クラウドPBXなら構内放送がスマホで可能!メリットや活用シーンを解説
「構内放送(ページング)」とは、構内のどこにいても聞こえるように音声を流し一斉に情報伝達するシステムで、主に工場や商業施設などの広い場所で活用されています。
従来はビジネスフォンならではの機能でしたが、近年はクラウドPBXを活用することで、『スマートフォン』を介して場所を選ばずに構内放送が可能に。
かつては特定の場所でしかできなかった構内放送が、クラウドPBXなら構内にいなくても手持ちのスマホから放送を流せるため、さらに便利に使えるようになります。
そこで今回は、クラウドPBXの構内放送の活用シーン・導入に必要なもの・メリットを解説!
さらに構内放送が可能なおすすめクラウドPBXも3社厳選してご紹介するため、自社に最適なサービスを導入した上で、構内放送も便利に使いたい方は最後まで必見です。
クラウドPBXで利用できる構内放送(ページング)とは?
「クラウドPBX」や「構内放送」といわれても、普段の生活の中で使うものではないため、そもそもそれぞれのことを知らない方もいらっしゃるかと思います。
そこでまずはクラウドPBXと構内放送(ページング)について、それぞれどのようなものか簡単に解説します。
そもそも「クラウドPBX」とは?
クラウドPBXを一言でお伝えすると、インターネット回線を使った電話サービスのことです。
従来のビジネスフォンは、オフィス内に設置したPBX(主装置)と各電話機を有線接続しなければならず、電話業務はオフィス内に縛られていました。
一方クラウドPBXは、PBXを社内に設置するのではなくクラウド上に構築することで、インターネットを活用した電話環境が実現。
具体的には、インターネットが繋がる場所ならオフィスの外でも会社番号を使っての発着信や、離れた場所で働く社員同士の無料の内線通話が可能になります。
また従来のビジネスフォンでは社内に設置した固定電話でなければ利用できませんでしたが、クラウドPBXは社員自身のスマホやPC、タブレットなど、インターネット接続できるデバイスで柔軟に利用できる点も大きなメリットです。
クラウドPBXについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ビジネスフォンの機能「構内放送」とは?
ビジネスフォンにおける構内放送(ページング)とは、工場や倉庫、スーパー、病院などの広い建物内でアナウンスすることで、構内にいる人に一斉に情報を伝達する機能のことです。
ビジネスシーンにおいては基本的に「電話を使った放送呼び出し機能」を指し、特定の人宛に電話がかかってきた際に、デスクの電話から目的の人を全体放送で呼び出すことができます。
通常のデスクワークなら内線転送で電話の取り次ぎができますが、工場や倉庫、商業施設などの広い施設などで作業場に電話機が設置していない場合、電話の転送機能では連絡がつきません。
そこで構内放送を利用すれば、構内のどこにいても、周りで大きな音がしていても、担当者に聞こえるように連絡することが可能です。
クラウドPBXを使った構内放送の活用シーン
従来のビジネスフォンシステムで利用していた構内放送は、クラウドPBXでも利用できます。
それも従来よりもさらに便利な使い方ができるため、業務効率が向上するでしょう。
では次に、クラウドPBXを使った構内放送の活用シーンを詳しく解説していきます。
広い工場や倉庫
広い工場や倉庫など、作業場に電話機の持ち込みが難しい現場や、従業員が常に移動しているような現場では、デスクワークと比較して全体の情報共有が難しいという一面があります。
また、作業の内容によっては騒音が激しい現場もあり、口頭での情報伝達がスムーズにいかない場合もあるでしょう。
そのような場合に構内放送を利用するのですが、放送設備のある事務所は工場や倉庫の外にあることも多く、従業員が移動を負担に感じているケースも少なくありません。
クラウドPBXのページング機能であれば事務所に行かなくても、手持ちのスマホから離れた人に対して「〇〇さん、内線3番に連絡ください」「〇〇さん、外線7番にお電話です」と呼びかけられるため、よりスムーズに情報共有ができます。
スーパーやデパートなどの商業施設
スーパーやデパートは接客をともなう業務であり、従業員の半数以上が現場に出て仕事をしているため、バックヤードの放送設備を使う余裕がありません。
特に、レジや品出しなどの業務を行っている最中は手が離せないことが多く、全体連絡がしたくてもできない状況に陥りがちです。
そのため、クラウドPBXのページング機能を利用してスマホで「レジ応援お願いします」といった業務連絡や「迷子のお知らせです」といったアナウンスをします。
ただ、お客様に聞かれては問題がある内容に関しては、ページング機能とは別にインカムを利用したり、バックヤードのみ流れるようにしたりと工夫する必要があるでしょう。
病院や学校などの大規模施設
施設が広くてフロア数も多い病院や学校は、構内放送の活用シーンが多くある場所です。
学校では「全校生徒はグラウンドに集まってください」「〇〇先生は職員室までお越しください」など、生徒や教師の呼び出し、チャイムを鳴らすなどの用途で利用されています。
病院でも「〇〇さん、△番のお部屋にお入り下さい」と待合室にいる患者を診療室に呼び出す際や、医師に連絡するときに活用されています。
基本的に職員室や診療室に放送設備はありますが、教師や医師は授業や往診など外出や移動が多く、連絡したいタイミングでアナウンスできないことも多くなりがちです。
そういったときにクラウドPBXのページング機能があればどこからでも構内放送できるため、自分のタイミングでのアナウンスが可能になります。
クラウドPBXで構内放送を導入するのに必要なもの
クラウドPBXでの構内放送は、広い建物のどこにいても全体への連絡ができる便利なツールですが、導入するにはどのような機器が必要になるのでしょうか?
ここからは、クラウドPBXで構内放送を活用するために必要な機器をご紹介します。
①IP-PBX
クラウドPBXで構内放送を利用するためには、そもそもインターネット接続ができるPBX「IP-PBX」を設置する必要があります。
そもそもクラウドPBXにはいくつか種類があり、大きく分けて機器を設置するタイプ・機器不要の完全クラウドタイプがありますが、構内放送を使うためには「IP-PBX」という物理的な機器を設置するタイプのクラウドPBXを導入するのが条件です。
クラウドPBXの一種「IP-PBX」について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
②アダプタ
アダプタとは、クラウドPBXとスピーカーやアンプなどの放送機器などを接続する役割を持つもので、これによりスマホやPCを介して構内放送ができるようになります。
このアダプタを使用することで、クラウドPBX上で放送メッセージを作成してスピーカーやアンプに送信し、構内に音声を流すことが可能です。
そのほか、BGMテーププレイヤーやAM/FMチューナーを使用して構内にBGMを流す際の音量調節の役割も、アダプタが担います。
ページング利用時のBGMのフェードイン・フェードアウトや「ピンポンパンポーン」などの放送開始音も、アダプタの自動調整によるものです。
③ページングアンプ
ページングアンプは、アダプタとスピーカーの間にセッティングする機器で、アダプタを通じて伝わってきた音声を適切なボリュームに調節する役割を担っています。
スピーカーには音量調節機能が備わっていないため、構内全体にしっかりアナウンスするためにはページングアンプが必須です。
入力段階での音声ボリューム調節やイコライジングをアダプタが担い、出力段階での調節をページングアンプが担うことで、最適な状態でページングの音声が出力できるのです。
④スピーカー
スピーカーは最終的に構内放送の音声を出力する機器で、構内のどこにいても聞こえるよう各フロアに設置されます。
ページングの際に使用されるスピーカーは、景観を損ねないよう小型かつ平坦な作りで、天井にさり気なく設置されるものがほとんどです。
スピーカーの中には「コールスピーカー」と呼ばれるアンプ内蔵型のものもあり、こちらの場合はページングアンプは不要ですが、内蔵型は出力できる音量に限界があるため注意が必要です。
- 構内放送を導入する場合は、使用するシステムや機器の仕様を確認し、必要な機器や設備を選定することが重要です。
クラウドPBXの構内放送のご相談は、電話のプロ「OFFICE110」にご相談ください。
クラウドPBXで構内放送を利用するメリット
クラウドPBXを利用した構内放送機能が人気なのは、従来のビジネスフォンシステムでは不可能だったメリットがあるためです。
ここからは、クラウドPBXで構内放送を利用するメリットを2つご紹介するので、正しく理解して利便性の高さを実感しましょう。
手持ちのスマートフォンから構内放送ができる
クラウドPBXを利用した構内放送なら、手持ちのスマートフォンやPCからどこにいてもインターネットを介してアナウンスを流せます。
例えば外出時や事務所にいる際にも、重要なアナウンスや連絡を工場内など流したい場所に放送できるため、情報伝達が効率化します。
電話機があるデスクまで行かなくてよい
従来の構内放送では、放送設備のある特定の場所からしかページングできませんでした。
また電話機があるデスクからしかできなかったため、従業員はわざわざその場所に足を運ばなければならず、時間や体力を必要以上に使う必要がありました。
しかし、クラウドPBXを利用した構内放送であれば、特定の場所にいかずとも手持ちのスマホからその場で構内放送ができるため、スムーズにアナウンスできます。
また構内放送ができるだけではなく、スマホの内線化により電話機があるデスクまで行かなくても電話が取れたり、折り返し対応ができる点も大きなメリットでしょう。
構内放送が可能なおすすめクラウドPBX3選!
構内放送が便利に使えるクラウドPBXですが、「どのサービスが対応しているかわからない」「そもそもサービスの選び方がわからない」と悩んでしまう方も多いはずです。
そこで次に、構内放送が利用可能なおすすめのクラウドPBXを3つ厳選してご紹介します。
安定した通話品質が魅力 「MOT/PBX」
(画像引用:MOT/PBX 株式会社バルテック)
通話の安定性を重視しつつ構内放送を利用したいなら、「MOT/PBX」がおすすめです。
一般的なクラウドPBXでは、1つのデータセンターへ接続が集中するため、時間帯によっては通話が不安定になる場合もあります。
しかし、MOT/PBXでは日本全国にデータセンターを設置しているため、安定した通話を提供できるのです。
通話品質が不安定なサービスは避けたいという方は、 MOT/PBXがおすすめです。
老舗通信業者ならではの豊富な実績「Arcstar Smart PBX」
(画像引用:Arcstar Smart PBX エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社)
「Arcstar Smart PBX」は、老舗の通信会社「エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社」が提供するクラウドPBXです。
老舗ならではの豊富な実績があり、これまでに日本郵政株式会社やテレビ局、地方自治体などもArcstar Smart PBXを導入しています。
実績のある企業を選んで安心感を得たいという方には、 Arcstar Smart PBXがおすすめといえるでしょう。
好きな番号が選びやすい「ナイセンクラウド」
(画像引用:ナイセンクラウド アイティオール株式会社)
「ナイセンクラウド」は、電話番号の希望がある方におすすめのクラウドPBXです。
東京「03」大阪「06」など全国の市外局番を自由に取得でき、ほかにも「0120」や「0800」などのフリーダイヤルにも対応しています。
市外局番、フリーダイヤルともに最短1日開通と、導入スピードが速いのも魅力です。
大手上場企業から個人事業主まで幅広く使われており、経営者が選ぶ電話サービスで2年連続No.1に輝いています。
クラウドPBXや構内放送の導入はOFFICE110へご相談を
- クラウドPBXを利用した構内放送を導入したいがまだ不明点も多い…
- クラウドPBXをうまく業務改善に活かせるか不安…
このようなお悩みをお持ちなら、「OFFICE110」にご相談ください。
OFFICE110は、さまざまなメーカーのオフィス機器の販売や設置工事を行っており、クラウドPBXや構内放送システムも提供しています。
従来のビジネスフォンから電話回線関連、クラウドPBX、電話関連の各種機器まで、トータルで専門的に取り扱っているため、お客様の現状やご要望を正確に把握した上で、適切なご提案することが可能です。
クラウドPBXや構内放送の導入でお困りのことがあれば、数多くの販売実績と専門知識豊富なプロスタッフを誇るOFFICE110に一度お問い合わせください。
まとめ
クラウドPBXを利用した構内放送は従来のものと異なり、手持ちのスマートフォンから放送が流せる、電話機の場所までいかなくて良いなど、さまざまなメリットがあります。
そのため、工場や倉庫、商業施設など面積の広い施設であれば、業務効率を大きく改善できるでしょう。
ただ、構内放送に対応したクラウドPBXはそこまで種類が多くないため、導入の際は事前に問い合わせするなど、しっかりと確認する必要がある点は注意が必要です。
クラウドPBXや構内放送の導入でお困りのことがあれば、ぜひ「OFFICE110」にご相談を。
専門知識豊富なスタッフが、お客様のニーズに合わせてご提案いたします。
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