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【基礎からわかる】IP電話とは?仕組み・メリット・導入手順を簡単解説

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【基礎からわかる】IP電話とは?仕組み・メリット・導入手順を簡単解説

【基礎からわかる】IP電話とは?仕組み・メリット・導入手順を簡単解説

IP電話は従来の電話回線を用いた固定電話よりも料金が安く、利便性が高いことから近年ビジネスシーンでの利用が増えてきています。

しかし、IP電話という名前は聞いたことがあるものの、「仕組みがいまいち分からない…」「普通の電話と何が違うの?」と思っている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、IP電話と固定電話の違いIP電話のメリット・デメリット、導入手順などをわかりやすく解説します。

オフィスでのIP電話を導入を検討している企業の方はぜひご参考ください。

この記事の目次

  1. IP電話とは?基本をわかりやすく解説

  2. IP電話導入のメリットを紹介

  3. IP電話導入のデメリットを紹介

  4. IP電話導入の手順

  5. まとめ:IP電話を導入する前に特徴を正しく理解しよう
  6. IP電話の導入は実績豊富な「OFFICE110」にお任せ
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IP電話とは?基本をわかりやすく解説

まず、IP電話とはインターネット回線を使った電話をさします。

具体的には、IPネットワーク(インターネット回線)上で音声通話を可能にする「VoIP(Voice over Internet Protocol)」と呼ばれる通信技術を用いた電話のことです。

回線使用効率が高いIPネットワークを使って音声データを送受信するため、固定電話回線(アナログ回線)と比べて通話料金が安いことが特徴です。

さらにIP電話は、電話加入権が不要で固定電話よりも安価に導入できることから企業での導入が進んでいます。

そこでまずは、IP電話の機能や仕組み、固定電話との違いを解説していきます。

IP電話の機能・仕組み・種類を紹介

先にも記載しましたが、IP電話とはインターネット回線を使った電話です。
まず、IP電話ができる機能を紹介します。

  • 通話
  • 保留
  • 録音機能
  • アドレス帳の利用など

機能については固定電話と違いはあまりありません。

しかし具体的なサービス内容や機能は運営会社によって異なるため、IP電話を導入する際はどのような機能があるか事前に確認してから契約するようにしましょう。

続いては、IP電話が通話できる仕組みを紹介します。

  1. 発信者が声を伝える
  2. 発信者の音声を電気信号に変換
  3. 電気信号をIPパケットに変換
  4. IPネットワーク(インターネット回線)を通じてデータを転送
  5. IPパケットを電気信号に復元
  6. 電気信号を音声信号に変換
  7. 受信者に音声が届く

この仕組みを利用することでIP電話はインターネット回線を使って電話ができます。

また、通話時の音声品質について総務省が決めた指標があります。

クラスAが最も音声品質がよく、次に良いのがクラスB、問題なく通話が可能な音声品質をクラスCと決めています。

主な電話の種類も合わせて以下にまとめました。

クラスA

クラスB

クラスC

音声品質 非常に高い 高い 通話可能
主な電話の種類 固定電話
IP電話(0ABJ番号型)
携帯電話 IP電話(050番号型)
IP電話(インターネット電話)

これらを踏まえて、IP電話の種類を3つ紹介していきます。

IP電話の種類①0ABJ番号型(有料)

IP電話の種類として、0ABJ番号型があります。

0ABJ番号とは、従来の固定電話で使われている「03(東京)」「06(大阪)」などから始まる10桁の番号が割り当てられる電話番号の種類です。

代表的なサービスとして、NTT東日本やNTT西日本が提供している「ひかり電話」や、ドコモやauなどNTT以外が提供している「光電話」があります。

ひかり電話をはじめとした0ABJ型は、市外局番から始まる電話番号を使用できるため顧客や取引先に信頼されやすく、音声の品質が高いことが特徴です。

このように0ABJ型は、「市外局番を利用したい」「高品質で通話したい」といった企業様にとくにおすすめです。


電話番号 市外局番+番号
代表サービス ひかり電話(NTT東西)
光電話(NTT以外)
通話品質 クラスA
料金 有料

ひかり電話のメリット・料金・導入方法については以下の記事でも詳しく解説しています。

IP電話の種類②050番号型(有料)

IP電話の種類として、050番号型があります。

050番号型とは、「050」から始まる11桁の番号から構成されている電話番号のことで、インターネット回線を利用した電話です。

インターネット回線を利用しているため固定電話よりも利用料金を安く抑えることができ、同じプロバイダー(接続事業者)同士であれば通話は無料となります。

ただし050番号型は、契約するプロバイダーによって音声や処理速度などの音声品質が不安定になる可能性もあるため、ビジネスで利用する際は事前にプロバイダーの通話品質について確認することが重要です。

また050番号はプロバイダーが管理している番号のため、プロバイダーを変更すると使用している番号が変わってしまいます。

プロバイダーを変更しない限り番号は変わらないため、番号を変更したくない場合はプロバイダーは変更しないようにしましょう。

050番号を利用するタイプは、固定電話と比較して導入・通話料金が安価なので「導入コストを抑えたい」「通話料金を安くしたい」企業におすすめです。


電話番号 050+番号(全11桁の電話番号)
代表サービス 050plus
LaLa Call
通話品質 クラスC
料金 有料

IP電話の種類③インターネット電話(無料)

「LINE」や「Skype」などのように特定の電話番号がなくても通話ができるインターネット電話もIP電話サービスの一種です。

インターネット電話であれば、電話番号がないパソコンやタブレットでも専用のアプリをインストールするだけで通話することが可能です。

また回線の接続料金はかかるものの、通話料は基本無料のため長時間の音声通話も安心して利用できます。

ただしインターネット電話は公衆回線を利用しているため、通話の品質が低かったり、音声が途中で切れたりする可能性があるためビジネス利用には向いていません。

インターネット電話は通話料はかからないものの、通話品質が安定しない、同じアプリ同士でしか通話ができないことから社員同士やプライベートで使う場合におすすめです。


電話番号 なし
代表サービス LINE
Skype
通話品質 クラスC
料金 無料

IP電話と固定電話の違いを紹介

ここからは、IP電話固定電話の違いを紹介していきます。

IP電話と固定電話の大きな違いは、通話料金です。

固定電話はアナログ回線を使用しているため、電話相手と距離が距離が離れるほど多くの基地局を経由するため、その分費用が高くなります。

一方、IP電話はインターネット回線の利用で全国一律で通話が可能です。

なおIP電話は固定電話と比較すると、インターネット回線を使用しているため回線の混雑や障害で通信品質が不安定になりやすい傾向にあります。

しかしIP電話のプロバイダーによっては、固定電話とほとんど変わらない通話品質で電話ができるものもあるため、ビジネスで利用する際は、プロバイダー通話品質をチェックすることをおすすめします。

IP電話

固定電話

利用回線 インターネット回線 アナログ回線
通話料 全国一律 距離による
 (遠いと費用が高くなる)
安定性 通信環境によっては不安定 安定しやすい

IP電話導入のメリットを紹介

ここからは、IP電話を導入するメリットを紹介していきます。

通話料を安く抑えられる

IP電話を利用することで通話料金を安く抑えられる場合が多いです。

まず、基本料金はIP電話の場合、低く抑えられます。
通話料金も、距離によって変わる固定電話とは違い、IP電話は距離によって通話料金は変わりません。

代表サービス同士の基本料金と通話料金を紹介します。

IP電話(ひかり電話)

固定電話(NTTアナログ固定電話)

基本料金 550円/月 1,450円/月
通話料金 <固定電話への通話>
・180秒:8.8円
<携帯電話への通話>
・60秒:17.6円
<県内>
【区域内】
・180秒:8.5円(08:00~23:00)
・240秒:8.5円(23:00~08:00)
【隣接~20km】
・90秒:20円(08:00~23:00)
・120秒:20円(23:00~08:00)

050plusなどの同じIP電話のプロバイダを利用する場合、通話料が無料になる場合があります。

自分のスマホを使って会社番号で電話可能、電話機は必要なし

IP電話の種類によっては、専用の電話機は不要で自分のスマートフォンやパソコンを使って会社番号で通話ができます。

たとえばIP電話の一種である「クラウドPBX」を導入すれば、出張中やテレワークなど場所を選ばずに、会社番号で電話を受けることも発信することもでき、非常に便利です。

電話機や配線工事不要で低コストで導入!増設や移設も簡単

IP電話は、電話線を利用せずに電話ができるため、新たに電話機を導入するときに電話線を引く必要がありません。

IP電話の種類によっては、電話機本体も新たに購入する必要がないため、電話導入にかかるコストを抑えることができます。

それ以外にも固定電話でかかっていた、電話交換機の導入や設置工事などの費用がIP電話では不要となります。

導入にかかる項目を固定電話とIP電話のそれぞれでまとめました。

IP電話

固定電話

電話交換機 クラウドPBX 主装置
電話交換機設置工事 不要 必要
電話機 IP電話の種類による 必要
配線工事 不要 不要
移設時の工事 不要 必要
電話機追加時の対応 アカウント追加 主装置の設定変更
電話機の購入
配線工事

また、電話機を追加するときの対応も固定電話は多くのことを実施しなければなりませんが、IP電話はアカウント追加のみで対応できることが多いです。

そのため、時間をかけずに追加対応ができる特徴があります。

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IP電話導入のデメリットを紹介

ここからは、IP電話を導入するデメリットを紹介していきます。

停電時の電話ができない場合がある

IP電話は、LANケーブルを使って電話を行うため、停電時にLANケーブルが接続しているネットワーク機器の電源が落ちていて、電話ができない場合があります。

もし、停電時でもIP電話で電話する必要があれば、ネットワーク機器に対して停電時でも電源が落ちないようなバッテリーを利用するなどの対策を講じる必要があります。

固定電話の場合は、LANケーブルではなく固定回線を利用するため、停電時でも電話ができます。

IP電話を導入している企業でも停電時に電話が使えるように、固定電話を数台導入している場合もありますので、停電時における電話の使い方を検討してみてはいかがでしょうか。

音声品質が不安定な場合がある

IP電話は、インターネット回線を利用して電話を行うため、回線の種類や時間帯によっては音声品質が不安定な場合があります。

インターネット回線の費用を抑えるために、回線速度が低いものや料金の安い回線を利用してしまうと、通話音質が低くなってしまう場合があります。

IP電話を利用する場合は、必要な速度や利用者数などに注意してインターネット回線を検討してみてください。

電話ができない番号がある

IP電話を「050」番号で利用する場合、緊急電話(110、119など)やフリーダイヤル(0120)への発信ができないため、利用には注意が必要です。

緊急電話やフリーダイヤルに電話をかける場合は、発信者の場所も通話と合わせて警察や消防へ通知される緊急通報位置通知という機能があります。

「050」番号を使う場合は、緊急通報位置通知という機能が使えないため、緊急電話やフリーダイヤルにかけられない仕組みとなっています。

緊急電話やフリーダイヤルへ電話をかける必要がある場合は、「050」番号ではなく、市外局番から始まる「0ABJ」番号のIP電話を利用する必要があるため、注意してください。

プロバイダ変更で電話番号が変わる場合がある

IP電話の番号は、インターネットプロバイダが提供しているため、プロバイダを変更すると電話番号も合わせて変わる場合があります。

番号によっては、番号ポータビリティを使えばプロバイダ変更後も今までの電話番号を引き継げる場合もありますが、IP電話を利用している場合は引き継げないことが多いです。

今の電話番号を引き継ぐ必要があれば、引き継ぐサービスを検討する必要があります。

IP電話導入の手順

ここまでは、IP電話の機能や仕組み、導入のメリット・デメリットを紹介していきました。
ここからは、具体的にIP電話を導入する手順を紹介していきます。

IP電話を提供するサービスの契約

IP電話だけでなく、ビジネス用の電話を行う上で必要な装置が「PBX(電話交換機)」です。このPBXでは、内線番号のみで通話ができたり、部署ごとで通知する電話番号を変えたり、通話を転送したりといった電話にまつわる制御を行っています。

PBXの主な種類として、レガシーPBXIP-PBX、クラウドPBXがあります。それぞれの違いを紹介します。

レガシーPBXは、固定回線を利用してオフィス内にPBXを設置する必要があります。そのため、初期導入時に機器費用が多く発生します。

IP-PBXは、インターネット回線を利用して、オフィス内にPBXを設置する必要があります。月額料は固定回線より抑えられるものの、初期導入時には費用が多く発生します。

クラウドPBXは、インターネット回線を利用して、クラウド上にあるPBXを利用します。自分たちで機器を設置する必要がないため、初期費用は抑えられます。

ただ、電話機の利用台数によっては、月額費用が高くなる場合がありますので、注意が必要です。

クラウドPBX

IP-PBX

レガシーPBX

利用回線 インターネット回線 インターネット回線 固定回線
設置場所 クラウド上 オフィス内 オフィス内
導入日数
初期費用 安い 高い 高い
月額費用 普通~サービスによっては高い 普通 高い

また、PBXを導入すると社内のシステムと連携を行いやすい特徴があります。

CTIといった顧客管理システムとPBXを連携することで、かかってきた電話番号から顧客情報を瞬時にパソコンの画面に表示させることができます。

インターネット環境の構築(プロバイダと契約)

IP電話は、インターネット回線を利用した電話のため、インターネット環境が必須です。

インターネット環境を構築するためには、以下の2種類の契約が必要です。

  • インターネット回線(NTT東日本、NTT西日本、フレッツ光など)
  • プロバイダ(OCNやコミュファ光など)

このプロバイダによって、音声品質が変わってしまうため、電話の利用人数提供速度などに注意して、検討してください。

専用の電話機やスマホなどのデバイスを用意

IP電話は、種類によって専用のIP電話機を用意する必要があります。IP電話機を用意するため、導入コストが増えてしまいます。

一方で、スマートフォンやパソコンを使ってIP電話を利用することも可能です。この場合、今使っているスマートフォンやパソコンを流用できるため、新たに費用は発生しません。

電話の使い方によってデバイスを変えることができるため、利用シーンを検討してみてください。

まとめ:IP電話を導入する前に特徴を正しく理解しよう

この記事では、IP電話の特徴と固定電話との違い、IP電話導入のメリット・デメリットを紹介していきました。

IP電話の導入にはメリットも多くありますが、デメリットもあるため、しっかりと特徴を理解して導入するようにしましょう。

またIP電話の種類は主に以下の3種類があり、それぞれの代表的なサービスをまとめました。

  1. 0ABJ型:ひかり電話(安心のNTT)
  2. 050番号型:050plus(プロバイダー最大手OCN)
  3. インターネット電話型:LINE(SNS利用者数No.1)

中でも、ひかり電話をはじめとした0ABJ型は、市外局番を利用できる上に通話品質が高いことからビジネスでの利用におすすめです。

また外出先でスマホでもIP電話を利用したい場合は、「クラウドPBX」の導入を検討するのもいいでしょう。

クラウドPBXであれば、事前にスマホに専用のアプリをダウンロードしてネット環境さえあればどこでも内線・転送・社員連絡が可能です。

そこで次に、おすすめのクラウドPBXについてご紹介しますのでぜひ最後までご参考ください。

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