ちょっと待った!電話工事の前に、回線選び!
電話の回線選びをしているという皆さま、
電話回線には種類があるのを知っていますか?
家庭にビジネスにと、電話というのは私たちの生活に欠かせないものになりました。
ただ、電話回線の見直しをせずに昔のままで損している人は意外と多いのです。
せっかくですから、電話回線に対する正しい知識を身につけて、
利便性だけでなくコストの削減にまで繋げましょう!
そこで今回は、そんな電話回線の種類についてまとめました。
電話回線工事の前にまず電話回線の種類を知ろう!
電話回線には、大きく分けて4種類あります。
「アナログ回線」、「ISDN(デジタル)回線」、「直収回線」、「光回線」です。
以下に各回線がどのようなものかをまとめました。
- アナログ回線:アナログ信号を利用して通話の発着信を行う回線のこと
- ISDN回線:音声データをデジタル信号(0と1)に変換して通話を行う回線のこと
- 直収回線:契約した電話会社の電話設備のみを利用して通話を行う回線のこと
- 光回線:光ファイバーを使用し、電話回線を引くことなく通話を行う回線のこと
上記を見てみるだけでも、回線ごとに様々な通信方法を採用していることが分かります。
昔からNTTの固定電話を利用している人なら「アナログ回線」が多いでしょう。
反対に、最近に電話回線を引いたという人なら「光回線」が多いと思います。
このように、時代や技術の進歩によって電話回線の流れも変わってきています。
また、個人や企業など、
電話サービスに何を求めるかでも電話回線を選ぶ基準はそれぞれです。
やはり電話回線について知るということは、選ぶ上でも重要な基準となりそうですね。
これでは、どれが自分に合っているのか分かりませんよね。
ご安心ください。
アナログ回線とは
アナログ回線とは、アナログ信号を使用して通話するもののことを指します。
つまり、これまで通りの固定電話(NTTの回線)ということですね。
そんなアナログ回線の中でも「ダイヤル回線」「プッシュ回線」と2種類があります。
- ダイヤル回線:電気信号が等間隔で何回途切れるか(断裂回数)で発信する方式
- プッシュ回線:音の周波数信号を交換機(NTTなど)に伝えることで発信する方式
①ダイヤル回線
まず、ダイヤル回線ですが、これはいわゆる「黒電話」の時代の通話方式でした。ダイヤルごとに断裂回数が決まっていて、電話番号を回すことで電気信号が発信され通話できるというものです。
②プッシュ回線
次に、プッシュ回線ですが、これは固定電話のボタンを押すたびに「ピポパ(プッシュ音)」と音のなる通話方式です。
最近の固定電話はほとんどこちらの方式なので、アナログ回線といえば「プッシュ回線」という認識でもいいと思います。
ここまでの説明から、
アナログ回線に対して「古い」というイメージを持たれたと思います。
それでもなお、アナログ回線が安定して指示されているのには
主に3つのメリットがあるからです。
- 全国どこでも安定して設置することができる
- 災害時などで停電したとしても使用することができる
- ADSL(ひかり電話)を使用するために欠かせない
このように、昔から広まっているというメリットもアナログ回線にはあります。
新しいものもいいとは思いますが、回線ごとの特徴をよく理解した上で選びたいですね。
特に、災害時のように停電していても使えるというのは、
家庭でも企業でも大きなメリットとなります。
とにかく安定した回線がいいという人には、アナログ回線がオススメですね。
ISDN(デジタル)回線とは
ISDN回線とは、「デジタル回線」とも呼ばれ、デジタル信号を利用して通話するものを指しています。いわゆる、音声データを「0と1」に変換して通話するものですね。
ただ、音声データを変換するだけなら、「アナログ回線でもいい」となりますよね。
実は、わざわざISDN回線が選ばれるのには理由があるのです。
- 盗聴が難しい
- 音質がきれい
- 1契約で2回線以上を使用できる
①盗聴が難しい
まず、盗聴が難しいということですが、ISDN回線では音声データを「0と1(デジタル信号)」に変換しているため、盗聴するためには高度な専門機器と知識が必要になります。
反対に、アナログ回線はただの電気信号なので、盗聴するのはそれほど難しくないそうです。
②音質がきれい
次に、音質がきれいということですが、ISDN回線は音声データをデジタル信号に変換しているので、通話距離とは関係なく音質の劣化が少なくなります。
大事な商談をしている最中に、音声が途切れとぎれになるということだけは避けたいですよね。
③1契約で2回線以上を使用できる
最後に、1契約で2回線以上使用できることですが、ISDN回線では64kbps(1回線分)を2本で1契約といています。
つまり、1契約に対して電話番号が2つも割り振られるということです。
また、企業向けに「ISDN1500」というのもあり、これは1契約で23回線も使用できるのでかなりお得です。
盗聴の難しさや音質、
使用できる回線数から考えても、ISDN回線は企業向けと言えるでしょう。
1契約で2回線から23回線も使えるというのは、アナログ回線にはないメリットですよね。
ただ、最近ではADSL(光回線)の普及により、あまり契約数が伸びていないそうです。ISDN回線を導入する際には、メリットだけでなくこれらの事実もよく理解した上で決めた方がいいでしょう。
直収回線とは
直収回線とは、電話会社1社分の通信設備だけを利用して通話を行うものを指します。
これまで、固定電話はNTTと中間電話会社の2社を使用することで成り立っていました。
これではNTTと中間電話会社、2社に対して料金が発生してしまいますよね?
つまり、直収回線を利用することで、支払先を1つにまとめることができるということです。
もちろん、直収回線にはその他のメリットが数多くあります。
- NTTの電話加入権が不要となる
- 電話番号はそのまま使用できる
- 基本、付加サービスもNTTとほとんど変わらない
特に注目してもらいたいのが、NTTの電話加入権が不要ということです。
これまで、固定電話はかならずNTTの回線を利用していたので、電話加入権36,000円(税別)が必要でした。
その点、直収回線ならNTTとは基本的に関係のない通信設備を使用しているので、電話加入権分だけ節約できることになります。
その上、NTTとそれほど変わらないサービスが利用できるのですから、
かなりお得な印象を受けますよね。
直収回線として人気が高いのが、ソフトバンクの「おとくライン」です。
基本料金や通話料が安くなるのはもちろん、ソフトバンク独自の割引プランも適用になるのも、さらにお得になる電話サービスと言えます。
固定電話なのにNTTを利用しないというのには、驚きだと思います。
その上、充実したサービスや割引を受けられるというのも大きなメリットですよね。
このように、固定電話というのはNTTだけでなく、
ソフトバンクの「おとくライン」のように各社様々なサービスを展開しています。せっかく選べるというのですから、直収回線を含め、自分の必要とするサービス、予算に合った電話会社と契約したいですね。
光回線とは
光回線とは、光ファイバーを使用したIP電話のことを指しています。
そして、光回線はこれまでの電話回線とは違い、光ファイバー1本で電話とインターネットの両方を使用できるという特徴がります。
最近では、アナログ回線に変わり急激に普及し始め、
2014年時点で1,600万回線以上にもなっています。
2017年2月現在であれば、さらに増えていることは容易に想像できますね。
このように、光回線が広く受け入れられているのにはどんな理由があるのでしょうか?
以下に、光回線のメリットをまとめてみました。
- アナログ回線と比べ通信速度が早い
- 通話料が全国一律でコスト削減できる
- アナログ回線と同じ電話機をそのまま使用できる
- これまで通りの電話番号を使用できる
- これまで通りのオプションサービスがある
やはり、光ファイバーを使用することで高速通信ができるというのは大きなメリットと言えます。電話はもちろん、インターネットの通信速度はとても重要ですよね。
また、工事や設備投資が少なく、導入コストが抑えられるというのも光回線が広まった理由です。より良いサービスが安く簡単に始められるなら、家庭だけでなく企業にも受け入れやすいのは納得できます。
ただ、そんな光回線にもいくつかのデメリットが存在しています。
その1つとして、「停電時には通話できない」というものがあります。
これは、アナログ回線とは違い、光回線では情報を光信号に変換しているためです。
それでも、現在では携帯やタブレットなど、固定電話に頼らない通信手段が数多く存在しています。上記のような、光回線のデメリットはそれほど気にする必要がないのかもしれませんね。
まとめ
電話回線についてまとめました。
回線1つとってもそれぞれ特徴がありましたね。
その中でも、最近一番勢いのある回線ということがあるのは
光回線でしょう。
ただ、そんな光回線にさえデメリットがあります。
メリットとデメリットを良く理解した上で導入を検討してみてください。
「どれがいいのかわからない」という人もいるでしょう。
そんな、電話回線選びに悩む人は、ぜひ「OFFICE110」に相談する事をオススメします。
OFFICE110では、経験豊富なスタッフが各回線について詳しく説明し、お客様それぞれに合ったベストなご提案をさせていただきます。