LAN工事の相場を一挙公開!見積もりを取る前に要チェック
ネット環境を整えるのに欠かせない”LAN工事”。オフィスの新設や移設などでも必ずと言って良いほど関わってくる工事の1つです。ただ、オフィスにはLANの他に電話や電気などの工事も必要であり、常に予算には限りがあります。
そこで気になるのが”LAN工事の相場”です。「LAN工事にいくらかかるの?」と不安な方も多いのでは?自宅規模であれば数千円から1万円前後のLAN工事ですが、オフィス規模になると10万円や100万円以上になることも。
そこで、今回はオフィスの”LAN工事の相場”をご紹介しましょう。また、LAN工事の費用に関してよくある”値引き交渉”の危険性についてもまとめています。業者に対してLAN工事の見積もりを依頼する前に、ぜひチェックしてください。
LAN工事の流れ
自宅であれば作業員1〜2人が1時間ほど、簡単な工事のイメージです。しかし、オフィス規模になるとただ依頼するのにもそれなりの手順があります。では、オフィスのLAN工事が完了するまでの流れを簡単に見ていきましょう。
①基本的な要望をまとめる
まず、LAN工事に対して”基本的な要望をまとめる”ことから始めます。LAN工事(ネット工事)と言っても、単にネット環境に繋げるだけなのか、拠点同士にネットワークを構築するのかとさまざまなものが。LAN工事は幅広いのです。
また、単にネット環境に繋げるだけでも、パソコンや複合機などの機器をどこに設置するのか、LANケーブルをどう配置するかでオフィス内の使い勝手が大きく変わります。あらかじめまとめておくだけで、業者に正しく要望を伝えられます。
②見積もりの作成を依頼する
次に、業者に要望を伝えて”見積もりの作成”を依頼しましょう。一般人である皆さんではLAN工事について分からないことも多いはず。要望と伝えたあとは、業者から抜けている点について質問しますので答えていけば大丈夫です。
ちなみに、LAN工事については2〜3社の業者に対して”相見積もり(同一の条件での見積もり)”を依頼するのがおすすめです。各業者を比較することで相場を把握しやすく、「相場より高いか?」とより正確に確認できます。
③業者と内容を詰めていく
そして、見積もりに納得できる1社があれば、契約に向けて”内容を詰めて”いきます。予算に合わせて工事範囲や部材ランクを調節したり、開始日や完了日などのスケジュールを確認します。気になるところは全て聞いておきましょう。
また、少しでも相場よりお得にしたいなら”値引き交渉”もここで行います。例えば、見積もりに良くある”一式”や”諸経費”など曖昧な部分について、より詳しい”内訳書”の提出を依頼して削れる部分について交渉を進めていくのです。
④内容に納得し”契約”する
見積もりから相談を繰り返し、皆さんと業者で納得できれば”契約”に移ります。小規模なLAN工事でも数時間から半日程度、大規模なLAN工事にもなると数日から1週間以上も作業員が入ることも。業務に支障がでてきます。
詳しい日程が決まったなら、LAN工事に向けて皆さんもスケジュールの調整や作業スペースの確保など準備を進めておきましょう。全てを業者任せにするのではなく、皆さんから積極的に準備することでスムーズに工事が進みます。
⑤工事の完了を見届ける
最後に、工事は開始から完了まで”見届ける”ことも大切です。というのも、作業員は人間です。LAN工事のプロだとしてもミスすることも。ネット環境を整えるための大切な工事なだけに、不具合は業務の遅れに繋がる危険性も。
その場でネット環境をチェックしておくことで、不具合に気づいてもすぐ対処してもらえます。また、仮に「業務が忙しくて…」と全ては難しいなら、少なくとも最終日は立ち合いましょう。最終チェックだけでもトラブル防止に効果があります。
LAN工事の相場
LAN工事の相談から完了までの流れについてはご理解いただけたと思います。では、LAN工事で最も気になる”相場”について見ていきましょう。また、相場と同様に大切な、LAN工事の”耐用年数”についても要チェックです。
①LAN工事の内容
LAN工事と一括りにしていますが、実は以下のようにいくつかの種類に分かれています。
- LANの配線整理…LANケーブルを安全かつ美しくレイアウト(整理)し直す
- LANの基本構成…パソコンや複合機など、OA機器をネット環境に接続する
- WAN-LAN構築…ネット環境を活用し、支店間にネットワークを構築する
- ネットワークセキュリティ…OA機器を不正アクセスやウイルス感染などから守る
など。
当然、配線整理程度のLAN工事は相場も低く、WAN-LAN構築のような高度なものほど相場は高い傾向にあります。LAN工事を依頼する際には、「要望はどれに当てはまるかな」と考えておくと相場も分かりやすいでしょう。
②LAN工事の相場
LAN工事は種類によっておおよその相場が分かります。以下に、LAN工事ごとの相場をまとめてみました。
- LANの配線整理…作業員の派遣のみなら”3万円〜”
- LANの基本構成…作業員の派遣から配線やルーターの設置、機器の設定を合わせて”10万円〜”
- WAN-LAN構築…作業員の派遣から拠点間(支店間)のネットワークの構築で”15万円〜”
ただし、作業員の派遣(人件費)に関しては業者ごとにさまざまです。また、日当や時間で計算しているところも。相場はあくまで目安とし、複数社に見積もりを依頼し比較した上で”信頼できる業者”を選ぶことが大切です。
③耐用年数にも注意!
相場(費用)にばかり目が行きがちですが、LAN工事は1回で終わりではありません。LANケーブルを始め、OA機器やルーターなど各種LAN設備はどれも劣化します。5年10年と使い続けるほどに故障するリスクが高まります。
LAN設備は”耐用年数”を目安に点検し、必要に応じて再工事を依頼しましょう。当然、再工事にも相場と同等か少ない程度の費用が。LAN工事を依頼する時点で、将来的に再工事の必要も考えて予算を組むのです。
値引き交渉は慎重に!
LAN工事の相場を見ると、「ちょっと高いな…」「少しでも抑えられないかな」と思うのは仕方ありません。当然、企業間の取引ですから”値引き交渉”の余地はあります。ただし!業者に対して値引き交渉するなら慎重になりましょう。
①予算と現実(相場)を理解して
オフィスのLAN工事は自宅とは異なります。1からのLAN工事は少なくとも10万円以上、オフィスの規模によっては100万円以上になることも。にも関わらず、「(100万円かかる工事に対して)50万円で…」というのは非現実的です。
もちろん、予算に合わせて規模(要望)を変更できるなら業者としても対応できます。ただ、要望はそのままに、費用だけ抑えてというのでは業者として「その予算では無理です」と断ることになります。”予算”と”現実”を理解しましょう。
②根拠のある値引き交渉を
”値引き交渉=駆け引き”でもあります。ただ、”駆け引き”と”ハッタリ(うそ)”は違います。業者からの見積もりに対して「(根拠はないけど)高すぎる!」と言ってみたり、「社長と知り合いだから…」と無理を通すのは止めましょう。
また、見積もりの記載間違いや説明忘れなどのちょっとしたミスに対して「ミスだから値引き…」というのも無理があります。値引き交渉に挑むなら業者や担当者の立場も尊重し、両者が気持ちよく契約できるよう進めるのが大切です。
③誠実な態度で対応を
”お客様は神様だ!”、サービス精神が旺盛な日本人ならではの素晴らしい考え方でもあります。ただ、「お客様だからなんでも許される」ということはありません。基本的に業者としては「少しでもお得にしてあげたい」と頑張っています。
にも関わらず、横柄な態度を取ったり、打ち合わせ時間(約束)を守らなかったりすると業者としても「値引きは止めておこう」と気持ちがなくなります。業者から進んで値引きがしたくなるよう、交渉では誠実な対応がおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?今回は、オフィスの”LAN工事の相場”についてまとめてみました。自宅規模とは異なり、オフィス規模にもなるとただLANの基本構成をするだけでも10万円〜、「ちょっと高いな」と感じるのも当然です。
LAN工事を依頼する際は、2〜3社に見積もりを依頼し比較するのが一般的です。ただ、単に相場より安いだけの業者は選ばない方が良いでしょう。というのも、業者によっては見積もりは低く、追加工事で釣り上げるところも。
もし業者選びに悩んでいるなら、LAN工事全般に精通している「OFFICE110」にご相談ください。迅速かつ丁寧な対応はもちろんのこと、相場よりもお得な費用でLAN工事を請け負っています。見積もりだけでもお待ちしてます。