電気工事の見積もりの仕方を紹介!よくある失敗例とは?
オフィスの電気工事を検討する場合、まずは業者に対して見積もりを依頼することから始めるかと思います。ユーザー側からの要望に対して業者側が見積もりを提出し、単価設定や施工内容などに納得できたら契約に進むという流れです。
つまり、見積もりを依頼する段階で業者側に正しく要望を伝えることから電話工事はスタートします。自身の業種や業務の範囲であれば何をどう伝えれば業者側に理解しやすいかが分かります。反面、全く関係のない電気工事では難しいでしょう。
そこで、今回はオフィスの電気工事に対して見積もりの依頼の仕方をご紹介します。また、信頼できる業者を見分けるポイントや、電気工事によくある失敗例についてもまとめています。ぜひ、見積もりの仕方の参考にしてください。
見積もり前にチェックすること
「電気工事を依頼しよう」とすぐに見積もりの依頼に進むのはちょっと待ってください。見積もりの仕方としては、まずいくつかの確認事項があります。ここを飛ばしてしまうと、要望が正確に伝わらないので重要な段階です。
情報を整理する
見積もりの仕方として、まず要望(情報)を整理することから始めます。例えば、以下のような要望です。
- 工事内容…電気コンセントの増設、照明器具の設置、防犯カメラの接続など
- 工事目的…オフィスの開設、新入社員の増加、新プロジェクトの立ち上げなど
- 工事規模…小規模オフィス、中規模オフィス、大規模オフィスなど
- 施工期日…オフィスの開設日、新年度の前、新プロジェクトの立ち上げ1カ月前など
- 施工予算…電気工事にかけられる予算
なかでも、工事内容・施工期日・施工予算は正確に伝える必要があります。工事内容が正確に伝わらないと不必要な工事が追加されることもあり得ます。施工予算が伝わらないと予想以上に高額な見積もりが作成されることに繋がります。
見積もり業者を選定する
次に、見積もりの仕方としてどこの業者に見積もり依頼をするのかも重要なポイントです。すでに取引のある業者があるならまだしも、初めての電気工事であるなら近場・紹介・ネットなどの条件から2〜3社ほどの業者を選びます。
というのも、1社で決めるとサービスの良い業者を選べる可能性が低くなります。反対に、5社、10社と比較するのは手間のかかる上に、業者側から距離を置かれる可能性もあります。2〜3社に対して相見積もりを依頼するのが丁度良いです。
見積もりの仕方を決める
最後に、業者に対してどのような仕方(手段)で見積もりを依頼するかを決めます。見積もりの仕方と一括りにしていますが、実際には訪問・電話・メールの3つの仕方があります。例えば、営業所に直接訪問して依頼するなどです。
見積もりの仕方としてはメールをおすすめします。メールであれば文章記録として残るので、ビジネスの世界によくある「言った」「言わない」を防げるのです。また、文章として起こすことで皆さんも自身の要望をより深く考えられます。
メールでの見積もりの仕方
見積もりの仕方として事前準備が整ったなら、次は実際に見積もりの依頼の仕方に移ります。訪問や電話であれば業者側が必要な情報を聞いてくれます。そこで、ここでは見積もりの仕方でもメールの仕方について見ていきましょう。
件名と本文は端的に伝える
見積もりの仕方として、メールの件名と本文は端的にまとめることが重要です。例えば、件名には
○○会社 ○○(担当者)より:○○(電気工事)に関する見積もり依頼
のように、どこ・だれ・なにが一目で分かるようにします。
皆さんも経験があると思いますが、業者には日々さまざまな内容のメールが届きます。顧客はもちろん取引先や社員同士など。中には迷惑メールも含まれます。見積もりの依頼だと一目で分からないと、あやまって見逃すこともあるのです。
相談内容は明確に
本文には相談内容をはっきりと記載することも欠かせません。相談内容としては、先ほど整理した
- 工事内容
- 施工期日
- 施工予算
などを項目ごとに明記します。一括りに書くと見づらいので注意しましょう。
また、相談内容が曖昧だと「どこまでの見積もりを出せば?」と業者側が混乱してしまいます。皆さんの要望が業者側に正しく伝わらないと、無駄な工事内容や施工予算が追加されることになりかねません。相談内容は詳しくはっきりが重要です。
返答期限を設ける
返信期限を設けるのも見積もりの仕方としては必要となるポイントです。例えば、「○月○日(○)までにご返信してください。」というように記載します。一般的にはメールの送信日から”1週間〜10日”が目安と言えます。
ビジネスの世界ではその日のうちに返信するのが常識ですが、業者によっては「後で良いか…」「今忙しいし…」と後回しにされることも。もし返信期限までに返信がないようなら、再度メールを送るか別の業者に切り替えるか考えられます。
信頼できる業者を見分けるには?
見積もりを比較することで信頼できる業者を見分けられます。ただ、なんとなく見積もりを依頼しても信頼できる業者は見分けられません。そこで重要となるのが、見積もりの仕方から信頼できる業者のポイントを押さえることです。
設立年数の古さ
信頼できる業者の見分け方としては設立年数の古さが1つのポイントです。というのも、(株)東京商工リサーチの調査によると2017年10月の1カ月で約700もの企業が倒産しています。設立後3年目が危ないとまで言われるほどです。
つまり、長く営業していることはそれだけで周囲(顧客)に求められている業者と言えます。また、設立年数が古ければそれだけ技術・知識の蓄積も進んでいるはずです。設立1,2年の若い業者に比べると”安心感の差”があります。
相談時の営業スタイル
相談時の営業スタイルというのも、信頼できる業者の見分け方としてはチェックしたいところです。例えば、皆さんの相談メールに対して素早く対応できる業者には好印象を持てます。反対に、しつこく営業されれば悪印象でしょう。
電気工事というのは1度依頼したら終わりではありません。電気配線や電気コンセント、照明器具など劣化に合わせて点検や再工事を依頼することに。10年、20年と付き合うことを考えるなら、少しでも印象の良い業者を選ぶべきです。
プラスαの提案力
信頼できる業者の見分け方として、見積もりに合わせてプラスαの提案力のある業者がおすすめです。通常、業者というのは皆さんからの相談(要望)の内容をもとに見積もりを作成します。正直、一般人の相談は穴だらけです。
ぼやっとしたイメージから相談していることも多いのではないでしょうか。信頼できる業者というのは、長年の経験をもとに相談にプラスαされている悩みを見つけ出しより最適な提案ができます。常に顧客側に立てるのがプロの業者です。
よくある電気工事の失敗例
見積もりの仕方から信頼できる業者の見分け方まで、電気工事の見積もりについてはおおよそご理解いただけたと思います。そこで、最後に電気工事の依頼者(顧客)に良くある失敗例をご紹介します。
電気容量が足りない
電気工事を依頼したのに、拡張できるほどの電気容量が足りないことがよくあります。というのも、オフィスビルのように複数の業者が集まっている施設(オフィス)では「全体でここまで」とビル全体での電気容量が決まっています。
そのため、皆さんがより多くの電気容量を使用しようとするとビル自体の変圧器ごと交換する必要があります。ちょっとオフィス内の電気工事を検討したつもりが、ビル全体を巻き込んだ電気工事に発展するので手間も費用も大きくかかります。
分電盤に空き回路がない
分電盤に空き回路がないというのも、電気工事を依頼されてよくあることです。電気コンセントの増設や照明器具の設置など、電気機器を増やすには電力を引っ張ってくる必要があります。空き回路がないと電力を引っ張れません。
もちろん、1つの回路に対して複数の電気機器を接続することは可能です。ただ、あまり多くの電子機器を接続すると、1つの回路が不具合を起こしただけで全体に影響することになります。分電盤の回路をどう振り分けるかも重要と言えます。
工事後に不具合が出た
電気工事の後に不具合が出たというのは珍しいことではありません。特に、中規模以上の電気工事にもなると複雑なことがミスに繋がることも。作業員も人間なのですから、不具合が起こる可能性についても理解する必要があります。
だからこそ、業者側として「工事には立ち会ってください」とお願いしています。電気工事の内容に問題がないか、不具合が起こらないか皆さんの目で確かめてもらう訳です。日々の業務で忙しいのであれば、最終日には立ち合いましょう。
まとめ
見積もりの仕方”についてまとめてみました。見積もりの仕方で重要なのは、実際に依頼する前に要望(情報)を整理することにあります。
また、複数の業者に相見積もりを依頼し、信頼できる業者を選ぶことも見積もりの仕方としておすすめです。ただ、実際に信頼できる業者を選ぶのは難しいもの。日々の業務に忙しいのならなおさらでしょう。
であれば、電気工事全般に幅広い知識と経験のあるOFFICE110にご相談ください。これまで全国約120,000件以上の実績をもとに、皆さんの要望に合わせたベストな見積もりを作成いたします。