電話工事/PBX(交換機)工事とは?
メールやSNSが発達した現在、通信方法というのは電話だけではありません。
それでも、ビジネスにおいて電話というのはとても重要なものであることは変わりません。
特に、社内外に関係なく固定電話を利用している会社がほとんどです。
そして、そんな社内外への通話を支えているのが「PBX(交換機)」と呼ばれる装置です。
今回は、そんな社内外への通話に欠かせないPBXの必要性と工事の内容について詳しく紹介したいと思います。
この記事を読むことで、「あれ(PBX)がそんな役割があったんだ」と重要性に気づいて頂けることでしょう。
PBX(交換機)とは?
PBXというのは、Private Branch Exchangeを略したものになります。
いわゆる「構内電話交換機」のことを指しています。
「それで、何を交換するの?」という人のために説明すると、
PBXは電話機からの信号を別の電話機へと届けるための中継地点の役割、信号を接続する役割をする機器のことです。
NTTのような大手電話会社でさえ、お客様同士の通話をPBXによって管理しています。
「でも、どうして社内でPBXが必要なの?」となりますよね?
それは、主に2つのメリットがあるからなのです。
- 通話料を削減する
- 回線を効率よく利用する
①通話料を削減する
まず、「通話料の削減」についてですが、会社というのは一般的に10台から数10台、場合によっては100台単位で電話機を使用しています。
もし、社内外に関係なくすべて通話を電話会社(NTTなど)に回線をそのまま繋げていたら恐ろしい通話料が請求されることになります。
そこで役立つのがPBX(交換機)というわけです。
社内にPBXを設置し、各電話機を接続しておけば社内間通話(内線)はすべて社内の配線(社内のPBXを経由)だけで処理することができます。
つまり、社内間通話にかかる通話料が無料になるということです。
②回線を効率よく利用する
次に、「回線を効率よく利用」についてですが、会社というのは電話機が10台あったとして10台すべてが常に通話中になっているということはありません。
せいぜい半数以下という所でしょう。
それなのに、一般家庭と同じように電話機の台数分だけ回線を用意していたのではもったいないですよね?
そこで役立つのが、PBXというわけです。
PBXには、接続しようとしている電話機に回線を振り分けるという機能があります。
つまり、社内の回線が5本に対して電話機が10台あったとしても、PBXがあれば必要な電話機と回線を繋げることができるということです。
このようにPBX(交換機)というのは、社内間通話の通話料を安く抑え、限りある回線を効率よく利用するために欠かせない機器のようですね。
PBXは、電話会社の機能をコンパクトにしたものというイメージでしょうか。
PBXがいかに会社にとって必要な機器であるかは理解頂けたと思います。
PBXを設置する際には、より効率の良い利用方法を検討してみてくださいね。
PBX(交換機)の工事の内容
先ほどは、PBXとはどのような機器なのかについて紹介しました。
そこで今度はPBXがどのようにして設置されるのかについて、その工事の内容を見てみましょう。
PBXの工事は、「交換機工事」と呼ばれます。
そして、交換機工事を説明するためには、交換機の種類について紹介する必要があります。
・unPBX:規模の大きな場合に設置されるPBXです。
コンピューター制御により、より柔軟な制御を可能とし、主にコールセンターやサポート窓口などで利用されています。
・ビジネスフォン:規模の小さな場合に設置されるPBXです。
電話機器と一体になっており、少数の回線の制御を可能とし、主に、事務所や会社内で使用されています。
上記のように、unPBXかビジネスフォン、
どちらのPBXを設置するかによって交換機工事の規模は大きく異なります。
例えば、unPBXでは箱形の大きな機器を設置する必要があるので、それだけ大掛かりな設置工事が必要です。
反対に、ビジネスフォンであれば、事務所の机に機器を置き、
接続と設定を変えるだけで設置が終わってしまうという場合もあります。
一般的な会社の規模であれば、基本的にビジネスフォンで済むのでそれほど大掛かりな工事になるということはないでしょう。
ただ、会社として規模が大きくなることで起こる電話機の増設に注意が必要です。
「電話機を増やすから交換機を買い換えないと」と聞いたことはありませんか?
これは、PBXと電話機を繋ぐ際に使われる「接続カード」のスロット数が足りなくなるからです。
ちなみに上記のような場合、無理に交換機を買い換える必要はあまりありません。
実は、PBXには接続カードを受け入れる「カードスロット」が複数ついているからです。
つまり、たとえ接続カードのスロット数が足りなくても、
PBXのカードスロットが余っていれば、別の接続カードを増設するだけで済むことになります。
一般的に、PBX本体よりも接続カードの方が断然リーズナブルです。
せっかく安く済む方法があるのなら、わざわざPBXの交換工事をするのではなく、接続カードを増やすだけにしたいですよね。
3.まとめ
今回はPBXの工事、つまりは交換機工事についてご紹介しました。
PBXと一口に言っていても、そこにはunPBXやビジネスフォンのように得意とする場所が大きく異なる機器がありましたね。
電話機のためとはいえ、安くないPBXを安易に買い換えるのはやめた方がいいでしょう。PBXのカードスロットが余っていれば、わざわざ買い換える必要はありません。
ただ、普段あまり詳しく見ることのないPBXに対して、
設置や買い換えで「どうするのがいいの?」と不安になることは多いものです。
そんな時は、ぜひOFFICE110にご相談ください!
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