蛍光灯からの脱却!LED照明への電気工事をおすすめする理由
オフィス運営における悩みのタネと言える電気代。中でも、照明設備は全体の20~30%を占めており、削減できれば大きな力と言えます。ただ、現実は難しいもので、部分消灯により薄暗い中で仕事しているオフィスもあります。
点けないのが1番の削減ですが、オフィス内で快適に過ごすには照明設備は欠かせません。では、どうすればオフィス内の快適性と電気代の削減を両立できるのか? そこで提案するのが電気工事によるLED照明への移行です。
従来の蛍光灯からLED照明へ電気工事するだけで平均60%前後の電気代の削減になることもあります。
今回は、蛍光灯からLED照明への電気工事をおすすめする理由と、LED照明の電気工事にかかる費用相場についてご紹介します。
蛍光灯からLED照明への移行が進んでいる
冒頭で紹介した通り、オフィス内における電気代の20~30%は照明設備によるものです。当然、照明設備から上手に削減できれば電気代を大きく浮かせられます。
オフィス照明の重要性
照明設備が電気代に重くのしかかっているのは確かですが、不用意に削減するのはおすすめできません。よく実施されているのが、トイレや給湯室などオフィス内でもあまり照明を必要としない箇所から電気代を削減する部分消灯です。
中には、デスク周りの照明までも部分的に消灯しているオフィスもあるようです。最悪のケースとして、オフィス全体が薄暗くなり知的生産性(想像力)が低下したところもあります。オフィス内はできるだけ明るく快適に保たれるべきなのです。
オフィスのエネルギー消費は増加傾向に
ただ、IT化が進む現代、オフィス内のエネルギー消費(電気代)は毎年のように増加傾向にあります。一般家庭はもちろん、工場や運輸など他部門に関しては減少傾向にあるのにです。オフィス内が発展している証拠とも取れます。
どちらにせよ、オフィス内のエネルギー消費がこのまま増え続ければ、地球温暖化以前にオフィス経営が破綻します。今後は、オフィスの快適性を保ちつつエネルギー消費を削減できるエコな設備の積極的な導入が求められます。
蛍光灯は10年で”赤信号”に
皆様のオフィスに設置されている蛍光灯(照明設備)は何年前のものでしょうか。もし10年以上が経過しているのなら”赤信号”が出ているかも。以下に、照明設備が危険な状態であることを示す現象をまとめてみました。
- 定期的に故障している
- ランプ(電球)の交換間隔が短い
- 焦げ臭いにおいが出ている
- 掃除しても綺麗にならない
- ソケット自体が変色している
照明設備の中でも、オフィスに良くある蛍光灯は10年ほどで劣化します。一見すると分かりにくいのですが、中の安定器が古くなり発煙事故に繋がった事例もあります。心当たりがあるなら1度、点検した方が良いかもしれません。
LED照明の市場は拡大している
今だにオフィスと言えば蛍光灯というイメージが強いと思います。しかし、2009年時点では5億円程度の市場規模だったLED照明も、3年後の2011年には2,200億円規模です。2017年現在ではさらに増加していることでしょう。
経済産業省もこの事実を受け止め、今後はLED照明の低価格化とブランド化が進むと予想しています。一昔前まで「高いんでしょ」と思われてきたLED照明が、蛍光灯と同様に当たり前の照明設備になりつつある訳です。
LED照明への電気工事をおすすめする理由
2014年3月、内閣府のICT-WG事務局が2020年までにLED照明の普及率を100%にすることを目標に掲げました。政府がそこまで推奨するLED照明、電気工事をしてまで移行するべき理由はどこにあるのでしょうか?
消費電力が約60%も低い
LED照明の1番の特徴と言えるのが消費電力の低さです。蛍光灯ベースのものから埋め込み式のもの、グリッド天井用まで様々なLED照明がありますが、従来の蛍光灯に比べて消費電力は60~70%ほど削減できます。
先述した通り、オフィス内の消費電力は照明設備が20~30%ほどを占めています。仮に、照明設備が30%を占めているとすると、LED照明に電気工事するだけでオフィス全体の消費電力を18〜21%も削減できる計算です。
メンテナンスの手間もかからない
消費電力の低さの他に、LED照明には長寿命という特徴もあります。従来の蛍光灯の光源寿命は10,000〜12,000時間と言われますが、LED照明は40,000時間。蛍光灯と比較して約3倍以上も長寿命な訳です。
長寿命ということは、定期的にランプ(電球)を交換する手間がありません。また、蛍光灯とは異なり、LED照明は熱を発生させないのでランプ周りに汚れが溜まりにくいのです。経理だけでなく事務にも嬉しい照明設備と言えます。
オフィス内をより明るく快適に
LED照明は明るさ調節の機能があるのも特徴です。LED照明の多くは、電源タップやリモコンなどから2~3段階以上の明るさに調節できます。時間帯や人数に合わせてオフィス内の明るさを最適な状態に調節できる訳です。
また、LED照明の種類によってはオフィス内に合わせて自動で明るさを調節してくれる明るさ一定制御、時間ごとに明るさを設定できるスケジュール制御などもあります。上手に活用できればより消費電力の削減に繋がります。
LED照明の電気工事の費用相場
消費電力の低さ・メンテナンスの手間・快適な明るさと、LED照明に電気工事するメリットは数多くあります。ただ、いくら消費電力を抑えられても電気工事の費用が高いのでは困ります。
相場は200万円前後
LED照明の種類にもよりますが、電気工事にかかる費用相場はオフィス丸ごとで200万円前後です。もちろん、デスク周りだけなどオフィスの一部分の電気工事であれば50万円〜100万円と費用を大きく抑えられます。
ただ、政府主導で2020年までにLED照明の普及率を100%に引き上げる動きがあります。今後、LED照明がさらに広まる中で分けて電気工事するのは手間も費用もかかります。LED照明にするなら1度にまとめての方が良いでしょう。
2~3年で元が取れる
「LED照明は電気工事の費用が高い!」というイメージがあります。確かに、オフィス丸ごとで200万円前後は高いでしょう。ただ、オフィス全体の照明設備をLED照明にすれば、電気代を20%前後削減できるのも確かです。
LED照明の光源寿命は40,000時間、1日8時間ほど点灯すると約13年間の寿命です。三菱電機照明(株)の試算によると2~3年で電気工事の元が取れるとのこと、残り10年間は電気代を節約し放題と言えます。
メンテナンス費用もかからない
先述した通り、LED照明は長寿命なだけにランプ交換の必要がほとんどありません。その上、熱を発しないので掃除の手間の削減にも。従来の蛍光灯とは異なり、メンテナンスにかかってきたランプ代や人件費を削減できます。
「LED照明=電気工事が高額」というのはもはや昔の話です。政府が2020年までに普及率100%を目指す中、「LED照明=照明設備」という時代もそう遠くはないでしょう。「蛍光灯って何?」という時代がくるかもしれません。
まとめ
オフィス内の電気代の20〜30%を占める照明設備について考えてみました。LED照明に電気工事するだけ、オフィス全体で電気代を18〜21%も削減できるのは大きな魅力です。
その上、LED照明の光源寿命は40,000時間で、年月に換算すると約13年です。まだ「LED照明に取り替えるための電気工事はちょっと高い」と思われていますが、電気代の削減と長寿命を考えれば十二分に元が取れます。
まさに、乗り換えるなら今がチャンスです。ただ、電気工事をどこに依頼すべきかいう問題はあります。であれば、電気工事の豊富な知識・実績・人材のあるOFFICE110にご依頼してください。きっと最適なプランを提供します。