USBメモリのセキュリティ対策の必要性とは?リスク・対策・おすすめを徹底解説
- 過去に起きたセキュリティ事故を調べていたら、USBメモリが原因となった事故も多いことを知りました。自社ではUSBメモリをよく使うので不安です。
- USBメモリは手軽にデータを管理・共有できて便利ですが、セキュリティ事故に繋がりやすいのは事実。マルウェア感染、個人情報の漏えいなどのリスクはありますが、きちんとしたセキュリティ対策を実施すれば、これらのセキュリティ事故は防ぐことができますよ。
「自社でセキュリティ事故が起きないか不安・・・」
「USBメモリに関連したセキュリティ事故ってどのようなものがあるの?」
「USBメモリのセキュリティ対策って何からやればいい?」
・・・そんな疑問や不安をお持ちの方は必見です!
今回は、USBメモリのセキュリティ対策について事故を防ぐために知っておくべきことを分かりやすく解説します。
具体的には、USBメモリのセキュリティ対策の必要性と具体的な対策、セキュリティ機能付のUSBメモリの特徴について紹介しますので、最後までご覧ください。
USBメモリのセキュリティ対策はなぜ必要?気になる理由とは
USBメモリは、大容量のデータを保存できる記憶装置(ストレージ)です。
軽量かつコンパクトで持ち運びに便利な上に、大容量のデータを保存・共有できるため、データのやり取りが多い企業では重宝されています。
非常に便利な一面もありますが、USBメモリで「会社の機密情報」「顧客の個人情報」などの会社にとって重大な情報を扱う場合には、使い方や管理に細心の注意を払わなければいけません。
実際に近年、USBメモリを紛失して会社の顧客情報を漏えいする事件や、USBメモリを介してマルウェアの感染が拡大する事件が多発しています。
1度でも被害に遭ってしまうと、金銭的な損失はもちろん、顧客との取引停止や社会的な信頼低下など経営状況を揺るがす事態に発展してしまいます。
このような事件やセキュリティ事故を未然に防ぐためにも、USBメモリのセキュリティ対策は必要となります。
基本的なセキュリティ対策は下記の3つです。
- 社内でのUSBメモリの管理や持ち出しに関するルールの策定
- セキュリティ研修で自社社員のセキュリティ意識を高める
- セキュリティ機能が付いているUSBメモリを利用する
社内データの管理に関しては、社員一人ひとりが意識して取り組まなければなりません。
また上記の対策方法に加えて、USBメモリに関するセキュリティ事故の事例や、セキュリティ対策の必要性についてもきちんと理解しておく必要があります。
USBメモリに潜むセキュリティ事故の被害事例
仮にUSBメモリのセキュリティ対策が脆弱だとどのようなセキュリティ事故につながるのか、過去に起きたセキュリティ事故の事例より詳しくご紹介します。
USBメモリからマルウェア感染が起きる
USBメモリは携帯しやすく気軽に持ち運びできるため、企業内での情報共有の手段の一つとして利用される機会が多いです。
しかし、USBメモリを介した情報共有は、マルウェア感染のリスクが非常に高くなります。
たとえば、落とし物や忘れ物に見せかけたUSBメモリにマルウェアを仕込み、中身を開いたらマルウェアに感染するという悪質な手口があります。
USBメモリをオフィスの近くで拾ったとしたら、中身を確認したくなるのが人間の心理。
会社の重要な機密情報や顧客の個人情報等が含まれているのであれば、なおさら確認が必要です。
またUSBメモリがマルウェアに感染していることを知らずに端末に接続してしまい、その端末から社内ネットワークを経由して他の端末へと感染が拡大する可能性もあります。
さらに手の込んだ手口だと、ファイルを業務に関連している物に偽装するタイプや、マルウェアに感染していることすら気付かせないタイプの攻撃もあります。
このようなリスクがあるため、USBメモリの管理や持ち出しに関しては、厳密なルールを事前に策定しておかなければいけません。
USBメモリを紛失して情報漏えいに繋がる
USBメモリを外出先で紛失して、会社の機密情報や顧客の個人情報を漏えいさせた事例も過去にありました。
近年のテレワークの普及に伴い、自宅やカフェ、コアワーキングスペースなどオフィス外で仕事をする人が増えてきました。
働く場所が多様化してきた中で、社内データの持ち出しに関してはより一層注意する必要があります。
たとえば、社内のファイルサーバーにアクセスできないといった理由で、USBメモリにコピーして外へ持ち出す行為は非常に危険。
また公共交通機関での移動中にUSBメモリが入った鞄ごと置き忘れてしまったり、カフェでの作業時に席を離れた少しの時間の間にUSBメモリを盗まれてしまったりなど、外出先での作業はさまざまなリスクが存在します。
テレワークを行う際にはUSBメモリの持ち出しを禁止にする、普段のオフィス内での業務からセキュリティ機能付のUSBメモリを使用する、といった対策が必要となります。
社内の人間にUSBメモリを盗用・悪用される
USBメモリの持ち出しに関してのルール策定は必須ですが、社内での管理も非常に重要です。
社内の人間であれば自由にUSBメモリの持ち出しや中身の閲覧ができる状態であると、機密情報を社外へ漏らしたり、データ自体を改ざんしたり、さまざまな方法で悪用される危険性があります。
実際に退職直前に社内データを持ち出して、転職先の会社でそのデータを利用するといった悪質な事例もありました。
USBメモリの持ち出しや閲覧を行いたい時には、上司やシステム担当者に申請をするルールを事前に策定しておく、そもそも個人情報や機密情報はUSBメモリには保存しない、といった対策が必要となります。
USBメモリのセキュリティ対策3選!事故を防ぐために企業ができること
- USBメモリによるセキュリティ事故の例や、セキュリティ対策の必要性についてはよく分かりました。では具体的に、これからどのようなセキュリティ対策をすればよいですか?
- 前提として、USBメモリそのものを自由に持ち出しできる状況でなければセキュリティ事故は起きません。まず始めにやるべきは、社内での管理ルールを明確に決めること。 加えて社員のセキュリティ意識を高める研修の実施、セキュリティ機能付きのUSBメモリの利用が基本です!
では次に、USBメモリのセキュリティ対策について詳しく解説していきます。
対策①紛失を防ぐために社内での管理ルールを策定する
まずは、社内でUSBメモリの管理ルールを決めることから始めていきましょう。
社内での管理体制がしっかりしていれば、USBメモリの紛失や盗難のリスクが少なくなります。
また内部での不正利用やマルウェア感染の対策にもなります。
たとえば下記のようなルールを策定しておく必要があります。
- USBメモリの持ち出し、中身の閲覧を行いたい時は上司やシステム担当者に申請をする
- 誰がどのUSBメモリを持ち出したか把握するために管理表に記入を行う
- テレワーク時のUSBメモリなどの記憶媒体の持ち出し自体を禁止にする
- 個人情報や機密情報はUSBメモリに保存しない
- データの改ざんを防止するために、データの書き込みや修正を行う際にはシステム担当者など限られた人が行うようにする
セキュリティ事故が起こる根本的な原因は、社内で自由にUSBメモリの持ち出しや中身の閲覧ができる環境にあります。
したがって、経営者やシステム担当者を中心に社内データの取り扱いや管理に関するルールを詳細に決めておく必要があります。
管理ルールを詳細に決めておくことで、USBメモリのセキュリティ事故を防止できます。
対策②セキュリティ意識の向上を目的に定期的に研修を実施する
社内データの管理に関するルールの策定を行った後は、自社の社員のセキュリティ意識の向上を目的にセキュリティ研修を実施する必要があります。
テレワークが普及して社員の働く場所がバラバラという状況も多いため、社員一人ひとりのセキュリティ事故に対しての危機意識が重要。
そこで内部でのセキュリティ研修や、USBデータ等の社内のデータ管理に関する注意喚起を行うことによって、社員のセキュリティ意識を高めていくことができます。
対策③セキュリティ機能が付いているUSBメモリを使用する
さらにセキュリティ機能付きのUSBメモリを利用することも、セキュリティ対策として有効です。
USBメモリはデータ容量が大きく、携帯性に優れていて持ち運びも簡単なので、使う分には非常に便利。
そこでセキュリティ機能付きのUSBメモリを導入すれば、USBメモリの利便性に加えて、セキュリティ事故のリスクにも備えた状態で利用できます。
セキュリティ機能付きUSBメモリの主な機能
- セキュリティ機能付きのUSBメモリを使用すれば、セキュリティ対策の強化につながるのですね。具体的に、どのような機能がありますか?
- 例えばデータの暗号化をはじめ、ウイルス対策機能やデバイスの使用を制限する機能等がありますよ。ただ製品によって搭載機能や特徴が違うので、購入する際には自社の規模や目的に合ったタイプのものを選ぶことが重要です。
ここではセキュリティ機能付きUSBメモリの主な機能をご紹介します。
第三者によるデータの読み取り防止する暗号化機能
USBメモリ内のデータを保護するためには、「暗号化」の機能が必要不可欠です。
データを暗号化しておけば、万が一USBメモリを紛失、盗難してしまった場合でも外部からの侵入や情報の流出や悪用を防ぐことができます。
データの暗号化の仕組みや必要性については、以下の記事を参考にしてください。
マルウェアなどから守るウイルス対策機能
セキュリティ機能付きのUSBメモリには、ウイルス対策の機能も搭載しています。
基本的には、近年巧妙化しているマルウェア感染や情報漏えいなどセキュリティ事故の防止を目的としています。
またファイルの実行と同時に、マルウェアの感染も拡大させる悪質な手口が特徴的な「AutoRunウイルス」と呼ばれる攻撃を防ぐことも可能です。
利用を制限して安全性を高めるデバイスの使用制御機能
セキュリティ機能付きのUSBメモリの機能の一つとして、デバイスの使用制御機能があります。
たとえば、管理権限を持っていない社員の利用を制限、使用期間や貸出期間を設定、使用するデバイスを限定、といった機能を利用できます。
このようにユーザーの権限を設定しておくことで、マルウェア感染や情報漏えいを防げるようになります。
USBメモリのセキュリティ対策には「RUF3-HSシリーズ」がおすすめ!
- ✔ セキュリティ機能搭載で不正アクセスをガード
- ✔ 情報流出をガードする「コピーガード」搭載
- ✔ USB3.0で大容量データも快適に扱える高速転送を実現
USBメモリのセキュリティ対策には、堅牢な強制暗号化機能を搭載した法人向けUSBメモリ「RUF3-HSシリーズ」がおすすめです!
RUF3-HSシリーズがあれば、
「機密情報の入ったUSBメモリが盗難に遭い悪用された…」
「USBメモリ経由でデータをダウンロードする際にPCがウイルス感染した…」
「顧客データの入ったUSBメモリを紛失し、個人情報漏洩につながった…」
といったリスクを抑えることができ、重大なセキュリティ事故を未然に防ぐことが可能です。
具体的には、以下の様な機能を搭載しています。
RUF3-HSシリーズの特徴
- 1.不正なアクセスからデータを守る「強制暗号化機能」搭載
- 2.PCのパスワード入力を省略する「自動パスワード認証機能」搭載
- 3.許可された機器のみを接続可能にする「デバイス制御」ソフト対応
- 4.ウイルスを自動削除する「Autorunウイルス対策機能」搭載
- 5.USB3.0を搭載し約10倍以上ものデータの高速転送を実現
- 6.キャップレスで簡単、便利なストラップホール付き
(詳細はこちら「RUF3-HSシリーズ」)
先ほど解説した、USBメモリの代表的な機能をすべて搭載しています。
また目的や使用シーンに応じて、4TB~32TBまでさまざまな容量での提供を行っている点も魅力です。
現在、セキュリティ調査を0円で実施しています。
自社のセキュリティ体制に不安を感じている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ|セキュリティ事故のリスクと原因を理解して、適切なセキュリティ対策を!
今回はUSBメモリのセキュリティ対策の必要性と具体的なセキュリティ対策、セキュリティ機能付きのUSBメモリの特徴について解説しましたが、いかがでしたか?
USBメモリは、軽量かつ携帯性に優れていて大容量のデータを保存できるため非常に便利。
しかし便利な反面、紛失・盗難のリスクやマルウェア感染等の攻撃のターゲットにされる可能性がある点も認識しておかなければいけません。
USBメモリのセキュリティ対策として最も重要なことは、セキュリティ事故に対して危機意識を持って会社が決めたルールを守ることです。
またセキュリティ機能付きのUSBメモリを活用することによって、より高いレベルのセキュリティ対策が可能になります。
USBメモリのセキュリティを強化したい検討している方は、ぜひ本記事で紹介したセキュリティ対策を参考にしてください。