光回線のLAN工事で通信環境は安定・強力・高速に!4つのメリット
5年ほど前まではLAN工事と言えばADSL回線(電話回線)でしたが、最近は光回線が主流となってきました。特に、通信速度の速さや安定性からビジネスの現場では顕著で、オフィスを開設する方のほとんどが光回線を選びます。
ただ、新しくするにせよ切り替えるにせよ、光回線についての知識が十分に広まっていないのが現状です。時折、「光回線の工事で騙された…」という方がいるほど。光回線の良さが業者側のせいで広まらないというのは悲しいものです。
そこで、今回は光回線のLAN工事をおすすめする4つのメリットについてご紹介したいと思います。また、光回線のLAN工事の内容と、契約で騙されないためのポイントについて見ていきましょう。ぜひ、光回線の良さを知ってみてください。
光回線のLAN工事ってどんなことをするの?
皆さんは光回線について何をご存知でしょうか?おそらく「光だから速い?」「(なんとなく)人気でしょ」という方がほとんどかと思います。では、まずは光回線とはどのような通信方式なのか?LAN工事の内容についても見ていきましょう。
①光回線って何?
光回線とは「光ファイバーケーブル」を使用し、情報を光信号に変換してやり取りする通信方式のこと。光ファイバーケーブルには電磁場を通さないという性質があり、従来のLANケーブルと比べてノイズ(障害)に強い特徴があります。
また、光の速度は1秒間に地球を7周半するほど。つまり、光回線は光の速度で通信できるということです。ちなみに、電気の速度も光とほぼ変わらないのですが、同じ電磁場に干渉されやすいので実際にはそれほどの速度は出ません。
②光回線のLAN工事の内容
光回線のLAN工事の内容を以下にまとめました。
- 近くの電柱から光ファイバーケーブルを屋内に引き込む
- 屋内にある光回線用の終端装置(ホームゲートウェイなど)に接続する
- 終端装置から有線・無線LANで各機器(パソコンなど)に接続する
- IDやPWを入力・設定し通信状況を確認する
一軒家やアパート、ビルなどによって微妙に異なるものの工事の内容は基本的に上記のみ。規模の小さな工事であれば30分〜1時間ほどで完了します。すでに屋内に光ファイバーケーブルが来ていれば工事の必要さえないほどです。
余談ですが、光ファイバーケーブルは従来のLANケーブルや電気配線(銅線)などに比べて非常に脆く折れやすいもの。業者側から説明があるはずですが、ポキッと折れてしまうと光回線の通信ができなくなるので扱いには注意しましょう。
光回線の4つのメリット
今までADSL回線(電話回線)を使ってきた方からすると、「光回線も同じネットでしょ」と違いがよく分からないようです。ただ、実際に比べてみると明らかに光回線の方が優れているもの。では、光回線の4つのメリットを見ていきましょう。
①通信速度が速い
先述した通り、光回線は「光の速度(1秒間に地球を7周半)」で通信できます。実に、通信速度にして最大1Gbps(1,000Mbps)
もの高速通信が可能です。反対に、ADSL回線の通信速度は最大50Mbpsと明らかな差が。
社員の人数分のパソコンを導入しているオフィスも多いでしょう。さらにスマホやタブレットを導入しているところも。これまでのようにADSL回線を使っていては通信速度に限界が。ネット環境の改善は快適なオフィス環境につながります。
NTT西日本 フレッツ光
公式サイト:https://flets-w.com/new/tokuchou/
②通信環境が安定している
光回線で使用するのは「光ファイバーケーブル」です。光ファイバーケーブルにはガラスのように物質(主に光)を反射する性質が。光信号を光ファイバーケーブルの内部に反射させることで、光の速度と驚くほどの高速通信が可能です。
また、外部からの物質も反射するので、他の光信号はもちろん電気信号(電磁場)もほぼ反射してくれます。つまり、従来のLANケーブルとは異なり、通信距離や通信環境(障害物やノイズの多さ)に影響されず安定するのです。
③ひかり電話が使える
電話回線からネット環境(LAN環境)へと変換ができたように、光回線もまた電話回線(ひかり電話)としても利用できます。従来の電話番号をそのまま引き継げる上に、ネット回線とのセットでお得になりやすいのもポイントです。
ただ、あくまで光回線はネット回線として普及しているものなので、ネット回線を利用した「光IP電話」です。また、従来の固定電話サービス(NTT)とは異なり、停電時には一切の通信ができなくなるので災害時などには使えません。
④専門チャンネルが観られる
意外と知られていないのですが、光回線はテレビ放送を観るのにも利用できます。基本的にはスポーツチャンネルや映画チャンネルなどの専門チャンネルのみ。フレッツ光(NTT)であれば地上デジタル放送やBSデジタル放送も観られます。
仕事場なだけにテレビを設置していないオフィスも多いと思います。ただ、社員にはちょっとした休息も必要なもの。政治、経済の情報をリアルタイムに取得するにもテレビは役立ちます。光回線にするならテレビ放送も検討してみてください。
光回線のLAN工事で騙されないために!
冒頭で紹介した通り、光回線は素晴らしいネット回線ですが「工事で騙された…」という話をよく耳にします。光回線のLAN工事で騙される1番の理由は「知らない」こと。では、LAN工事で騙されないためのポイントをご紹介しましょう。
①工事しなくても良いかも
光回線に限らず、ネット回線と聞くと「工事が必要」と思っていませんか?光回線のLAN工事を業者に依頼すると、一般家庭でも15,000円ほど。オフィス規模にもなると120,000円以上することもあり、決して安くはありません。
まず、オフィス内の電源コンセントなどをチェックしてましょう。最近の賃貸オフィスには、管理会社や大家側の意向で「光コンセント(差し込み口)」が設置されていることが。光コンセントがあれば光回線の工事をしなくても大丈夫です。
②工事日程はあらかじめ決める
ADSL回線から光回線へ、初めから光回線にと工事依頼が集中してきています。実は、ADSL回線の利用が2020年で終了するという話があるためです。そのため、現時点でも光回線はLAN工事までに1週間〜1カ月の待ち時間が。
適当な業者によっては契約はしたものの工事日程を決めずに1カ月2カ月、ひどいときは半年以上も待たせることがあります。オフィスにネット回線がないのは問題では?LAN工事を依頼するなら、契約前に日程を決めておきましょう。
③光回線自体が来ていない
ここまで「光回線は通信速度が速くて…」「光回線は通信環境が安定してて…」と人気ぶりを紹介してきました。ただ、何十年前からある電話回線とは異なり、光回線が本格的に普及しだしたのは2000年代とつい最近のことです。
そのため、光ファイバーケーブル網は全国を覆うほど敷かれていません。大都市圏はすでに敷かれていますが、地方都市や町村になると「光が来るのはいつになるやら…」という状態に。当然、光回線が来てないと工事はできないのです。