電気のブレーカーはまだ大丈夫?寿命と交換工事のタイミングとは?
「最近、ブレーカーがよく落ちる」「ブレーカーを取り付けてから10年以上経ってる」、もしかするとブレーカーが劣化しているかもしれません。ブレーカーの劣化は漏電に、最悪のケースとして火災に繋がる非常に危険な状態です。
では、そうなる前にどうすれば良いのか?電気のブレーカーは定期的に点検・交換工事を行いましょう。自宅はもちろんオフィスでも必ず必要となる電気、私たち以上に働いているブレーカーにもリフレッシュする機会が必要な訳です。
今回は、働き者のブレーカーの交換工事が必要なケースについてご紹介したいと思います。また、ブレーカーの交換工事にかかる費用についてもまとめます。「我が家のブレーカー大丈夫かな?」と少しでも不安な方はチェックしてください。
ブレーカーの交換工事が必要なケース
ブレーカーを取り付けてから1度でも点検したことはありますか?おそらく、ほとんどの方は意識したこともないでしょう。まずはブレーカーの交換工事が必要となる3つのケースをご紹介します。
コンセントの電圧を変更
日本の電圧は”100V”が基本です。これは世界的に見ても最も低い電圧だそうで、万が一に”感電”や”漏電”などの事態になっても危険を低くするためです。ただ、オフィスや工場によっては100Vでは電圧が足りないこともあります。
そんな時、ブレーカーを200Vに対応できるものに交換工事する訳です。ちなみに、電圧だけを200Vに変更するとブレーカーが対応していないのでショート(火花が散る)する危険が高まります。電圧とブレーカーはセットで変更しましょう。
アンペア数の契約を変更
オフィスによっては、大型のエアコンのような50アンペア以上でないと対応できない電気設備を導入しています。一般的な家庭用のエアコンが10アンペア程度なのと比べると、大型のエアコンなどはブレーカーが対応していません。
そんな時、ブレーカーを50アンペアに対応しているものに交換工事するのです。もちろん、10アンペアのままでも大型のエアコンは動きます。ただ、ブレーカーやコンセント周りに負荷がかかり高熱になり火災に繋がるので危険です。
頻繁にブレーカーが落ちる
契約している電圧やアンペア数は問題ないにも関わらず、なぜか頻繁にブレーカーが落ちることはないですか? ブレーカーにはメイン・安全・漏電など状況に合わせた電力を遮断する機能が付いています。いわゆる安全装置です。
そのブレーカーが原因不明のまま頻繁に落ちるのは不便以前に非常に危険な状態と言えます。そんな時は電気工事の業者に依頼し、必要に応じてブレーカーを点検・交換することをおすすめします。
ブレーカーの寿命はまだ大丈夫?
電圧やアンペア数などの変更はもちろん、ブレーカー自体の不調など意外と交換工事の必要なケースはあります。特に、ブレーカーの不調は”寿命”であることも。では、ブレーカーの寿命と劣化の危険性について見ていきましょう。
ブレーカーの寿命は10年前後
メーカーや機種にもよりますが、ブレーカーの寿命はおおよそ10年前後と言われています。もちろん、日本の技術は世界的に見ても高い品質なので、ブレーカーを設置してから10年経ったからと劣化しているとは限りません。
ただ、環境や使用状況によっては10年程度で危険なレベルまで劣化している可能性は十分にあるのです。電気の制御というオフィス運営に欠かせないブレーカーは設置してから10年前後で1度は点検するようにしましょう。
ブレーカーの劣化は命に関わる
「ブレーカーの劣化は命に関わる!」は、決して言い過ぎではありません。ブレーカーは劣化すると”漏電”のリスクが高まります。漏電を知らずにブレーカーに触れれば”感電”、人によっては心臓に大きな負荷のかかる危険な状態です。
また、漏電しているブレーカーや配線に埃がたまると火災に繋がることもあります。漏電火災は壁の内部で起こることも多く、火の手が広がるまで気づけないこともあります。ブレーカーの劣化と、甘く考えていると大惨事に繋がるのです。
こんな場所は劣化しやすい!
ブレーカーの寿命は10年ほどと紹介しました。しかし、下記のような環境や使用状況によってはブレーカーの劣化が進んでいる可能性があります。
- 頻繁に開閉している
- ブレーカーの【テストボタン】を必要以上に使用している
- 高温になりやすい環境にある
- ブレーカーの中に埃やゴミが入っている
- 周りを遮蔽物が囲っている
基本的に、ブレーカーは涼しい場所に設置し必要以上に触らないのが適切な使用状況です。もし、上記の環境や使用状況に少しでもピンッときたのなら点検することをオススメします。
ブレーカーの交換工事にかかる費用
ブレーカーの交換工事が必要だとして、次に気になるのが「電気工事にどれくらいに費用が必要か」ということでしょう。いくら交換が必要でも費用が高くては大きな負担です。では、最後にブレーカーの交換工事にかかる費用をご紹介します。
ブレーカーの交換費用は?
ブレーカーの交換工事にかかる費用相場は20,000円~です。ただ、ブレーカーの機種や業者の作業費などはさまざまです。業者によっては作業費だけで50,000円以上というところも。だからこそ業者選びが重要と言えます。
業者選びのポイントは、複数社から同じ条件で見積もりを依頼する相見積もりを行うことです。費用を比較しもっともお得な業者を選べる上に、費用交渉の材料にも使えます。少なくとも3社以上を比較するのがおすすめです。
高価なものを選ぶ必要はない
先述した通り、ブレーカーの中には5,000円前後のものから10,000円以上のものまでさまざまあります。ただ、高価なブレーカーだからと必ずしも高性能なわけではありません。正直なところ値段に関わらず日本のブレーカーは高品質です。
業者によっては「これが高性能で良いですよ」と高価なだけのブレーカーを勧めてくることも。だからこそ、工事費用を抑えるために複数の業者を比較する必要がある訳です。「ここに任せたい!」と思える信頼できる業者を選びましょう。
まとめ
電気の制御に欠かせないブレーカーの交換工事についてまとめてみました。電圧やアンペア数の契約変更はもちろん、ブレーカー自体の不調などには交換工事を検討した方が良いと言えます。
特に、ブレーカーの不調は劣化の表れかもしれません。ブレーカーの寿命は10年前後、場合によっては漏電火災に繋がる危険もあります。定期的に点検せず、ブレーカーを放置しているのは命に関わる危険な行為です。
ただ、電気の制御という重要な役割があるからこそ、交換工事には”信頼できる業者”に依頼したいところです。もし「どこに依頼すれば…」と迷っているのなら、ブレーカーを始め電気周り工事のプロフェッショナル・OFFICE110にお任せください。