が使えてもビジネスフォン端末が手に入らなくなってしまう
- 主装置が故障してしまったときに電話機含めて一式を購入しなおさなくてはならなくなる
- 中古のビジネスフォンを購入するという選択肢自体は悪くないですが、購入する業者や機種の見極めが新品以上に重要になりますね。
3-2.リース契約も可能
- ビジネスフォンは、リース契約することもできるんですよね?
- はい。リース契約できます。ビジネスフォンの新品を購入する場合、かなりまとまった費用が必要になることが多いので、リース契約を結ぶお客様が多いです。
初期費用を抑えたい場合、リース契約はとても魅力的です。
リース契約は、ビジネスフォンの購入費用や工事費用をだいたい3~7年に分割して代金を支払う契約方法です。
リース契約の場合、ビジネスフォンメーカーではなくリース業者と契約を結びます。
ただし、注意点もあるので、念のためチェックしておきましょう。
- トータルで支払う総額は、結果的には一括購入するよりも高くなる
- 途中での解約ができない(解約の場合に違約金がかかる)
従って、初期費用を抑えてビジネスフォンを購入したい方の選択肢としておすすめしたいのは次の3つです。
- 新品のビジネスフォンをキャンペーンで購入する
- 信用できる店舗で、安い中古のビジネスフォン・主装置を購入する
- リース契約を結ぶ
ビジネスフォン主装置は故障するの?耐用年数は?
- せっかく安く購入できたのに、故障して台無しになってしまった・・・といった事態に陥ってしまうことはないんですか?
- 残念ながら、ビジネスフォンも電子機器なので、故障してしまうリスクはあります。最近のビジネスフォンはとても頑丈に作られていますが、後から困ってしまわないようにあらかじめ対策を考えておくことはとても大切なことです。
フクジマ君のようにやや心配性な方も、そうでない方も安心してビジネスフォンを契約できるように、ビジネスフォンの法定耐用年数についてチェックしてみましょう。
※法定耐用年数とは
法定耐用年数とは、財務省が定めた資産ごとの耐用年数のことです。 法定耐用年数はあくまで税務上の目的で設定されているだけであり、機器が不具合を示す時期を表すものではありません。
4-1.新品の法定耐用年数は6年
ビジネスフォンの主装置を新品で購入した場合の法定耐用年数は、6年です。
上の図のように、経理上の価値としては6年で「0」になってしまいますが、だからといってすぐに故障するというわけではありません。
繰り返しの説明になりますが、法定耐用年数は税務上の価値を示すものです。
とはいえ、機器である以上長く使用すればするほど故障リスクが高くなってしまうのも事実です。
特に中古のビジネスフォンを購入する場合には、製造年度が10年以上過ぎているようなものを購入すると、故障リスクが高いことを知っておかなくてはなりません。
- 繰り返しになりますが「6年間は故障しない」「6年間は故障しても保証される」といったことを表しているわけではないので、法定耐用年数の意味を正確に理解しておきましょう。
4-2.中古は耐用年数が定められていない
中古の主装置には、そもそも耐用年数が設定されません。
ただし、古くなればなるほど、そしてたくさん使用すればするほど故障リスクが高く成ってしまうことに変わりはありません。
従って、中古のビジネスフォンを購入する際には、以下の点に気を付けましょう。
- 製造からどの程度の年月が経過しているか?
- 製品の状態はどんな感じか?
- 販売店の対応や保管状況はどうか?
- これらをチェックすることで「中古ビジネスフォンを購入したは良いけど、すぐに故障してしまった」というリスクを下げることができます。
4-3.保証はどうなっているの?
大半のユーザーにとって重要なことは、法定耐用年数よりもビジネスフォンの保証です(ただし、経営者や経理部の方は業務上法定耐用年数が非常に重要ですね)。
万が一、故障をしてしまったとしても、条件を満たしていれば実費負担なしに修理や交換の対応を受けられる可能性があるためです。
保証は、どこでいつどのように購入したのかによって対象範囲が異なります。
(新品を購入した場合)
・メーカー保証・・・購入から1年間。
・販売店保証・・・販売店によります。また、補償内容に関しても販売店の規定によるので、個別に内容をチェックしましょう。
一般的には1~5年程度の保証がされているケースが多いです(保証が有料オプションになっていることもあります)。
(中古品を購入した場合)
・メーカー保証・・・利用できません。一般的に購入時の段階ですでに保証期間が経過しているでしょう。
・販売店保証・・・販売店が独自に設定しています。販売店の条件を詳しくチェックしましょう。
- 保証が整っている業者なら僕も安心してビジネスフォンを購入することができそうです。
主装置の設定や配線が業務効率を左右する
- ビジネスフォンの購入は本当に業者選びが大切です。私が考えるポイントは、価格や故障時の補償対応はもちろんですが、あと1点・・・安心して設置工事を任せられることですね。
- 工事・・・ですか?
ビジネスフォンの配線工事や主装置の設定は、非常に高度な技術が求められる工事です。
電話工事業者の技術力が低いと、一見きちんと配線されているように見えても、使用し始めてみるとエラーが頻繁に起こってしまったり、機能がうまく使いこなせていなかったり、何とか配線はできたもののケーブルがごちゃごちゃしていたり・・・といったことが多々あります。
ビジネスフォン主装置は、特にメーカーや機種によって設定方法や仕様が大きく異なるので、確かに設定が難しい面はあります。
しかし、だからこそスタッフの技術力が非常に重要な意味を持ちます。
技術力の高い工事業者を選ぶポイントは三点あります。
- 豊富な実績を持っていること
- ビジネスフォンやネットワークなどに関する資格保有者が在籍していること
- 問い合わせの際の対応がていねいかつ的確であること
これらのポイントを注意深くチェックして、主装置・ビジネスフォンと工事業者の両方を安くて信頼できる業者に依頼することが、ビジネスフォン導入で失敗しないためのベストな方法です。
「主装置の選定だけでも難しいのに、工事業者の選定もしなくてはならないのは、大変・・・」
確かにその通りです。
・・・したがって、最大のおすすめはワンストップでお任せできるビジネスフォン販売業者に依頼をすることです。
当社OFFICE110は「満足を超える感動」を目指して、全メーカーのオフィス機器の販売と設置工事を対応しています。
これまでに対応したビジネスフォンの設置工事は、延べ120,000社以上!
随時キャンペーンも実施しているので、新品・中古・リース・クラウドPBXのどの製品でもお客様のお力になれる業者です。
- 工事はとても大切なんですね。
- こんなに、自信をもってサポートしてくださるなら、確かにすごく心強いです。
まとめ
ビジネスフォンの主装置には、機能の全てが詰まっているといっても過言ではないほどの重要な機器です。
それゆえに、機器代金はビジネスフォン導入にかかる費用の割合の中でもかなりの部分を占めます。
ビジネスフォンは、新品・中古・リースとさまざまな選択肢があり、最近では初期費用が大きく軽減できるクラウドPBXといったサービスも人気です。
また、購入する業者によっても、価格やパフォーマンスは大きく異なります(特に中古の場合には、電話機の状態や保管状態の差は歴然です)。
ビジネスフォン導入の際に損をしないためには、必要な台数や機能をしっかりと見極めること、そして、自社に合った条件の中でベストな条件を示してくれるビジネスフォン販売業者に依頼をすることです。
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