電気関係に緊急事態!?適切な対処と必要な工事手配とは?
皆さんは停電など電気関係のトラブルを経験したことがありますか? 自宅であれば「停電か…」で済みますが、オフィスで電気関係のトラブルは緊急事態です。大事な資料を作成中、ブレーカーが落ちて停電なんて想像したくないもの。
また、電気関係のトラブルの中には命の危険にさえつながる緊急事態が関係していることもあります。早急に工事を手配する必要があることも。ただ、実際に電気関係にトラブルが発生したとして、緊急事態かの判断は難しいのではないでしょうか。
そこで、今回は電気が消えたときにまずチェックしたいこと、緊急事態の可能性がある「漏電」の危険性と対処法についてご紹介します。また、ブレーカーが原因でないときの対処法についてもまとめていますのでチェックしてみてください。
電気が消えたときにまずチェックすること
「電気関係のトラブル=緊急事態」ではありません。電気の使いすぎでブレーカーが落ちただけなど、ほとんどの場合で緊急性のないものばかりです。では、電気が消えたときにまずはチェックしておきたいブレーカーについてご紹介しましょう。
ブレーカーをチェック!
電気が消えたらまずはブレーカーをチェックしましょう。ブレーカーとは配線用遮断器(分電盤)とも呼ばれ、電気の流れを遮断するための装置です。主に、電気の使いすぎや漏電などのトラブルを回避する働きがあります。
つまり、ブレーカーが落ちるということは電気の容量オーバー、漏電などのトラブルを感知したということ。ブレーカーをチェックすることで、電気が消えた原因がただの使いすぎか緊急性(漏電)のあるものかおおよその判断できるのです。
オフィス中の電気がつかないなら「アンペアブレーカー」
オフィス中の電気がつかないなら「アンペアブレーカー」をチェックします。アンペアブレーカーとは、ブレーカーの左側にある孤立した大きなスイッチのこと。オフィスの契約アンペア数を管理している大元のブレーカーのことです。
その為、アンペアブレーカーが落ちるのは契約アンペア数以上の電気を使用しようとしたことが原因です。アンペアブレーカーを「入り」に入れれば戻りますが、また落ちる可能性があるので契約アンペア数の変更も検討しましょう。
一部だけつかないなら「安全ブレーカー」
オフィス内の一部、一部屋だけの電気がつかないなら「安全ブレーカー」をチェックします。安全ブレーカーとは、ブレーカーの右側にある複数の小さなスイッチのこと。オフィス内の一部、一部屋だけを管理しているブレーカーです。
つまり、安全ブレーカーが落ちるのは一部、一部屋で多くの電気を使用しようとしたということ。安全ブレーカーを「入り」に入れれば戻りますが、機器の配置や数を整理して一箇所に負荷をかけすぎないよう注意が必要です。
冬季は給湯器のブレーカーに要注意!
余談ですが、冬季は「給湯器」のブレーカーを落とさないように注意しましょう。というのも、給湯器のブレーカーが落ちると凍結して故障の原因となります。ただでさえ寒い冬季に給湯器が使えないのは大問題です。また、給湯器の交換工事には本体価格だけで10万円以上、工事費用も合わせると15万円以上と大きな出費につながります。
緊急事態!漏電の危険があったら?
アンペアブレーカー、安全ブレーカーが落ちているだけなら基本的に緊急性はありません。ただ、ブレーカーの中央部分にある「漏電ブレーカー」が落ちているなら緊急の可能性が。では、漏電の緊急性と対処法について見ていきましょう。
漏電は電気関係の緊急事態!
漏電ブレーカーとは回線内の漏電を検知して作動するブレーカーのこと。漏電ブレーカーが落ちるのは一部、一部屋など各回線内のどこかに漏電の可能性があるということです。配線が切れて電気が外に流れているイメージです。
漏電はただ電気を無駄に消費するだけではありません。漏電した電気に触れれば感電死の危険もあります。漏電箇所によっては回線がショートして火事に、オフィス全体が焼け落ちる危険あります。漏電は電気関係の緊急事態です。
漏電の原因
漏電ブレーカーが落ちるのはもちろん、電気使用量が異常に増えていれば漏電の可能性があります。中には、オフィス内の金属部分に触れると静電気のようなビリビリした感覚があるのも。以下に、漏電の原因をまとめました。
- 回線の接続箇所が発熱している
- 回線自体が細く、絶縁体がショートした
- 雨漏りにより回線やブレーカーが濡れた
- 電気機器自体が故障している
- 漏電ブレーカーが故障している
上記のように、漏電と一括りにしても様々な原因が挙げられます。中には、雨漏りのような一見すると関係のないものが原因になることも。漏電は緊急性の高い問題だからこそ、素早く原因を特定しておく必要がある訳です。
漏電箇所の調べ方
電気関係の緊急事態で大切なのは原因を素早く特定しておくこと。以下に、漏電箇所の調べ方をまとめました。
- ブレーカー内のすべてのスイッチを「切り」にする
- アンペアブレーカーを「入り」にする
- 漏電ブレーカーを「入り」にする
- 安全ブレーカーを1つずつ「入り」にする
漏電の可能性のある安全ブレーカーを「入り」にすると、漏電ブレーカーが落ちるので特的できます。ただ、安全ブレーカーの中には給湯器用など長く切らない方が良いものも。調査後には問題箇所以外は「入り」にしておきましょう。
漏電が発覚したら緊急工事を!
仮に漏電の可能性のある一部、一部屋が特定できたなら電気製品の状態を確認しましょう。機器自体の故障、コードの損傷により漏電ブレーカーが作動している可能性もあります。反対に、機器自体に問題がないなら回線の問題です。
回線に漏電の可能性があるなら、電気工事の業者でないと対処できません。感電、火災の危険があるので決して自分で電気工事はしないでください。電気工事の業者にすぐ連絡し、適切な点検と工事してもらうのが安心です。
ブレーカーが原因じゃないこともある
ここまで主にブレーカーが原因の対処について見てきました。ただ、中にはブレーカーが原因でない電気関係のトラブルもあります。緊急性のないものばかりですが、その他の原因についてご紹介します。
落雷による停電かも
自然災害や事故によって停電することがあります。例えば
- オフィスに雷が落ちた
- 近くの電柱に車が衝突した
などです。基本的に少し待てば復旧するものばかりですが、数時間経っても戻らない場合もあります。業務にも差し支えるようなら電力会社に問い合わせたり、公式サイト上から停電情報を確認できます。
工事で止められていることも
電力会社の工事によって一帯が停電していることもあります。電柱や電線には数十年単位で耐用年数が設定されており、電力会社の責任で交換工事が行われます。この際、一帯の送電を一時的に止める訳です。チラシやポスターなど、1週間~1カ月前に告知があるはずなので確認してみましょう。
まとめ
今回は、電気が消えたときの対処法と緊急性の有無についてご紹介しました。アンペアブレーカーや安全ブレーカーなどが落ちているなら「入り」にすれば、契約アンペア数や機器の数と配置を検討すればおよそ解決できます。
ただ、なかには漏電による緊急性の高いものもあります。漏電は感電や火災につながる危険な状態です。漏電ブレーカーを活用しておよその場所を特定し、電気工事の業者にすぐに連絡して点検・工事を依頼するのが安心でしょう。
もし電気工事の業者を探しているならOFFICE110にご相談ください。OFFICE110には電気工事士を始めとした電気工事のプロが数多く在籍しています。皆さんの「これって大丈夫?」という不安を素早く解消いたします。