”有線”と”無線”のどちらがおすすめ?LAN工事の費用相場とは
オフィスの新設や移転を検討中の皆さん、LAN工事を”有線”にするのか”無線”にするのか決めましたか?グローバル化が進む現在、オフィス内においてネット環境や複合機(プリンター)の同期など、ネットワークの整備は必須です。
ただ、必須だからこそ「(有線と無線)どちらを選べば?」「LAN工事の費用はどれくらい?」とさまざまな疑問が湧いてきます。オフィス環境をより良いものにするためにも、LAN工事に関して「ああしておけば…」と後悔したくないのでは?
一般的に、オフィス内のLAN工事は”有線”が人気です。今回は、有線LANをおすすめする理由と無線LANの上手な活用法についてご紹介しましょう。また、LAN工事にかかる費用相場にも触れますので、ぜひチェックしてみてください。
有線LANをおすすめする3つの理由
LAN工事には”有線LAN”と”無線LAN”があります。冒頭で紹介した通り、一般的にオフィス内のLAN工事では有線LANが人気です。では、まずはオフィス内だからこそ”有線LANをおすすめ”する理由について見ていきましょう。
①通信が安定しやすい
規模によるものの、オフィス内では10台100台と多くの接続機器(パソコンや複合機など)がLAN環境に接続されています。有線LANでは、接続機器1台に対して1本のLANケーブル(有線)を接続してネットワークを構成します。
そのため、有線LANは無線LANに比べて通信環境が安定しやすく、速度も速いのです。ちょっと調べ物をするのに読み込みだけで10秒20秒、オフィス全体で見ると大きな無駄に繋がります。通信環境の良い”有線”が人気な訳です。
②大容量データも通信しやすい
先述した通り、有線LANでは接続機器1台に対してLANケーブルが1本ずつ接続されています。電波(無線)とは異なり、LANケーブルは磁場や障害物などの影響をほとんど受けません。1度に多くのデータを安定して運べるのです。
オフィス内では、ネット環境からのダウンロードやアップロードを始め、接続機器同士でのデータのやり取りも頻繁に行われます。当然、データ量も多い訳です。1度に多くのデータを運べるのと、数度に分けて運ぶのでは効率が違います。
③クラッキング被害に遭いにくい
オフィス内のネットワークをLANケーブル(有線)で構成していると、外部からのクラッキング(ハッキング犯罪行為)に遭いにくいとも言われています。有線では、ネット環境またはLANケーブルの2通りしか侵入経路がないためです。
反面、無線では四方に飛んでいる電波さえ拾えれば、どこからでもネットワークに侵入できます。無線からネットワークに侵入、社内情報が盗まれるといったケースは珍しくありません。少しでもリスクを下げるなら有線がおすすめなのです。
”無線LAN”という選択肢は?
オフィス内のLAN工事は”有線がおすすめ”と紹介しました。確かに、通信環境や安全面では有線の方が安心です。ただ、「じゃあ無線はダメなの?」と聞かれるとそうではありません。無線も使い方次第ではオフィス環境に役立ちます。
①無線LANにもメリットが
有線LANにメリットがあったように、無線LANにもメリットがあります。以下に、3つほど挙げてみました。
- LAN工事の手間がかからない
- 接続機器の増設、移設が簡単にできる
- 電波さえ届けばどこでも通信ができる
オフィス内で無線LANの1番のメリットは”どこでも通信できる”ことにあります。オフィスによってはノートパソコンやタブレットなどを積極的に活用しているところも。”持ち運べる”ことがメリットの接続機器には、有線では問題があるのです。
②オフィス全体となると難しい
一部を除き、一般的なオフィスでは社員ごとにデスクとパソコンが用意されています。当然、各社員は自分のデスクで作業することに。仮に、オフィス全体に無線(電波)が飛んでいたとしても、移動してまで作業する社員は稀でしょう。
また、無線LANには”通信速度が遅い・障害物に弱い・電波の距離”など、電波ならではの問題もあります。現代の日本において、オフィス全体を無線にする必要はあまりないのです。セキュリティの面からもリスクの方が高いと言えます。
③有線と無線の組み合わせがおすすめ!
ただ、オフィス内でも無線LANの使い道はあります。”有線と無線の組み合わせ”です。例えば、オフィス内でもデスク周り(作業スペース)は通信環境やセキュリティの面から”有線”を、応接室や会議室などは利便性から”無線”をなど。
オフィス内の空間の用途に合わせて有線と無線を使い分ける訳です。ちなみに、有線に比べて無線は工事の手間がほとんどかかりません。空間に1台、無線LAN機器を設置するだけなのでLAN工事の時間も費用も節約できます。
有線LAN工事にかかる費用相場
オフィス内は基本的に”有線の方が良い”ことはご理解いただけたと思います。そこで気になるのが「有線LANの工事費用っていくらくらい?」ということでしょう。では、最後に有線LAN工事にかかる”費用相場”についてご紹介します。
①費用相場は新規で”10万円〜”
LAN工事の費用は”派遣費・材料費・施工費”の主に3つの項目で決まります。では、仮にオフィス内の接続機器がパソコン10台のみ、業者の作業員は1人だけの工事としましょう。この規模の工事費用は”10万円〜”が相場です。
当然、接続機器の数が多ければ作業員も増え、派遣費や施工費などの費用も高くなります。反対に、LAN工事の中でも”配線整理”のような手間のかからないものだと工事費用は”2万円〜”と。作業内容でも大きく変わるのです。
②まずは”見積もり”で費用を確認!
紹介した費用相場はあくまで”相場”です。業者によって派遣費や施工費などには差があります。また、皆さんのオフィスの規模や作業内容によって費用は変わるものです。
「10万円くらいかな」と考えていると高額な費用に驚くことに。
オフィスの新設や移転が決まっているのなら、まずは業者から”見積もり”を取りましょう。見積もりには、皆さんからの相談内容に合わせた作業内訳と費用が記載されています。複数社からの見積もりで費用を比較するのもおすすめです。
③工事費用を抑えるコツがある
費用相場は”10万円〜”、「正直、高いな…」と感じた方も多いのでは?以下に、工事費用を抑えるコツをまとめました。
- 機器の一部を”自分で準備”する
- 複数社から”相見積もり”を取る
- 有線と無線を”空間ごとに使い分ける”
例えば、HUBやLANケーブルなどの機器は、業者に依頼するよりも自分で家電量販店やネットショップに注文した方がお得です。また、複数社から取った見積もりは、「もうちょっと抑えられませんか?」と業者との費用の交渉に使えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、オフィス内のLAN工事について”有線”と”無線”のどちらが良いのか?についてまとめてみました。結論として、通信環境やセキュリティ面から考えると、オフィス内では”有線の方が安定していて安心”です。
また、有線LAN工事の費用相場は”10万円〜”。ただし、派遣費や施工費などは業者ごとに差があるので、見積もりを取って確認した方が良いです。オフィスにとってLAN設備は特に重要なもの。業者選びは慎重にしたいところです。
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