クラウドPBXのセキュリティは安全!備えるべきリスクと対策も解説
クラウドPBXはインターネット回線を使う電話システムであるため、セキュリティ面に不安を覚える方は少なくないでしょう。
- クラウドPBXはセキュリティ面に不安があるって本当?
- 顧客情報や会社の機密情報が流出しないか心配…
といった不安をお持ちの方もご安心ください、クラウドPBXでは安心して利用できます。
当然、クラウドPBXに限らず全てのサービスにおいて、絶対的に安全というものはありませんが、ほかのシステムと比べて著しく脆弱といったことはありません。
そこで本記事では、クラウドPBXのセキュリティが安心といえる4つの理由を取り上げます。
さらに万が一に備えるためのセキュリティ対策や、安全に利用できるおすすめクラウドPBXもご紹介するため、リスクをなるべく抑えつつ自社に最適なサービスを導入したい方は必見です。
クラウドPBXで懸念されるセキュリティリスクとは?
クラウドPBXで懸念されるリスクには、以下のような点が挙げられます。
- ログイン情報の漏洩
- 電話帳データ(顧客情報)の流出
- 不正アクセス(ハッキング)
- デバイスのマルウェア感染
各リスクについて詳しく見ていきましょう。
ログイン情報の漏洩
セキュリティリスクの一つは、ログイン情報の漏洩です。
クラウドPBXのシステムに入るさい、IDやパスワードを使ってログインすることがありますが、このログイン情報が漏洩すると問題です。
独立行政法人情報処理推進機構が公表している「情報漏洩対策のしおり」によると、情報漏洩の原因の過半数「管理ミス」によるものでした。
ログイン情報を紙に記載して紛失したり、メモアプリに書いておいてスマホ自体をなくしたりなどのちょっとしたケアレスミスで、大事なログイン情報が漏洩する可能性があります。
あるいは、第三者に見える場所でログインしたり、同じログインを使いまわしたりしても、やはりリスクは上がるでしょう。
電話帳データ(顧客情報)の流出
電話帳データ(顧客情報)の流出もリスクです。
電話帳データは、クラウドPBXのなかに保管されます。
セキュリティ対策がしっかりしているベンダーであれば、通常はデータが漏れてしまうことはないはずです。
しかし前述のとおり、ログイン情報が第三者に知られたり、ログイン情報自体が知られたりしなくてもログイン中の端末が第三者の手に渡ってしまえば、内部の情報にアクセスされる恐れがあります。
不正アクセス(ハッキング)
別のセキュリティリスクは不正アクセス(ハッキング)です。
インターネットは世界中でつながっているため、常に外部からの攻撃の脅威にさらされています。
不正アクセスには、以下のようなものがあります。
- パスワードリストアタック:IDとパスワードがセットのリストを入手されログインを試みられる方法
- SQLインジェクション:アプリに不正なSQL文を入力して、データベースの改ざんを行う方法
- 総当たり攻撃:考えられるすべてのアンロックパターンでログインを試みる方法
これらはあくまでも一例ですが、適切な対策ができていない場合、被害を受ける可能性は高くなるでしょう。
デバイスのマルウェア感染
デバイスのマルウェア感染もセキュリティリスクです。
「マルウェア」とは、悪意のある誰かが作成したコンピュータプログラムのことで、このプログラムに感染すると、端末の乗っ取りやID・パスワードの漏洩などが発生します。
さらに悪いことに、感染した端末からほかの端末に「侵入」することもあります。
実際にクラウドPBXのセキュリティ体制はどうなの?
クラウドPBXのセキュリティは、実際のところ安全なのでしょうか?
結論からいうと、安心して使えます。
なぜなら、クラウドPBXには以下のような安全策が施されているからです。
- ベンダーが常にセキュリティ対策を実施している
- ソフトウェアアップデートで新しい脅威をブロック
- データはクラウド上で一元管理されているため安心
- データセンターの分散でBCP対策にも効果的
それぞれのポイントを見ていきましょう。
ベンダーが常にセキュリティ対策を実施している
クラウドPBXが安全といえるのは、ベンダーが常にセキュリティ対策を実施しているからです。
信頼できるクラウドPBXのベンダーは、自社サービスの品質と安全を守るために、しっかりとセキュリティ対策を施しているはずです。
たとえば、サイバー攻撃に強いサーバーを構築するため、かんたんに第三者に情報を奪われてしまうことはありません。
銀行が入口にガードマンを置いて不審者から守るように、クラウドPBXのベンダーも悪意ある第三者からのアクセスを遮断するよう対策を施しています。
ソフトウェアアップデートで新しい脅威をブロック
クラウドPBXは、ソフトウェアアップデートにより新しい脅威をブロックしています。
通常、クラウドPBXのサービスは専用アプリなどをとおして提供されますが、ベンダー側は随時アプリをアップデートします。
アップデートは機能を充実させるためでもありますが、セキュリティ情報を更新するのもその目的です。
ベンダーは、不正アクセスがあったときや、そのサインがあったときに、ソフトウェアを更新してリスクを軽減します。
このアップデートがあるおかげで、最新のセキュリティ対策を適用できるのです。
データはクラウド上で一元管理されているため安心
クラウドPBXで、使用するデータがクラウド上で一元管理されていることも安心材料にといえるでしょう。
電話帳やアカウント情報などの顧客データを、データセンターと呼ばれる場所で厳重に一元管理しています。
なお、データセンターで24時間365日体制で監視されており、なんらかのサイバー攻撃にも常に備えています。
例えるなら、クラウドPBXに保管されたデータは、銀行の金庫に保管された預金のようなもの。
銀行の金庫は強化されたセキュリティのもとに守られていますが、信頼できるクラウドPBXのサーバーも、やはり強固なセキュリティ対策が施されています。
ベンダーにとって、データ流出が起きれば信用を損ねてしまうため、そのような事態を招かないためにもベンダーは常にセキュリティを強化を実施しているので安心です。
データセンターの分散でBCP対策にも効果的
クラウドPBXは、データセンターの分散でBCP対策にも効果的です。
クラウドPBXベンダーのなかには、複数のデータセンターを運用して、セキュリティリスクに備えているところがあります。
大規模な災害などで1箇所に被害が出ても、別のデータセンターがあれば、被害を最小限に抑えられます。
このようなリスク分散が行われることで、BCP対策(事業継続計画)にも効果的です。
ただし、すべてのベンダーが複数のデータセンターを運用しているとは限りません。
なかには、1箇所のデータセンターのみを運用しているところもあります。
その場合には、データを守る仕組みがきちんと構築しているのか、ベンダーの担当者にしっかり確認するようおすすめします。
万が一に備えて自社でできるクラウドPBXのセキュリティ対策
セキュリティ対策は、クラウドPBXのベンダーによるところが大きいですがすべて丸投げにするのはおすすめできません。
ユーザーである企業自体も、最低限の対策として、以下のような施策を実行することが大切です。
- 安全にログイン情報を管理する
- 強固なパスワードを設定&定期的に更新する
- デバイスはアップデートをして最新の状態にする
- 社内での利用ルール策定と周知を徹底する
- セキュリティ面で信頼できるサービスを選ぶ
各施策の詳細をご紹介します。
安全にログイン情報を管理する
1つ目の対策は、安全にログイン情報を管理することです。
ログイン情報が漏洩すると、第三者がかんたんにアクセスできるようになってしまいます。
そこで、IDやパスワードなどが漏れないよう、社内ルールを徹底したり、セキュリティ機器を導入したりできます。
たとえば、以下のような方法が取れるでしょう。
- ログイン情報を記載した紙を不用意に貼らない
- ログイン情報を紙媒体に記載する場合は、安全な場所に鍵をかけて保管する
- ログイン情報をメモアプリなどに残す場合は、ロックをかける
- UTMなどのセキュリティ機器を入れて、社内のセキュリティ対策も強化する
※UTMとは、ファイアウォールやアンチウイルスなどさまざまなセキュリティ機能を集約した管理手法。
強固なパスワードを設定&定期的に更新する
2つ目の対策は、強固なパスワードを設定&定期的に更新することです。
クラウドPBXのログイン情報自体が漏洩しなくても、以下のようなケースでは不正アクセスを受ける恐れがあります。
- 予測されやすいシンプルなパスワードにしている(会社電話番号や1234など)
- いろいろなサービスで同じパスワードを使いまわしている→ほかのサービスでログイン情報が漏れることでクラウドPBXにも被害
パスワードは、必ずクラウドPBX専用のものを作り、なおかつ大文字・小文字・数字・記号などを組み合わせた長いものにすることを推奨します。
また、2段階認証も導入すると、よりセキュリティを強化可能です。
- セキュリティの向上やパスワードの強化にもつながるので、パスワードは定期的に変更しておきましょう。
デバイスはアップデートをして最新の状態にする
3つ目の対策は、デバイスはアップデートをして最新の状態にすることです。
クラウドPBXはセキュリティ情報などを更新して、ソフトウェアをアップデートすることがあります。
しかし、デバイス側で利用するソフトウェアのアップデートを行わなければ意味がありません。
ベンダーに任せていれば安心と考えず、こまめにアップデートするよう心がけましょう。
またクラウドPBXのソフトウェアだけでなく、スマホやPCのOSもアップデートしておくと安心です。
社内での利用ルール策定と周知を徹底する
4つ目の対策は、社内での利用ルール策定と周知を徹底することです。
クラウドPBX側のセキュリティが優れていても、利用者がセキュリティ意識に欠けると問題が生じやすくなります。
そこで、以下のようなポイントを社員が意識するように、社員教育を徹底しましょう。
- セキュリティリスクが生じたときの起こりうる結果を共有する
- ログイン情報の管理やアプリ利用についてのルールを決め、守られているか確認する
- フリーの公共Wi-Fiには接続しない
- セキュリティソフトをインストールする
- 安易に端末を捨てたり、あげたりしないよう徹底する
セキュリティ面で信頼できるサービスを選ぶ
5つ目の対策は、セキュリティ面で信頼できるサービスを選ぶことです。
クラウドPBXのセキュリティ対策は、少なからずクラウドPBXのベンダーに依存します。
そのため、ベンダーがどのようなセキュリティ対策を施しているか、きちんとチェックしましょう。
口コミ情報を調べたり、担当者とのヒアリング時に、セキュリティ対策への取り組みについて細かく聞いたりできるでしょう。
セキュリティ面も安心のおすすめクラウドPBX3選
ここからは、セキュリティ面で安心できるクラウドPBXとして、以下3つのサービスをご紹介します。
- 『OFFICE PHONE』
- 『MOT/PBX』
- 『モバビジ』
各サービスの特徴を見ていきましょう。
『OFFICE PHONE』
『OFFICE PHONE』は、弊社、株式会社ベルテクノスが提供しているクラウドPBXです。
弊社は、『OFFICE PHONE』をはじめ、オフィスに関係するさまざまな製品やサービスを提供しております。
セキュリティについても弊社は多くの知見を有しており、セキュリティ調査やUTM導入など、広い視野でセキュリティ対策を強化できます。
ご相談いただければ、安全なクラウドPBXサービスを提供できるだけではなく、強固なセキュリティも実現します。
クラウドPBXのサービス自体も、コストと料金のバランスがよく、これまで2万社を超える導入累計数を達成。
総務省の品質基準でクラスAを獲得する音質とわずか98円~の低コストでライセンスを増やせることなど、業界トップクラスのコストパフォーマンスを誇ります。
以下は料金体系です。
- 初期費用:無料(キャンペーン適用時)
- 運用費用:要見積もり
- 月額基本料金:3,400円~、ライセンス料金:98円~
『MOT/PBX』
(画像引用:MOT/PBX 株式会社バルテック)
『MOT/PBX』は、株式会社バルテックが提供するクラウドPBXです。
※『MOT/PBX』はIP-PBXと呼ばれるタイプですが、ネットワーク上で主装置のサービスを提供しているため、広くいえばクラウドPBXの一種といえます。
『MOT/PBX』は、官公庁や上場企業にも導入されており、サービス品質の安定性に定評があります。
情報の機密性がとくに求められる官公庁で採用されていることは、同サービスのセキュリティが信頼できることを示す証拠です。
また『MOT/PBX』では、サービスの開発と販売・工事・サポートをワンストップで手がけています。
万が一トラブルが発生しても、『MOT/PBX』に連絡することで収拾がつくため、セキュリティリスクを最小限に抑えやすいです。
以下は料金体系です。
- 初期費用:要見積り
- 運用費用:要見積り
『モバビジ』
(画像引用:モバビジ クラウドテレコム株式会社)
『モバビジ』は、クラウドテレコム株式会社が提供するクラウドPBXです。
『モバビジ』もセキュリティ対策が優れたサービスを提供しています。
たとえばサポートセンターを完備しており、専門スタッフがちょっとした内容からトラブルに至るまで真摯に対応するので、セキュリティリスクを感じたときにもすぐに相談できます。
また、通話を自動録音する機能があるのもメリットといえるでしょう。
指定した電話番号の外線通話をすべて記録として残しておけるため、社員の不正取引や意図的な情報漏洩などを抑止する効果を期待できます。
料金体系は以下のとおりです。
- 初期費用:無料~
- 運用費用(税込):月額基本料金:4,950円(初月無料)、アプリ使用料金:385円/1台
※『スタンダードSプラン』の場合。 - オプション料金:複数番号運用無料、音声ガイダンス無料、VoLTEリダイレクト1,000円、通話録音無料
まとめ
クラウドPBXのセキュリティリスクには、ログイン情報の漏洩や不正アクセスなどさまざまなものがあります。
とはいえ、信頼できるクラウドPBXのベンダーと契約しているのであれば、リスクについて大きく心配する必要はありません。
ベンダー側は、常にセキュリティ対策を行っているほか、随時セキュリティアップデートを実施します。
またクラウド上でデータを一元管理したり、複数のデータセンターを運用したりすることでセキュリティの保護に努めています。
このようにセキュリティに関する専門知識がない企業は、クラウドPBXを利用することで、自社で一から電話システムを構築するよりも安全性が高まるでしょう。
したがって、信頼できるクラウドPBXサービスを契約することをおすすめします。
- もし、セキュリティ対策に関する知識がない場合は、弊社にぜひご相談ください。
『OFFICE PHONE』導入とともに、ネットワークセキュリティの強化方法をアドバイスいたします。
クラウドPBXをご検討中の方へ
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