法人に固定電話は必要?メリット・番号取得方法・費用を解説【最新】
「法人は固定電話番号がないといけないの?」という方のための記事です。
会社を設立したり従業員が増えたりしてくると、法人の固定電話番号の必要性について考えるのではないでしょうか。
この記事を開いた方は「連絡先は今のところ携帯電話で十分だが、法人化するなら固定電話番号があった方がいいイメージがある」という状態だと思います。
結論から言うと、法人には固定電話番号があった方がいいです。
それに、現在は固定電話番号の使い方が多様化しているので、事業に適切な使い方ができるとより便利に使えます。
ということで、この記事では法人が固定電話番号を取得しておくメリットと固定電話番号の取得方法を解説していきます。
- 法人の固定電話番号の必要性
- 固定電話番号の取得方法
- 固定電話を導入する際の費用感
- ビジネスフォンを使わない固定電話番号の使い方
【この記事でわかること】
法人には固定電話番号が必要?取得する5つのメリット
法人には必ず固定電話番号が必要というわけではないですが、固定電話番号があったほうがビジネスなどで断然有利です。
では、法人が固定電話番号を持つメリットを5つ解説していきます。
【メリット①】社会的信用性の向上
まずひとつ目のメリットは、社会的信用性が高まることが挙げられます。
なぜ固定電話番号で信用性が高まるのかというと、固定電話番号は拠点とする事務所や事業として活動しているという判断基準のひとつになるからです。
設立したての会社が取引先や銀行、国・市などから信用を得ようとしたとき、相手はまず会社が実在していて、事業として活動しているのかという疑問を持ちます。
そこで、会社への連絡先が携帯番号のみの場合、拠点とする事務所がないということは腰を据えて活動する気がないのでは…という印象を与えるでしょう。
固定電話番号があるだけでも、オフィスがあるという安心感を持ってもらえるひとつの理由になるのです。
まだ事業が確立していない状態でも社会的信用性を高めておかないと、仕事の営業や融資を受ける際の審査で不利になってしまいます。
法人が固定電話番号を取得しておくことは、社会的信用性を高められるので大きなメリットです。
【メリット②】FAXが使える
続いてのメリットは、FAXを使える点です。
最近では企業や役所でペーパーレス化を進める動きがありますが、それでもFAXを必要とする場面はまだあります。
これから会社を設立する方は、最初からペーパーレス化の段取りをすればFAXを使う機会はほとんどないと思うかもしれません。
しかし、相手の企業や役所ではまだFAXでのやりとりはあるので、相手が必要とする場面があるのです。
最近は電子FAXサービスもありますが、固定電話のFAXと比べるとランニングコストが高くなる傾向があります。
固定電話番号を取得しておけば、FAXが必要になったときより安価で導入できるので、メリットのひとつと言えるでしょう。
【メリット③】プライベートとの区別ができる
事業を始めると費用の削減として、自分のスマートフォンひとつでプライベートと仕事に対応することが多いでしょう。
しかし、事業を動かしていくと名刺やホームページに連絡先を載せたり、営業先へ連絡先を教えたりすることが増えてきます。
そうなると、休日にまで電話がかかってくるのでついつい電話を取ってしまい、仕事とプライベートの棲み分けが難しくなるでしょう。
会社の連絡は固定電話番号にしておけば、電話番号で区別がつけられるので、仕事とプライベートの棲み分けやすいのがメリットです。
【メリット④】タウンページに無料で掲載できる
NTTの電話回線を契約した法人はタウンページに無料で掲載できます。
タウンページは地域ごとに対応しているので、タウンページに掲載できるということは、その地域のNTT電話加入者に社名を無料で宣伝できるということです。
特定地域での宣伝効果にはなりますが、地域密着型の事業などにおすすめします。
【メリット⑤】手続き変更の手間が減らせる
会社設立のときの登記にも携帯番号を使えますが、事業を始めると多くの場合は、先述したメリットの大きさから固定電話番号を取得するようになるでしょう。
その場合、会社の登記などの連絡先を変更しなければなりません。また、連絡先が変更になる旨を取引先にも周知しなければならないので、かなりの手間がかかります。
会社設立前に固定電話番号を取得しておけば変更の手間がかからないので、それも良い点だと言えるでしょう。
固定電話番号を取得できる5つの方法
続いて、固定電話番号を取得する方法を5つ紹介します。
【取得方法①】NTT固定電話(加入電話)
固定電話の取得に一般的とされているのが、NTT加入電話での電話番号取得です。
従来のアナログ回線やIDNSを利用する電話のときは、「電話加入権(施設設置負担金)」の購入が必要でしたが、現在は購入しなくても使えるようになっています。
【例】加入電話・ライトプラン、INSネット64・ライトなど
電話加入権(施設設置負担金)を購入しない場合、初期費用は削減できるが、月々の使用量が若干割高になるようです。
【取得方法②】IP電話
続いて、IP電話サービスを提供している事業者から電話番号を取得する方法です。
IP電話とは、IP(Internet Protocol/インターネットプロトコル)という通信方式を利用した電話サービスのことです。
電話回線でなくインターネットで音声を届けるサービスなので、NTTの光回線やクラウドPBXなどを利用する様々なサービスが提供されるようになりました。
IP電話を利用したサービスの中には、他にも電話番号を取得する方法があります。
【取得方法③】光IP電話
光IP電話は、光IP電話サービスを提供しているプロバイダで電話番号を取得する方法です。
光IP電話とは、光回線(光ファイバーケーブル)を利用して電話ができるサービスのことです。
すでに光回線を引いているなら、それを提供している通信事業者に申し込むだけで電話番号が取得できます。
光電話を提供しているプロバイダはNTT以外にも、auひかり電話やソフトバンク光電話、NURO光でんわなど様々です。
よく似た言葉で「光電話」と「ひかり電話」があるのですが、この2つは別物なので注意してください。
「光電話」は、光ファイバーを利用したIP電話サービスの一般名称になります。
「ひかり電話」は、NTT西日本/NTT東日本が提供しているサービスの名称、つまり商品名です。
【取得方法④】050IP電話
続いて、IP電話サービスの050から始まる11桁の電話番号を取得する方法です。050番号は、IP電話機やIP電話アプリを入れたスマートフォンで利用できます。
利用の申し込みは、NTTや050 plusなど、IP電話サービスを提供している各プロバイダのサイトを確認してください。
050番号の特徴は初期費用がかからなかったり、050番号同士の通話料は無料だったりと、コストが安いところです。
【取得方法⑤】クラウドPBX
最後の電話番号取得方法は、クラウドPBXで電話番号を取得する方法です。
クラウドPBXサービスを提供しているプロバイダは様々で「0AB-J型」や「050型」の番号を取得できるサービスもあります。
クラウドPBXとは、簡単に言うと「ビジネスフォンの仕組みをインターネット上で再現するサービス」です。
ビジネスフォンの仕組みでは、主装置を経由して電話を振り分けているのですが、それと同じように、クラウドPBXは主装置をインターネット上に構築します。
それにより、電話がインターネットを経由して専用アプリへ振り分けられるので各スマホ端末で使えるという仕組みです。
固定電話番号とビジネスフォンを導入する場合の費用感
法人の固定電話番号を取得したら、「それを使うビジネスフォンが必要なのでは?」と疑問が浮かぶのではないでしょうか。
ということで、ここではビジネスフォンを導入する際の費用感を紹介します。
ビジネスフォンの導入費用の内訳とされるのは「主装置+電話機台数+工事費」です。
それでは、それぞれの相場を見てみましょう。
- ビジネスフォン主装置の相場:20万円程度
- 新品のビジネスフォン1台購入の相場:15,000円〜40,000円程度
- 工事費:電話機1台につき15,000円〜20,000円程度
上記の相場から中間の数字を参考に、ビジネスフォン導入のシミュレーションをします。
【新品のビジネスフォンを3台購入して設置する場合】
主装置(20万円)+電話機3台(37,500円×3)+工事費(15,000円×3)=357,500円
【アイミツ】では、電話機1台〜10台未満の見積もりが 450,000円~。
ビジネスフォンは少数の設置の場合、主装置の方が目立つ費用となります。
もちろん、ビジネスフォンの機種や工事費の割引などによって料金は増減しますのでご注意ください。
【新品のビジネスフォンを30台購入して設置する場合】
主装置(20万円+α)+電話機30台(37,500円×30)+工事費(15,000円×30)=1,775,000円
【アイミツ】では、電話機11台〜50台未満の見積もりが 1,200,000円~。
工事費は割引キャンペーンや設置する電話機が多いほど値引きが効くことがあるので、実際はもっと安く導入できるでしょう。
また、ビジネスフォンは中古品も販売されているので、さらに低費用での導入も可能です。
- ビジネスフォンの導入に関しては、最適で低費用なビジネスフォン導入の提案ができる『OFFICE110』へご相談ください。
固定電話番号は欲しいがビジネスフォンは必要ない場合
さて、ここまで解説してきて、一部の方は以下のように思うのではないでしょうか。
- 「法人が固定電話番号を取得するメリットが分かり、固定電話番号を取得したいのにビジネスフォンの導入費用が高額…」
- 「外回りやリモートワークが中心なので結局スマホを使う機会が多い…」
つまり、固定電話番号は取得したいけれど、ビジネスフォンは必要ないというケースですね。
その場合は、IP電話サービスのひとつ「クラウドPBX」をおすすめします。
現在の固定電話番号の使い方は多様化していて、固定電話機がなくてもアプリを通してスマホで使えるので、ネックだったビジネスフォンの導入費用を解消できるでしょう。
ということで、クラウドPBXサービスについて詳しく解説します。
スマホで固定電話番号が使える「クラウドPBX」では、クラウドPBXの仕組みと特徴について解説していきます。
クラウドPBXの仕組み
クラウドPBXとは、簡単に言うと「ビジネスフォンの仕組みをインターネット上で再現するサービス」です。
ビジネスフォンの仕組みでは、主装置を経由して電話を振り分けているので、複数の内外線で通話できます。
それと同じように、クラウドPBXは主装置をインターネット上に構築して、電話がインターネットを経由して専用アプリへ振り分けられるので各スマホ端末で使えるという仕組みです。
クラウドPBXの特徴
続いて、クラウドPBXの特徴を以下にまとめました。
- 基本的には専用アプリをスマホにインストールして使う
- 離れた場所でも無料で内線通話が使える
- インターネットFAXが使える
- 主装置や電話機が必要ないので低コスト
クラウドPBXは、ビジネスフォンと同様にスマホアプリで内外線を発着信できるので、専用アプリの電話は会社、スマホ本体の電話は個人というように棲み分けができます。
そして、クラウドPBXは社員同士の内線通話がテレワークや出先でも使えるので、社内の通話料は基本的に無料です。
また、インターネットFAXが使えてビジネスフォンやFAXを導入する必要がないので、低コストで電話環境を構築できます。
固定電話番号は取得したいけれどビジネスフォンは必要ないというケースには、まさに良いとこ取りのサービスと言えるでしょう。
では続いて、クラウドPBXの導入方法について解説します。
クラウドPBXの導入方法
クラウドPBXは、NTTで取得した固定電話番号の場合、既存の番号をそのまま引き継ぐことができます。
クラウドPBXサービスで新規の番号を取得したい場合は、各プロバイダのサービスページから申し込みが可能です。
※クラウドPBXサービスの提供元によっては、利用できる電話番号種別が限られているので、提供元(プロバイダ)に確認しましょう。
また、クラウドPBXはIP電話番号の050やフリーダイヤルの0120などの利用も可能です。
『OFFICE110』のクラウドPBXサービスでは、NTTで取得した固定電話番号と以下の機器があれば、機器の取り付け工事と専用アプリをスマホにインストールするだけで使用できるようになります。
- 【OFFICE110のクラウドPBX導入に必要な機器】
- 光回線
- 外線(VoIP)ゲートウェイ
- スマホ端末
- 専用アダプタ
- 『OFFICE110』ではお客様の利用環境によって、最適なクラウドPBXの導入方法を提案しています。
クラウドPBXの導入を検討している方もお気軽にご相談ください。
まとめ
法人の固定電話番号の必要性と固定電話番号の取得方法を解説してきました。
いかがでしたでしょうか。
法人が固定電話番号を取得するメリットを具体的に知れば、自社にとっての固定電話番号の必要性を認識しやすいと思います。
また、現在は取得した固定電話番号の使い方が多様化しているので、クラウドPBXなど会社や事業に合った使い方を選択すると費用の削減につながるでしょう。
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