LAN工事は見積もりをチェック!費用を抑える業者との交渉術
業者にLAN工事を依頼するには、まず”見積もり”を依頼するところから始まります。すでに懇意にしている業者がいるなら見積もりから施工までスムーズでしょう。反対に、初めてのLAN工事なら見積もりから各業者を比較することに。
自宅程度の規模ならそれほど費用もかかりませんが、オフィス規模になるとLAN工事だけで10万円以上になることも珍しくありません。LAN工事にかけられる予算にも限りがあるのでは?見積もりの段階から費用は抑えたいところです。
LAN工事の費用を抑える方法としては、見積もりの段階で”業者と交渉する”ことが挙げられます。ただ、実際に交渉するとなると「どうすれば?」と分からないもの。今回は、見積もりの段階から挑戦したい”交渉術”についてご紹介します。
LAN工事の見積もりをチェック!
業者と交渉するとしても、LAN工事の見積もりについて正しく理解しておく必要があります。「安くして!」と伝えるのは交渉ではありません。では、LAN工事の見積もりでまずチェックしたいポイントと、費用相場について見ていきましょう。
①見積もりは複数社から!
見積もりとは、皆さんの要望から業者が「このプランならいくらですよ」と”工事内容”と”工事費用”を提案するものです。見積もりに問題がなければ、契約に向けてより詳しく打ち合わせする流れに。見積もりは業者選びの第一歩です。
そのため、LAN工事の見積もりは2〜3社と複数社から同一の条件で依頼することをおすすめします。オフィス規模のLAN工事には予算が決められているもの。少しでも費用を抑えたいなら見積もりを比較してお得な業者を選ぶ訳です。
②見積もりのチェックポイント!
LAN工事の見積もりには3つのチェックポイントがあります。
- 費用の内訳…人件費、部材費、作業費など工事にかかる費用の詳細
- 費用の総額…工事にかかる費用の総額
- 有効期限…見積もりに記載されている内容を保証する期限
費用に関しては内訳から総額まで細かくチェックしておきましょう。業者によっては”一式”や”諸経費”などと曖昧な表現で費用をカサ増ししていることも。また、有効期限を過ぎると見積もりの内容に効力がなくなるので注意が必要です。
③LAN工事の費用相場は?
LAN工事と一括りにしていますが、”LANの基本構成”から”WAN-LAN接続”に至るまでさまざまなものがあります。当然、専門性の高いLAN工事ほど費用相場は高くなる傾向に。以下に、各工事内容の費用相場をまとめました。
- LANの配線整理…作業員1人に対して”3万円〜”
- LANの基本構成…作業員1人にLAN配線から各種機器設置を含めて”10万円〜”
- WAN-LAN接続…作業員1人にLAN配線からネットワーク構築を合わせて”15万円〜”
LANの配線を整理する程度であれば数万円で済むことがほとんどです。反対に、ネットワークの構築となると100万円以上になることも。見積もりの段階から「こんな内容で」と詳しく伝えておくことで正確な費用を算出できます。
見積もり時に挑戦したい”交渉術”
LAN工事の費用を少しでも抑えたいなら、見積もり時に業者と交渉するのがおすすめです。ただ、「とりあえず安く!」と無理な値引きは逆効果に。反対に、適切な”交渉術”さえ身につければ業者からお得な見積もりを引き出せます。
①「予算は○○円まで」と最初に伝える
見積もりを依頼する時点で「予算は○○円まで」とはっきりと伝えておきましょう。業者としては少しでも良い工事内容(高額な)を提案したいもの。予算を伝えておかないと予想以上に高額な見積もりを提案してしまうこともあります。
最初の段階で予算が明確であれば、業者としても予算に合わせたベストなプランを提案できます。また、皆さんからの要望ではどうしても予算オーバーになるなら、工事内容や部材のランクなどから費用を抑えた内容を提案します。
②「”一式”ってどういう内訳ですか?」と聞く
見積もりに記載されている「”一式”ってどういう内訳ですか?」と聞くことも効果的な交渉術でしょう。というのも、一式というのは細かな部材や工程に対して一括りにして表記しているもの。業者によってはカサ増ししていることもあります。
1カ所2カ所ならまだしも、見積もりのほとんどを一式と記載している業者は要注意です。もし、”一式”が多いのであれば見積もりとは別に”内訳書”と呼ばれるより詳細な書類を依頼します。皆さんが納得して初めて契約に移れるのです。
③「部材費って、全体でいくらくらいですか?」と聞く
見積もり時には「部材費って、全体でいくらくらいですか?」と質問するのもおすすめです。「○○(部材)は○○円」と明記されているので一見すると分かりやすいですが、部材は数が多いので全体で考えると分かりにくいものです。
LAN工事の部材というのはどの業者も同じようなものを使っています。当然、部材費には業者ごとの差はあまりないはずです。2〜3社に見積もりを依頼しているなら部材費を比較し、高い業者に対しては”理由”を確認しましょう。
④「追加工事が発生する可能性は?」と聞く
「追加工事が発生する可能性は?」と聞くことも、見積もりを依頼するなら忘れたくないものです。LAN工事を始め、オフィスの工事には不意な変更や追加がつきもの。変更や追加が重なって予算を大きくオーバーすることもあります。
業者はこれまでの経験から「この場合に追加になる」とある程度は把握しています。見積もりの段階から詳しく聞くことで、予算にも盛り込んでおくことができます。また、追加を見越して費用を抑えた見積もりを作成することも可能です。
過度な値引きは業者に嫌われる?
皆さんとしては、LAN工事の費用は少しでも抑えたいもの。ただ、LAN工事は業者との”信頼関係”が最も重要です。過度な値引き交渉は信頼を崩す結果に、「受けられません」と業者から依頼拒否されることもあります。
①見積もりの取りすぎは逆効果に
見積もりは2〜3社から同一の条件で依頼するのがおすすめです。業者としても見積もりを比較した上で、皆さんが納得した上で契約に移れた方が安心して作業できます。良心な業者ほど「他とも比較してください」と提案します。
ただし、5社以上にLAN工事の見積もりを依頼するのは要注意です。というのも、業者は常に複数の顧客を抱えています。あまり比較しすぎると時間ばかりかかり、業者としても手間と利益の関係で「他にお願いします」となります。
②工事開始後に「やっぱり」と変更する
LAN工事は皆さんが納得したからこそ進められます。見積もりから契約に至るまで、皆さんと業者の間には交渉が重ねられてきたはず。小さなものならまだしも、工事が開始されてから「やっぱり」と大幅に変更してしまうのは止めましょう。
業者はLAN工事に向けて人員や部材の確保をしています。いきなり変更されると部材が無駄になったり、時間が大幅にかかったりします。もし変更する可能性があるのなら、あらかじめ”変更期限”を決めておくとトラブルを防げます。
③「自分でもできる」と口にする
LAN工事を依頼すると思うのが「人件費が高すぎる」というもの。たった作業員1人を派遣するのに1時間1万円以上というのは高すぎると感じて当然です。ただ、だからと見積もりで「自分でもできる」と口にするのおすすめできません。
作業員は全員プロです。LANケーブルを繋げるだけとしても、他のケーブルや機器に干渉しないよう注意し見栄えも考えて設置しています。LAN工事は”プロを雇っている”という意識を持ち、費用に見合った仕上がりを期待しましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は、LAN工事の見積もりから挑戦できる”交渉術”についてご紹介しました。オフィス環境に欠かせないLAN工事だからこそ複数社に見積もりを依頼し、納得できるまで比較や交渉することが大切です。
業者としても皆さんに納得していただいた方が安心して工事を進められます。ただ、いくら顧客でも無理な値引き交渉や要求は止めましょう。良心のある業者ほど離れてしまい、ただ見積もりの安いだけの業者が残ります。
ちなみに、業者選びに迷っているなら、見積もりを依頼する1社に「OFFICE110」を加えてください。office110にはこれまでLAN工事を含め約120,000件もの実績が。経験豊富な担当者が要望に合わせたプランを提案します。