電気工事は図面が読めればイメージできる!依頼する上でのポイント
電気工事に関する業務に携わる中で、「コンセントをここにもつけておけば…」「スイッチがここにもあったら…」など不満をよく耳にします。正直、打ち合わせで使用される「電気配線図(図面)」ではイメージできないのです。
ただ、電気工事で使用される図面は記号さえ知っていれば意外と簡単に理解できます。当然、図面が分かれば完成形もイメージしやすくなります。電気工事では、業者だけでなく皆さん(お客様)も図面は読めた方が良い訳です。
今回は電気工事で使用される図面を読むポイントについてご紹介します。また、電気工事に良くある不満や依頼するポイントについてもまとめています。電気工事に不満を残さないよう、依頼前にチェックしてみてください。
電気工事には不満がいっぱい!?
冒頭で紹介した通り、電気工事を業者に依頼したものの「ここをもっとこうしておけば…」と不満を残す方が一定数います。できれば自分は満足したいのではないですか?では、電気工事によくある不満についてご紹介しましょう。
不満のある方は全体の57%も
電気工事に対して何かしらの不満はあるのか?についてアンケートを実施したところ57%の方が「不満がある」と答えました。「こんなオフィスにしたい!」と依頼したにも関わらず、十分に目的が果たされずに終わってしまったということ。
主な原因としては、完成図がイメージできていないことが挙げられます。電気工事は業者の作成した図面を見ながら相談するものです。図面から完成図をイメージし、業者に正しく目的を伝えられていないことが不満につながる訳です。
コンセントの位置と数に不満が
電気工事で最も耳にする不満は「コンセントの位置が使いにくい…」「コンセントの数が足りない…」などコンセントに関するもの。電気工事の不満のおよそ半数はコンセントに関するものです。特に、コンセントは設置する位置が重要です。
誰しもコンセントは少し多めに設置するもので、ほとんどの場合で数自体は足りています。にも関わらず、コンセントが足りないというのは、コンセントが必要な場所に足りていないためです。不必要な場所に設置しても無いことと同じです。
配線の整理・整頓にも問題が
「配線が増えて乱雑になってる…」「どの配線がどこにつながっているのか分からない…」など、配線に関する不満もよく耳にします。電化製品の数だけ配線も増えるので、オフィスなどではどうしても増えがちです。
配線については壁、床を活用した隠す収納を意識しましょう。例えば、壁に穴を開けて這わす、床を一段底上げして埋め込んでしまうなど。外に出ている配線を最低限のものにできれば、オフィスがスッキリして不満も解消されます。
2.電気配線図が読めればイメージできる!
先述した通り、電気工事で不満の残る1番の原因は、図面から完成図をイメージできていないこと。反対に、イメージさえできればおおよそ不満は解消されます。では、電気配線図(図面)を正しく読むコツについて見ていきましょう。
電気配線図とは
電気工事に関して、業者と打ち合わせをしていると必ず登場するのが「電気配線図(図面)」です。電気配線図とは、建物の見取り図にコンセントやスイッチなど電気関係が記載された図面のことで、何がどこに何個あるかが分かります。
まず、「プロ(業者)に任せれば安心」という考えから捨てましょう。業者はあくまで皆さん(お客様)の要望に合わせて設計しています。つまり、皆さんが正しくイメージし伝えられなければ、業者として正確な図面は設計できないのです。
図面を読むのは意外と簡単
図面を読むこと自体は決して難しくありません。図面を読むポイントは「記号の意味」を知っておくことです。
- 「●」…スイッチ(単極スイッチ)
- 「●H」…位置表示内臓スイッチ(蛍スイッチ)
- 「●L」…確認表示灯内臓スイッチ(パイロットスイッチ)
- 「●3」…3路スイッチ
- 「●R」…リモコンスイッチ
上記は、全てスイッチに関する記号です。他には、コンセントに関するものだと「○に||を合わせた」ような記号が用いられます。知ってさえいれば単純な形なので誰でも簡単です。もし分からないなら、その場で業者に質問すれば答えてもらえます。
図面はここを要チェック!
記号の意味が分かったのなら、図面を見ながらイメージを膨らませましょう。図面は以下を要チェック!です。
- デスクや棚などを配置してから考える
- 中途半端な位置には配置しない
- スイッチ類は1箇所にまとめる
図面は紙なので書き込むことができます。デスクや棚などのおよその位置を書き込むことで、コンセントやスイッチの必要な位置や数が見えてきます。とりあえず多めに…と設置しても、結局は使わない中途半端なものが増えるだけです。
3.電気工事を依頼する上でのポイント
電気工事において図面からイメージすることは非常に重要なことです。ただ、電気工事で不満を残さないためには他にも注意したいポイントがあります。では、最後に電気工事を依頼する上での3つのポイントをご紹介します。
分電盤の空き容量をチェックする
まず、電気工事を依頼するなら分電盤の空き容量をチェックしましょう。電力会社と「何アンペア」と契約することで電気は使用できます。当然、契約よりも多くの電力を使用しようとしてもブレーカーは落ちるだけで、まず使用できません。
分電盤を開けてみると、すでに各スイッチに「エアコン」や「どこのコンセント」などと記載されているはず。未使用の容量(スイッチ)があれば新しい機器を割振れますし、容量がないなら電力会社に依頼して増やしてもらう必要があります。
コンセント類は多めに設置する
次に、電気工事を依頼するならコンセント類は少し多めに設置するのがおすすめです。というのも、オフィスは機器の増設や社員の増員によってコンセントが足りなくなることがよくあります。その都度、工事していたのでは余計な費用がかかります。
反対に、多めに設置しておけば多少の増減に対応できます。ただ、単にコンセントを増やしても中途半端な位置では無いのと同じです。将来的に「こんなレイアウトにしたい」とイメージした上で、位置と数を決めるのが良いでしょう。
図面は業者・自分で保管する
最後に、電気工事を依頼するなら作成した「図面」は業者・自分の両者で保管しておくのもポイントです。電気工事は1度行えば終わりではありません。むしろ、5年10年とオフィスの発展に伴って定期的に点検・再工事が必要です。
にも関わらず、図面が残されていないとまた1から作成することに。図面をきちんと保管しておけば、同じ・別業者に関わらず点検・再工事を依頼してもスムーズに話を進められます。基準があるので、手間・費用の節約につながります。
4.まとめ
電気工事を依頼する上で「図面(電気配線図)」を読めた方が良い理由についてまとめました。電気工事は図面が読めないとイメージできずに不満が残りやすいもの。図面は記号さえ分かれば意外と簡単に読めるものです。図面が読め、目的さえはっきりしていれば電気工事で不満が残ることはほとんどないでしょう。
ただ、自分のイメージを業者に正しく伝えられた場合です。業者側にも豊富な知識・経験がないと顧客のイメージを正しく受け取れません。であれば、ぜひOFFICE110にご相談ください。OFFICE110には、電気工事を始めオフィスに関する全国約120,000件の実績があります。また、有資格者も多数在籍しているなど、皆さんのイメージを適切な形としてご提案いたします。