【2022年最新】ファイアウォール機器のメーカー・製品おすすめ5選!
セキュリティ対策としてファイアウォール機器を導入する際に、以下のように思う人もいるのではないでしょうか。
「ファイアウォールのメーカーや機器が多すぎてどれが自社に合っているのかわからない」
「ファイアウォール製品の導入で後悔したくない」
「自社の業務に合った安くて高性能な製品が知りたい」
ファイアウォールの機器は種類が多いため、予算や業務内容に適したものがわからないとお悩みの方が多くいらっしゃいます。
そこで本記事では、おすすめのファイアウォールメーカーと機器を5つご紹介します。
また、ファイアウォール機器を選ぶ際に失敗しないためのポイントもわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
【1分解説】ファイアウォールとは?機器の特徴と種類
- ファイアウォールとは何ですか?機器を導入するメリットはありますか?
- ファイアウォールは、個々で使用するPCや、企業の内部ネットワークとインターネットの間に設置するセキュリティ対策です。導入することで、不正アクセスや情報漏洩などセキュリティ事故のリスクを減らせます。
IT化が急速に広まっている近年、大小を問わずあらゆる企業はサイバー攻撃のリスクにさらされています。
そこで、ネットワーク通信の可否を判断し不正アクセスをブロックする「ファイアウォール」が重要な役割を果たすのです。
ファイアウォールには2種類あります。
【①個々のパソコンに導入するパーソナルファイアウォール】
Windowsに標準装備されている「Microsoft Defenderファイアウォール」や、ウイルス対策ソフトに搭載されているファイアウォール機能。いずれかのパーソナルファイアウォールを有効に設定することで、PC単体への不正アクセスやウイルスの侵入を防止します。
【②社内ネットワーク全体を保護するファイアウォール】
社内ネットワーク全体を外部ネットワークから保護するためのもので、簡単に設定変更ができるパーソナルファイアウォールでは防ぎきれない攻撃をブロックします。
特に機密情報や個人情報などを取り扱う企業は、PC単体だけでなく社内ネットワーク全体を保護する必要があり、パーソナルファイアウォールに加えて通常のファイアウォールによるセキュリティ対策が必要不可欠です。
ファイアウォール機器を選ぶ際に失敗しないためのポイント
- ファイアウォールを導入する際は、どのように機器を選べばいいのでしょうか?失敗しないポイントはありますか?
- 企業がファイアウォールを導入するには、自社のネットワーク環境に適した機器を選ぶ必要があります。選ぶ際に注意したいポイントは、「導入目的を明確にする」「提供形態と価格相場の把握」「メーカーの実績やサポート体制を知る」の3つです。
ファイアウォール機器の種類は数多く、やみくもに導入するとコスト面などで効率が悪くなります。
ここでは、ファイアウォール機器を選ぶ際に失敗しないためのポイント3つを詳しく解説していきます。
ポイント①ファイアウォールを導入する目的を明確にする
ファイアウォール機器の導入を検討する際は、まず導入目的を明確にする必要があります。
目的が決まっていれば、不要な機能を付けてしまったり、費用が割高になったりすることを防げます。
ファイアウォール機器の導入目的は、
- 不正アクセスを防ぎたい
- ウイルスの侵入を防ぎたい
- 情報の持ち出しができないようにしたい
- 在宅ワーカーがいるのでセキュリティを強化したい
など、企業によってさまざまです。
どのようなセキュリティを導入したいのかをしっかり決めたうえで候補を挙げることで、効率よく選ぶことができるでしょう。
また「将来ネットワーク規模を拡大する予定があるか」「ファイアウォール以外のセキュリティ機能は必要か」なども、最適なファイアウォール機器を選ぶための重要なポイントとなります。
セキュリティ全般に対応する製品を探している場合は、ファイアウォール機能を含めたオールインワンでセキュリティ対策ができる「UTM」の導入も検討してみましょう。
ポイント②提供形態と価格相場を把握する
ファイアウォール機器の導入で失敗しないためには、提供形態と価格相場を把握することも大切です。
ファイアウォールの提供形態は、大きく「オンプレミス型」「クラウド型」の2つに分けられます。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、自社のニーズに合わせて検討する必要があります。
【①オンプレミス型】
社内にサーバ・通信回線・システムを構築して自社で運用するタイプで、カスタマイズの幅が広いといったメリットがあります。
中~大規模の企業で、社内ネットワークが整備されている企業に適しています。
【②クラウド型】/p>
クラウド上に設置したサーバを利用するタイプで、機器を購入する必要はなく導入スピードや費用がオンプレミス型よりも安いメリットがあります。
日々の運用・監理の手間が少なく、システム運用初心者でも扱いやすいのが特徴です。
ファイアウォール導入の価格は、オフィスの規模や接続するPCの台数により異なりますが、目安として数十から数百万円が相場だといわれています。しかし価格はピンキリのため、導入の際は数社を比較検討してみるのがおすすめです。
- 安さだけを重視すると、導入後に「日本語のサポートがない」「処理スピードが遅い」などトラブルになるケースもあるため、必要な機能を見極めしっかりと比較検討し、自社に合う機能と価格のものを選びましょう。
ポイント③メーカーの実績やサポート体制を知っておく
ファイアウォール機器の導入前に、メーカーの実績やサポート体制を知っておくことも大切。
メーカーの実績に関しては、第三者機関の評価やユーザーの口コミ評判を確認しましょう。
例えば、ガートナー(Gartner)社の「マジック・クアドラント」や、フォレスター(Forrester)社の「レポート」などは、ファイアウォールを含め各分野の競合メーカーを評価しています。
ファイアウォールのリーダー企業として評価されているメーカーの製品は、高いパフォーマンスが期待できます。
また製品を購入する際は、セキュリティ会社から導入時のアドバイスや導入後のサポートが得られるかも確認しましょう。
セキュリティの専門家にいつでも相談できる体制を整えることで、最適な製品の選定やトラブル発生時のサポートが受けられ安心です。
サイバー攻撃の手法は日々新しくなっており、ファイアウォール機器の導入後も、継続的にセキュリティの見直しやセキュリティ診断を行う必要があります。
トラブルへの対応やアフターフォローが充実しているかは、長期運用が見込まれるファイアウォール機器の導入で失敗しないための、大切なポイントです。
ファイアウォール機器のメーカー・製品おすすめ5選
- ファイアウォール機器のメーカーや製品でおすすめはありますか?
- ファイアウォール機器導入の際は、上記で解説した失敗しないためのポイントを押さえつつ、自社に適した製品を選ぶことが大切です。一般的に、「FortiGate」「Cloud Edge」「Symantec Endpoint Security」などは知名度が高く、安心して導入できる製品です。
先の3つのポイントを押さえても、結局どう選べばよいかわからないという人も多いでしょう。
そんな人のために、ここでは一般的に評価の高いおすすめのファイアウォール機器を5つご紹介します。
おすすめ①FortiGate NGFW(フォーティネットジャパン株式会社)
画像引用:FortiGate NGFW(フォーティネットジャパン株式会社)
「FortiGate NGFW」は、フォーティネットジャパン株式会社が提供する、次世代ファイアウォールです。
フォーティネットは、次世代ファイアウォールやUTMのリーディングカンパニーで、2021年にはガードナー社のマジック・クアドラントでファイアウォールのリーダー企業としての評価を得ました。
AIやML(機械学習)を活用するFortiGuardサービスで、攻撃者の最新の手法やトレンドを把握し、リアルタイムの防御でビジネス環境を守ります。
また、SSLインスペクション・Webフィルタリング・IPS(侵入防止)など、ファイアウォール以外の機能も統合し、よりシンプルかつコストの軽減を実現します。
ファイアウォール機能以外にも、さまざまなセキュリティオプションを追加することで、自社のネットワーク環境に合わせたセキュリティの実現が可能です。
エントリーレベルのハードウェアアプライアンスから、大規模エンタープライズや大企業向けのウルトラハイエンドのアプライアンスまで、幅広い製品ラインナップを揃えているのも魅力です。
おすすめ②Cloud Edge(トレンドマイクロ株式会社)
「Cloud Edge」は、トレンドマイクロ株式会社が提供する中小企業向けクラウド型セキュリティアプライアンスです。
トレンドマイクロといえばサイバーセキュリティーのリーダー企業で、セキュリティソフトの「ウイルスバスター」は13年連続で販売本数NO.1を誇ります。
また、「ICSA(一般社団法人インターネットコンテンツセーフティ協会)Labs」のファイアウォールセキュリティ認定を取得するなど、アナリスト企業・第三者機関からの高い評価も得ています。
Cloud Edgeは、メール・Web・ネットワークなどさまざまな経路からの攻撃に対して素早い検査・防御を行う、多彩なセキュリティ機能を実装しているのが特徴です。
また、クラウドスキャンサーバとオンプレミスのハードウェアアプライアンスの連携により軽快な検索処理を可能にし、社内ネットワークを攻撃者から保護します。
他にもアフターフォローサービスとして、マネージドセキュリティサービスを提供。導入時の設置・設定、導入後の運用監視をセキュリティの知見のある販売パートナーが対応してくれるため、IT運用担当者が不足している中小企業でも安心です。
おすすめ③Symantec Endpoint Security(ブロードコム)
画像引用:Symantec Endpoint Security(ブロードコム)
「Symantec Endpoint Security」は、ブロードコムが提供する統合エンドポイントセキュリティプラットフォームです。
ブロードコムは、ヒューレット・パッカードとアジレント・テクノロジーの半導体部門が起源の半導体メーカーで、ガードナー社が2020年に公表した「半導体メーカー売上ランキング」では、世界第6位を誇ります。
ブロードコムは2019年に、ノートンブランドで知名度の高いシマンテックのエンタープライズ事業を買収しました。
なお2019年にシマンテックは、ガードナー社マジック・クアドラントの「エンドポイント保護プラットフォーム部門」でリーダーに再選出されています。
Symantec Endpoint Securityは、オンプレミス・ハイブリッド・クラウドでのサービスを提供し、ユーザーや環境を選ぶことなく従来のエンドポイントとモバイルエンドポイント全体を保護します。
また、AIを利用してセキュリティの意思決定を効率的に行い、攻撃対象領域の縮小・攻撃防御・セキュリティ侵害防止・対応と修復という攻撃ライフサイクル全体に渡る保護を行うのも大きな特徴です。
おすすめ④Cisco Secure Firewall(シスコシステムズ合同会社)
画像引用:Cisco Secure Firewall(シスコシステムズ合同会社)
「Cisco Secure Firewall」は、シスコシステムズ合同会社が提供する次世代ファイアウォールです。
シスコは、フォレスター社の「The Forrester Wave:Enterprise Firewalls, Q3 2020」でリーダーに認定されるなど、世界トップレベルのセキュリティ制御を誇るメーカーです。
オフィスとリモートのハイブリッドな働き方が定着する今、シスコではネットワーク・データ・デバイス・ユーザーに至るまであらゆる場所でセキュリティが導入できるよう製品開発に取り組んでいます。
また、シスコが自社に持つ脅威インテリジェンス「TALOS」は、400名以上の専任脅威リサーチャーとデータサイエンティストを擁し、毎日150万件のマルウェアサンプルの解析、および200億の脅威をブロックしています。
Cisco Secure Firewallはファイアウォール機能だけでなく、VPN機能・IPS機能・AMP・Umbrellaなど最新のセキュリティソリューションとも連携し、統合型脅威防御の実現も可能です。
小規模から大規模までカバーする幅広い製品ラインナップや、トラブル時の高度なサポートも魅力で、バージョンアップしたOSへの入れ替えで安定したセキュリティが維持されます。
おすすめ⑤Sophos Firewall XGSシリーズ(ソフォス株式会社)
画像引用:Sophos Firewall XGSシリーズ(ソフォス株式会社)
「Sophos Firewall XGSシリーズ」は、ソフォス株式会社が提供する次世代ファイアウォールです。
英国オックスフォードに本社を置くソフォスは、Pixar(ピクサー)・Ford(フォード)・Toshiba(東芝)・Under Armour(アンダーアーマー)を含む10万社以上のネットワークを保護し、次世代型サイバーセキュリティにおいて高い評価を得ているリーディングカンパニーです。
Sophos Firewall XGSシリーズは、専用のXstreamフロープロセッサーを搭載し、高レベルの可視性・保護・パフォーマンスを提供します。
また、小規模の支店や分散型企業など、ビジネス環境に合わせてあらゆる価格帯で強力な保護を実現できるのも魅力です。
ノートPC・仮想デスクトップ・サーバー・モバイルデバイスなど、ネットワークのあらゆるエンドポイントを保護し、シンプルかつ効率的なセキュリティ対策を実現します。
他のセキュリティ機器と組み合わせてセキュリティ対策を強化したり、トラブル時に日本語のサポートスタッフと話せたりするのも、安心して導入できる理由のひとつです。
ファイアウォール機器だけでは防げないセキュリティリスク
- ファイアウォール機器さえ入れておけば、セキュリティは完璧なのでしょうか?
- ファイアウォール機器を入れたからといって、セキュリティが完璧とは言い切れません。ファイアウォールは既知の不正アクセスには有効ですが、未知の不正アクセスには対応できないからです。セキュリティを強固にするなら、不正アクセスの防止だけでなく、それ以外のセキュリティ対策も組み合わせる必要があります。
ファイアウォール機器の導入で、攻撃者による外部からの不正アクセスを検知できるとはいえ、ファイアウォールだけでは防ぎぎれないセキュリティリスクも存在します。
例えばウイルスが仕込まれたメールが、ファイアウォールで検知されずに通過してしまう場合があります。
そのメールを開きウイルスに感染してしまうと、ファイアウォールだけでは対処できません。
また、SNSの書き込みやスパムメールに危険サイトへのリンクが張ってあるケースもあります。
間違えてリンクをクリックした場合に、悪意あるWebサイトの閲覧をファイアウォールは検知できません。
このようにファイアウォールを導入するだけでは、セキュリティ対策が万全とは言えないのです。
このようにサイバー攻撃の手法が日々新しくなる中、企業は自社のビジネス環境に合わせてセキュリティ対策を進める必要があります。
そのためには、セキュリティ診断によりシステム・ネットワークの脆弱性をチェックして、どのようなセキュリティリスクがあるか洗い出すことが大切です。
「OFFICE110」では、セキュリティ調査を無料で実施し、企業ごとに必要なセキュリティ対策のアドバイス・サポートを行っています。
ファイアウォール機器導入の前に、ぜひご利用ください!
【中小企業必見】不正アクセス以外も防ぐならUTM「NISG6000Std」がおすすめ
- さまざまなセキュリティを組み合わせるとなると、コストや運用面も不安です。ファイアウォールを含めて導入できる、おすすめの製品はありますか?
- 統合的にセキュリティ対策をしたい中小企業様には、UTM「NISG6000Std」がおすすめです。複数のセキュリティ機能をひとつにまとめた製品というだけでなく、低コストで運用・管理も簡単という特徴があります。
UTMとは「Unified Threat Management(統合脅威管理)」の略で、複数のセキュリティ機能をまとめることで、ファイアウォールだけでは実現できない多重防御を可能にします。
Neusoft社製「NISG6000Std」は、ファイアウォールに加えてIPS(不正侵入防御)・アンチウィルス・URLフィルタリングなど、さまざまなセキュリティ機能を備えたUTMです。
導入が1台だけで済むため、簡単かつ導入・運用コストを低価格に抑えられるメリットがあります。
「これまでセキュリティ対策をしてこなかった」
「社内の機密情報を安全に保護したい」
「セキュリティ担当者がいない」
などの悩みを抱える企業様は、UTM「NISG6000Std」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
セキュリティ機器の導入コストが数十万円から数百万円が相場といわれている中、UTM「NISG6000Std」は初期費用28,000円(税込)・月額利用料9,800円(税込)で、UTMを気軽に導入できます。
まとめ
ファイアウォール機器のおすすめメーカー・製品をご紹介しました。
いずれも第三者機関から高い評価を得ている実績のあるメーカーで、ネットワーク規模や導入目的に柔軟に対応できる製品です。
ファイアウォール機器の導入時には、この記事で解説した失敗しないためのポイントも参考にしてください。
また、「低コストでオールインワンのセキュリティ対策がしたい」「セキュリティ担当者がいないので運用のしやすい製品がよい」などとお考えの中小企業様には、UTM「NISG6000Std」の導入をおすすめします。
セキュリティに関するご質問やご相談は、「OFFICE110」までお気軽にお問い合わせください。