会社携帯のテザリングを全解説｜活用法・メリット・履歴問題【最新】【お役立ち情報】 | OFFICE110

外出先でパソコンやタブレットでインターネットを利用したい場合、基本的にはWi-Fiが使える環境でないと作業ができません。

しかし、会社携帯として使用しているスマートフォンさえあれば、Wi-Fiが使えない環境であってもインターネットを利用できるのが「テザリング」です。

テザリングを活用すれば、外出先や移動中であってもクラウドサービス上でのやり取りや、データの送信・受信が可能です。

この記事では、会社携帯でテザリングを活用するメリットやデメリット、設定方法をわかりやすく解説します。

テザリングとは？まずは基礎知識を解説

テザリングとは、スマートフォンのデータ通信量をもとに、Wi-Fiが使えない環境でもパソコンやタブレットでインターネットを利用できるようにする機能です。

外出先でWi－Fiが利用できない場合でも、デザリングを活用すればインターネットを利用できるため、ポケットWi-Fiのような活用ができます。

テザリングは英語の「tethre（テザー）」が由来の言葉で、「つなぐ」という意味があります。
「デザリング」と間違えられやすいため、注意してください。

テザリングの種類

テザリングには、下記のように3種類あります。

それでは、テザリングの種類と特徴を紹介します。

Wi-Fiテザリング

Wi-Fiテザリングは一般的によく利用されている接続方法で、複数の端末で同時接続が可能です。

高速通信ができるため、外出先でのビデオ会議や資料作成、データ送信をする際におすすめの接続方法といえます。

ただし、複数の端末で同時接続すると通信速度が落ちやすく、長時間使用するとバッテリーを消費して、スマートフォンの電源が切れやすくなるため注意してください。

Bluetoothテザリング

Bluetoothテザリングは、スマートフォンと端末をBluetoothでペアリングしてインターネットを利用できるようにする接続方法です。

通信速度はWi-Fiテザリングに劣るものの、バッテリーを消費しにくい点が特徴といえます。

Bluetoothテザリングでは、複数の端末に同時接続はできません。

スマートフォンの電源残量が気になる状況で、軽くインターネットを利用した作業をおこないたい場合にBluetoothテザリングは向いている接続方法です。

USBテザリング

USBテザリングは、スマートフォンと端末をUSBケーブルでつなぎ接続をする方法です。
スマートフォンへ常に電力を供給しながらインターネットを利用できるため、長時間の利用に向いている接続方法と言えます。

周辺の電波干渉を受けづらく、高速通信が可能ですが、直接ケーブルでつなぐ必要があるため、使い勝手がほかのデザリングに比べて多少悪くなる一面もあります。

また、Bluetoothテザリング同様に、1度に接続できる端末は1台である点もUSBテザリングの特徴です。

テザリングとWi-Fiの違い

テザリングとWi-Fiはともにインターネットを利用する方法のため、混同しがちですが利用できる範囲に違いがあります。

Wi-Fiは、スマートフォンやパソコンなどインターネットを利用できる端末に無線で接続する方法で、無線LAN規格の1つです。

スマートフォンを利用したインターネット接続ではないため、スマートフォンのバッテリーやデータ通信量を消費しません。

範囲内であれば1度に複数の端末で同時接続でき、テザリングより通信速度が速い傾向にあります。

ただし、Wi-Fiの接続できる範囲外だとインターネットが利用できない点が、テザリングとの大きな違いです。

会社携帯のテザリング活用方法！便利なシーンを紹介

家庭用の携帯でも利用できるテザリングですが、ここでは会社携帯におけるテザリングの活用方法を紹介します。

特に会社携帯を活用したデザリングは、外出先でインターネットを使用したい場合に非常に便利です。

例えば、営業の社員がタブレットを使って、顧客へ提案資料を用いて打ち合わせをするときや、外出先で急なZOOMの打ち合わせするときなど、会社携帯を使ったテザリングが役立ちます。

また、外出先の空いた時間に会社携帯のデザリングを使って、Googleドライブ接続して作業したり、営業日報を写真付きで格納したり、といった業務も行えるので業務効率の改善にもつながります。

さらに長時間インターネットを利用するなら、スマートフォンの消費電力が少ない「Bluetoothテザリング」や「USBテザリング」、複数の端末で同時接続するなら「Wi-Fiテザリング」がおすすめです。

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会社携帯でテザリングを活用するメリット

会社携帯でテザリングを活用するメリットとしては、下記があります。

それでは、1つずつ解説します。

外出先・移動中もインターネットを利用できる

会社携帯でテザリングする大きなメリットは、外出先・移動中もインターネットを利用できる点です。

現在では多くの飲食店や公共施設でフリーWi-Fiが利用できるものの、外出先によってはインターネットが使えない場合も少なくありません。

また、電車や飛行機、タクシーなどの移動中でもスマートフォンの電波さえ届けば、どこでもインターネットに接続できる点がテザリングの強みです。

フリーWi-Fiに比べてセキュリティ面でも安全性が高いため外出先での重要な書類の確認や作成も可能です。

ポケットWi-Fiを持ち運ぶ必要がない

ポケットWi-Fiを契約すれば、外出先であっても安定したインターネットを利用できます。
しかし、機器を持ち運ぶ手間がかかります。

荷物として管理する量が増えますし、常に持ち運ばなければインターネットに接続できません。

一方で、テザリングなら会社携帯のデータ通信量を活用するため、別途で機器を持ち運ぶ必要がありません。

ポケットWi-Fiを紛失するリスクを軽減できる点はテザリングを利用するメリットといえます。

会社携帯がデータ大容量プランならコスト削減に

会社携帯のデータ通信量が多かったり、無制限だったりするとポケットWi-Fiを契約するよりコスト削減が可能です。

ポケットWi-Fiの利用には月額3,000～4,000円程度の費用がかかります。

一方で、テザリングなら会社携帯のデータ通信量さえ十分にあれば別途で費用はかかりません。

会社携帯で作業する場合、インターネットを必要とするケースがほとんどですので、通信コストの削減は大きなメリットといえます。

ただし、キャリアによってはテザリングで利用できるデータ通信量に制限がある場合もあるため注意してください。

会社携帯でテザリングを活用するデメリット

会社携帯でテザリングを活用するメリットがある一方で、下記のようなデメリットも存在します。

それでは、会社携帯を活用したテザリングのデメリットを見ていきましょう。

スマートフォンのデータ通信量やバッテリーを消費する

テザリングは、スマートフォンのデータ通信を活用する方法のため、月に利用可能なデータ通信量を越えると速度制限になってしまいます。

速度制限になると、追加でデータ量を購入する必要がありますので、月々の費用が高くなる恐れもあります。

また、バッテリーも消費するため、長時間利用しているとスマートフォンの電源がなくなってしまう場合もあるでしょう。

特に外出中なら近くにコンセントがなく、充電できない場合も多いため、別途でモバイルバッテリーの用意が必要なケースもあるでしょう。

契約中の携帯会社によっては通信速度が低下しやすい

大手キャリアのドコモ・au・ソフトバンクなら安定したテザリングによる通信速度を確保できるでしょうが、格安SIMの場合は時間帯によって通信速度が低下する恐れがあります。

格安SIMは大手キャリアの回線を利用している関係で、日中など利用者が多い時間帯では品質が下がる傾向にあります。

契約中の携帯会社によって通信速度が左右される点は、会社携帯でテザリングを活用するデメリットといえるでしょう。

会社携帯でテザリングを利用する際の設定方法

ここでは、iPhoneとAndroidにおけるテザリングの設定方法を紹介します。

iPhoneのテザリング設定方法

iPhoneのテザリング設定方法は下記の手順でおこないます。

iPhoneはどのモデルであってもテザリング設定方法が同じです。

Androidのテザリング設定方法

Androidのテザリング設定方法は下記の手順でおこないます。

なお、Androidの場合は、モデルやOSのバージョンによってテザリングの設定方法が一部異なるケースもあります。

会社携帯でテザリングできない場合の原因と対処法

会社携帯でテザリングができない場合、下記が原因である場合が多いでしょう。

キャリアによってはテザリング利用の申し込みが必要な場合があります。
Bluetoothテザリングの場合、ペアリングがうまくできていない可能性がありますので、一度ペアリングを解除し、再び接続してみてください。

電波が飛びかう場所でテザリングをおこなうと、干渉を受けて接続できない場合もあるため、近くに機器が多い場合には場所を移動してみましょう。

接続時に入力するパスワードの入力ミスもテザリングができない原因の1つですのでパスワードが合っているかの確認も大切です。

会社携帯のテザリングで通信履歴はバレる？

会社携帯のテザリングによって通信履歴がバレる可能性はかなり低いでしょう。

ただし、会社携帯はあくまで業務用ですので、私的利用は避けるべきです。

データ通信量の使い過ぎで通信速度が遅くなってしまうと業務に支障をきたすでしょうし、私的利用がバレると懲戒処分になる恐れもあります。

懲戒処分として、減給や出勤停止などのペナルティを受ける可能性がありますので、社内のルールをきちんと守ることが大切です。

まとめ

この記事では、会社携帯でテザリングを利用するメリットやデメリットに加えて、設定方法や接続できなかった際の対処法を解説しました。

テザリングを活用すれば、ポケットWi-Fiを持ち運ばなくても外出先や移動中にパソコンやタブレットでインターネットを利用できます。

少しの時間も有効活用したい方にとって、簡単にインターネット利用が可能な環境を作れるテザリングは便利な機能といえるはずです。

しかし、私的利用をおこなうと、懲戒処分を受け、ペナルティを受ける場合もあるでしょう。

会社携帯でテザリングする際は、社内でルールを決め、それに基づいて利用するような仕組みが大切です。

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