LANケーブルの工事の流れ!有線をおすすめする理由
メール受信・ウェブ閲覧・データ送信とビジネスにおいてネット環境は欠かせないものとなりました。これからオフィスを開設する方はもちろん、まだオフィスにネット環境がない方も「ネット環境どうしようかな?」と検討しているのでは?
ネット環境を整える上で1番に悩むのがLANケーブルを”有線”にするのか”無線”にするのかです。結論を申し上げると、オフィスであれば基本的に”有線”をおすすめします。有線には速度・情報量・価格などメリットがあるためです。
ただ、当然ですが有線にもデメリットが存在しています。そこで、今回は有線のメリットとデメリットについてご紹介します。また、LANケーブル工事の流れについてもまとめています。LANケーブル工事を検討している方は必見です。
有線LANケーブルのメリット
LANケーブル工事には”有線”と”無線”があります。では、まずはLANケーブルと接続機器(パソコンなど)を直接繋ぐ”有線のメリット”から見ていきましょう。
①通信速度が安定している
LANケーブル工事を有線で繋ぐ1番のメリットは”通信速度が安定して速い”ことです。LANケーブルと接続機器が直接繋がっているので、LANケーブルさえ繋がっていれば距離や障害物(壁や空気など)に左右されずに通信を行えます。
ウェブ閲覧やメール受信程度ならまだしも、SkypeやChattWorkなどでネット電話をするのに通信速度が不安定なのは問題です。「通信速度が遅くてイライラ…」なんて思いをしないためにも、オフィスには有線をおすすめします。
②多くの情報を1度に運べる
”多くの情報を1度に運べる”というのもLANケーブル工事に有線で繋ぐメリットです。通信の世界において速度はデータ量に比例します。つまり、有線の通信速度が速いことでデータ量(通信量)も比例して多くなるという訳です。
文章書類やメール送信なら問題ないのですが、動画や画像など大きなデータ量を送受信するのに運べるデータ量が少ないのでは困ります。「ファイル1つ送信するのに1時間…」なんて待ちたくないなら、有線にした方が良いでしょう。
③工事費用が比較的安価
LANケーブル工事で有線を選ぶメリットは”工事費用が比較的安価”であることです。LANケーブル工事の費用相場は、派遣費にLAN配線費やHUB設置費などを合わせて”80,000円前後”と、他の工事に比べて安価と言えます。
ネット環境が飛躍的に進化している現在、今の設備が5年後10年後には「遅い…」と感じることは間違いありません。オフィス内で定期的にLANケーブル工事の必要があるのなら、少しでも工事費用の安価な有線がお得です。
有線LANケーブルのデメリット
有線には通信速度・情報量(通信量)・工事費用などからLANケーブル工事のメリットが大きいと言えます。ただ、有線のLANケーブル工事にもいくつかのデメリットが存在しています。
①レイアウトを考える必要がある
有線のLANケーブル工事では”レイアウトを考える”というデメリットがあります。有線ですから接続機器(パソコンや複合機など)の数に合わせてLANケーブルの本数も多くなります。当然、適当に工事すれば配線はぐちゃぐちゃです。
デスクや棚、パソコンや複合機などの配置などオフィス全体のレイアウトを踏まえた上で「配線をどう通すのか?」を考えます。オフィス内の雰囲気や使い勝手を壊さず、むしろ使いやすいよう増設しやすいように考えるのは大変です。
②接続機器の移動が難しい
”接続機器の移動が難しい”のも有線のLANケーブル工事ではデメリットと言えます。一般的に有線は必要な箇所に配線の接続部分だけが出ている状態です。デスクの上や複合機の下など、邪魔にならないように配置されています。
デスクトップ型のパソコンや複合機ならまだしも、持ち運べることがメリットのノートパソコンには不便でしかありません。また、新入社員の入社や新部署の設立など、オフィス内のレイアウトが大きく変わる際には有線の再配置は問題です。
③ウイルス感染が広がりやすい
有線のLANケーブル工事のデメリットとして”ウイルス感染が広がりやすい”ことも挙げられます。有線ということはHUBを通して接続機器同士がLANケーブルで繋がっている訳です。1台がウイルス感染すると周りにも広がりやすいのです。
パソコンや複合機などの接続機器の中には会議資料や商品資料、取引先情報など機密情報が多く記録されています。万が一、”情報漏洩”なんてことになれば大問題です。有線を選ぶならセキュリティ対策を万全にする必要があります。
LANケーブル工事の流れ
レイアウト・機器の移動・ウイルス感染などのデメリットはあるものの、オフィス内のLANケーブル工事は”有線”がおすすめと言えます。では、実際の”LANケーブル工事の流れ”について詳しく見ていきましょう。
①お問い合わせ
まずは業者に対して”お問い合わせ”します。LANケーブルを有線か無線のどちらにするのか、接続機器の台数や種類などを明確にした上でお問い合わせしましょう。また、いつまでにネット環境を整えたいのか”工期”も重要です。メールや電話でお問い合わせする際、少しでも細かく伝えることでスムーズにやり取りできます。
②現地調査
次は業者の営業担当や作業員を交えての”現地調査”を行います。営業担当が皆さんからより詳しい内容をお伺いし、作業員がオフィス内のレイアウトや配線の状況などを調査します。ちなみに、”オフィスのレイアウト図”などを用意しておくのもポイントです。レイアウト図を見ながら相談できるのでイメージが湧きやすいのです。
③見積もりの作成
次はお伺いした内容と調査結果をもとに”見積もりの作成”をします。見積もり書には工事の細かな詳細と作業ごとの費用、工期などが記載されています。LANケーブル工事であれば派遣費・LAN配線費・ルーター設置費・HUB設置費・PCネットワーク費など。見積もり書を確認した上で、実際に契約するのかを判断する訳です。
④契約書の作成
次は、いよいよ”契約書の作成”に移ります。見積もり書の内容に対して疑問点・交渉点などをすり合わせ、納得できたなら契約書にサインし”契約”となります。ちなみに、契約書に記載されている”アフターフォロー(サポート)”は必ずチェックしましょう。LANケーブル工事後に万が一、トラブルが発生した際の保証内容が記載されています。
⑤工事の施工
最後は、実際に”工事の施工”です。契約書に記載されている日時に、LANケーブル工事の配線・接続・設定などが施工されます。一般的なLANケーブル工事の工期は”数時間〜1日程度”、長くとも1週間程度と考えておけば間違いありません。工事最終日には必ず立ち合い、工事の内容に問題がなかったかを確認しましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は、LANケーブル工事に”有線”をおすすめする理由についてまとめました。有線には通信速度・情報量(通信量)・工事費用などの面でメリットがあります。オフィス内のネット環境としては有線が最適です。
ただ、有線にはレイアウト・機器の移動・ウイルス感染などのデメリットも。特に、パソコンやタブレットなど移動型の接続機器が多いオフィスには有線は不便かもしれません。無線のLANケーブル工事の方が良いオフィスもあるでしょう。
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