【初心者向け】UPSとは?導入のメリット、注意点、おすすめ製品を簡単解説
日本では、自然災害などによって「停電」が頻繁に発生しています。
万が一業務中に停電すると、当然パソコンなどの機器も強制的にシャットダウンし、故障やデータ消失の危険性があります。
- 急に起こる停電には、どのように対策すれば良いのでしょうか?地震や台風などの自然災害による影響は、対策のしようがないですよね。
- いいえ、予測できない停電が引き起こすトラブルは、とある製品を導入することで事前に対策できるんですよ。
その対策の一つとして最も有効なのが、「UPS(無停電電源装置)」の導入です。
そこで本記事では、まずはUPSとはどのようなものなのか基本知識を分かりやすくご紹介した上で、停電からパソコンを守る方法や、UPS導入の注意点、おすすめ製品を解説します。
UPS(無停電電源装置)とは?その機能とメリット
まずUPSとは「無停電電源装置」の略称で、「供給されている電力に問題が発生しても、接続されている機器に対しては安定的に電力を供給し続ける装置」を表しています。
UPSは停電時の対策として有効なのはもちろん、その他にも様々なメリットがあります。
メリット①停電の対策
まず、UPSで最も意義のある機能は「停電への対策」です。
UPSには二次電池などの電力を蓄積する装置が内蔵されており、外部からの電力供給が途絶えても、一定時間は機器に電力を供給し続けることができます。
よってUPSを使っていれば、急な停電が発生してもパソコンやサーバーなどの電源が落ちることはありません。
メリット②過電圧への対策
電力の供給がストップした際の備えとして扱われることが多いUPSですが、それとは逆、すなわち過電圧への対策としても有効です。
落雷によって瞬間的に過大な電流が流れることになれば、コンセントにつながっている全ての電気製品に影響を与えます。
そこで、UPSの中には落雷による過電流がパソコンに流れるのことを防ぐ機能が搭載されているものもあります。
メリット③瞬間的な停電への対策
さらに、瞬間的な停電への対策にもUPSは有効です。
瞬感的な停電は日常で意識することはほとんどありませんが、電力会社による送電ルートの切り替えなどにより、年に数回といったペースで発生しています。
そしてそのタイミングが悪いと障害の原因になりますが、そういった機器トラブルの予防にもUPSは役に立つのです。
またUPSは、データセンターなどで使用される大型のものだけではなく、パソコンなどの機器やオフィスに設置されているような小規模のものもあります。
- UPSの需要は特に東日本大震災以降に急速に拡大し、いまや多くの企業で導入されています。最近では性能も向上し、価格も入手しやすいものになっていますよ。
停電でパソコンは故障する!?対策をしないリスクとは
次に、UPS導入などの停電対策をしなければどうなるのか見ていきましょう。
「台風や自然災害、近所の電気工事の影響で突如事務所の電源が落ちた・・・。」
そんな時にパソコンを起動していたら、取り返しのつかないことになる可能性があります。
停電すると電力供給が遮断されるため、動いていたパソコンはすぐに止まります。
そして、作業途中のデータが消えてしまいます。
ただし、それだけでは済まないかもしれません。
事前に適切な対策をしておかないと、そのパソコンはもう起動しなくなることもあるのです。
停電に弱いパソコン!故障の原因にも
パソコンは様々な部品が複雑にからみあって動作している精密機械ですから、外的環境の変化には極めて弱く、電源が遮断されることによって簡単に壊れて起動しなくなることがあります。
地震や台風といった自然災害が多発する昨今、パソコンの使用中にいきなり停電に見舞われることもあるでしょう。
したがって、停電による被害を抑えるための『準備』が必要不可欠です。
停電によるパソコントラブルとは?
落雷などで急に停電が発生したときにパソコンの電源が入っていると、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
なぜならば、この停電による停止は通常のシャットダウンとは全く異なり強制的に機械をストップさせることになるので、パソコンの部品が破損してしまうことも珍しくはないのです。
停電がパソコンに及ぼす影響については、具体的には以下の4つが考えられます。
①作業途中のデータが消える
内蔵バッテリーがないデスクトップパソコンの場合は、停電によりパソコンへの電力供給がストップすることで突然電源が落ちてしまい、保存されていない作業途中のデータは全て消えてしまいます。
ソフトウェアの中には一定間隔で自動保存する機能が備わっている製品もありますが、基本的には編集する前の状態に戻ってしまい、作業が無駄になってしまいます。
②保存していたデータが壊れる
それでは、すでに保存されているファイルは無事なのでしょうか?
急に電源が落ちてパソコンが強制的に終了すると、必ずしもそうとは言えません。
例えばハードディスクへの読み書きを行っている最中に電源が落ちてしまった場合には、ハードディスク内に既に保存されているデータも消失する恐れがあります。
あるいは、内部のデータが失われるだけではなくディスク全体が故障して使えなくなることもあります。
そうなると、これまでに保存していたデータはバックアップをとっていない限りは取り戻すことができなくなるのです。
③OSが起動しなくなる
ハードディスクの中には、文書ファイルなどのデータだけではなくOSを起動するためのデータも保存されています。
そのデータが停電によって壊れてしまえば、ソフトウェアを起動することも不可能になります。
リセットされた情報を再設定すれば元通りOSが起動することもありますが、パソコンの内部設定をやったことがない方にとっては難しい作業です。
④インターネットにつながらなくなる
急な停電で影響を受けるものは、パソコンだけではなく周辺機器も同様です。
インターネット接続のために使用しているルーターなども停電の影響を受けて電源が落ちるため、正常に起動するまではインターネットにつながりません。
電力が復旧した後には起動できますが、通信が不安定になることでインターネットにもつながりにくくなることがあります。
停電からパソコンを守るための5つの対策とは?
停電はいつ何時発生するのかわかりません。
そして停電が発生すると、パソコンなどの電子機器に致命的な影響を与える可能性があります。
しかし、そのような停電からもパソコンを守る方法は存在します。
停電に備えた対策を日頃から行っておけば、その被害を最小限に抑えることができるのです。
続いては、事前に行っておくべき対策としては主に次の5つを詳しく解説します。
- 1.こまめに作業中のファイルを保存する
- 2.データのバックアップを取っておく
- 3.パソコンの電源を切る
- 4.電源ケーブルをコンセントから抜く
- 5.UPSを導入する
対策①こまめに作業中のファイルを保存する
作業中に停電が発生することに備えて、データをこまめに保存することが大切です。
またパソコンが停止するケースは、停電以外の要因でも起こることがあるので、自動バックアップ機能を利用すると良いでしょう。
対策②データのバックアップを取っておく
停電が及ぼす影響によっては、既に保存されているデータを失う可能性もあります。
そこで、パソコン本体に保存しているデータの中でも、重要なファイルについてはバックアップを取ったりするなどの対策も有効です。
CD、DVD、あるいはUSBメモリなどのメディアにバックアップをとっておけば、停電による影響を受けずに済みます。
あるいは、Google DriveやOneDriveなどのクラウドサービスを利用して、データを保存しておくのも良いでしょう。
対策③パソコンの電源を切る
計画停電など事前に電力会社から知らされている停電であれば、あらかじめパソコンの電源を切っておきましょう。
またプリンターや無線LANルーターなどの周辺機器の電源も、あわせて切ることをおすすめします。
対策④電源ケーブルをコンセントから抜く
停電が発生しても事前に電源を切っていれば基本的に問題ありませんが、コンセントを抜いておくとさらに安全です。
コンセントが接続されたままの状態で復電すると、大きな電流がパソコン内部に流れてダメージを受ける可能性があるからです。
対策⑤UPSを導入する
あらかじめ知らされている停電であれば対応が取りやすいのですが、停電は落雷などで急に発生することもあります。
その対策として上げられるのが、「UPS(無停電電源装置)」の導入です。
UPSは停電や落雷などの影響で電力の供給が行われなくなったときに、パソコンに対して電力を供給してくれるもの。
UPSを接続していれば、たとえ停電が発生しても、しばらくの間はパソコンを使い続けることができます。
その時間を利用して、まずは作業途中のデータを保存し、停電が長引くようであれば機器を安全に停止するといった対応も可能です。
- したがって、「UPSの導入は停電対策としては最も有効な手段」だといえるでしょう。
UPSを選ぶときの注意点とは?導入時のチェックポイント
電力の障害に対して様々な利点があるUPSですが、最近では多くの製品が販売されていることから「どれを選べば良いのかわからない」といった方も多いでしょう。
そこで次に、UPS製品を選ぶ際に注意すべきポイントをご紹介します。
まずは以下の3点を確認した上で、製品を選ぶ必要があるでしょう。
- 1.バッテリーの容量と寿命
- 2.自動停止の実現方法
- 3.給電方式
ポイント①バッテリーの容量と寿命
UPSにはバッテリーが内蔵されており、停電が起きたときにはこのバッテリーからの給電に自動で切り替わることで、切れ目なく各機器に電気を送り続けることができます。
ただし給電できる時間にも限界はあり、長時間の停電には耐えられません。
そこでまずは、UPSに接続する機器を安全にシャットダウンできるまでに必要なバッテリー容量が必要となります。
また、UPSで使用されているバッテリーには寿命があり、期限を過ぎると取り替える必要があります。
したがって、UPSを導入した後のランニングコストを考慮すると、バッテリー寿命や交換にかかる費用についても考慮に入れる必要があります。
ポイント②自動停止の実現方法
停電が発生した時にUPSは電力を供給しますが、バッテリー内の電力が無くなれば、そちらからも電力供給も停止してしまいます。
したがって停電が長引けば、UPSで対応できている間に機器を停止する必要があり、そのための仕組みが必要となります。
また停電は昼夜を問わず発生する可能性があることから、人手を介することなく自動的に停止できることが望ましいです。
ポイント③給電方式
給電方式とは通常時やバックアップ運転時に電力を供給する仕組みのことですが、これについても様々な種類があり、それぞれで特徴が異なります。
こちらについては専門的な内容になりますので、詳細は販売会社に確認しましょう。
おすすめのUPS製品のご紹介|OMURON UPS BY50SG5
このように便利なUPSですが、「興味はあるが導入には至っていない」という人も少なくないでしょう。そこで、お勧めのUPS製品をご紹介します。
おすすめのUPS製品『OMURON UPS BY50SG5』とは
ここでは、おすすめのUPS製品として『OMURON UPS BY50SG5』を取り上げます。
この『OMURON UPS BY50SG5』をおすすめできる理由としては次の通りです。
『OMURON UPS BY50SG5』の特徴
- 小型・軽量・低価格
小規模のオフィスにも設置できるコンパクトサイズと低価格を実現しています。 - 使いやすさにこだわった機能を搭載
UPSの状態が一目でわかる「状態表示ウインドウ」と「バッテリー交換表示LED」を搭載しています。
また、システムを止めることなく、バッテリーを交換することが可能です。 - 長寿命バッテリーの搭載
期待寿命4~5年の長寿命バッテリーを搭載することで、トータルランニングコストの低減を実現しています。 - 自動シャットダウンソフトを無償ダウンロード
パソコンを正常終了するためのソフトウェアが無償で提供されます。
このソフトを李y6応することで、安全にシステムのシャットダウン処理ができます。
その他の詳細については、こちらのページ【UPS(無停電電源装置)OMURON UPS BY50SG5】よりご確認ください。
オフィス機器総合販売「OFFICE110」のご紹介
- 『OMURON UPS BY50SG5』を提供している「OFFICE110」をご紹介します。当社は、全国に12万社の導入実績を誇るオフィス機器の総合販売会社です。
OFFICE110は「DXマーク認証制度」の支援事業者に認定されており、そのノウハウを活かして中小企業のDX化を支援する活動を幅広く展開しています。
したがってITの実用化についての様々なノウハウがあり、一般的な販売代理店と比較しても、より実用的なサポートを提供できます。
また総合販売会社としての強みを活かして、特定のメーカーに偏ることなく、ニーズに応じての最適な商品を選定してご紹介いたします。
さらにOFFICEでは、通常は10万円以上のセキュリティ診断を無料で実施しておりますので、「自社にどんな対策が必要が分からない」「UPSが必要か判断してほしい」そんな方もお気軽にご相談ください。
まとめ
日本で停電が発生する確率は、諸外国と比較すると低いのですが、昨今の自然現象やエネルギー事情の変化を考えると、もはや無視できないリスクとなっています。
そして停電が発生すると、コンピュータシステムが一時的に停止するだけではなく、データの消失などを引き起こす危険性があります。
停電は予測することが難しいため、大切なパソコンのデータを守るためには日頃の備えが必要。
UPSは、そのような予測できない停電によるデータ消失に備える有効な手段です。
最近のUPS製品はお手頃価格のものも多いため、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
特に「OFFICE110」では、中小・零細企業でも導入できるように「手の届く低価格」と「満足を超える高品質」を両立した商品開発を実現しています。
そして、UPSについても業界最安値で提供しています。
また、今では御社のセキュリティ状況を調査するサービスを無料で行っており、その診断結果に基づいて万全のセキュリティ対策ができるようにアドバイス、サポートいたします。
少しでも気になる方は、まずはお気軽にOFFICE110へお問合せください。