内装から考える電気工事!料金相場と依頼のポイント
オフィスの新設や移転時、コンセントや照明器具などすでにあるものだけを使用するなら料金も最小限に抑えられるでしょう。ただ、せっかくオフィスの新設や移転をするなら「こんなオフィスにしたい!」とイメージしているものがあるのではないでしょうか。例えば、デスクをおしゃれな雰囲気のレイアウトに、フリースペースを社員がくつろげる空間にするなど。
そんな時、必ずと言っていいほど関わるのが電気工事です。内装をこだわるほどに電気工事は複雑になり、料金も高くなる傾向にあります。
そこで、今回は「内装から考える電気工事」ということで電気工事にかかる料金相場についてご紹介しましょう。その上で、電気工事を抑えるポイントについてもまとめています。オフィスの新設や移転を検討中の方はチェックしてください。
オフィスにデザインは必要なの?
オフィスの新設や移転を検討中の方から「オフィスにデザイン性って必要ですか?」とご質問されることがあります。確かに、オフィス=働く場と考えるなら、とりあえず業務に必要となる機材さえあれば問題はない気もします。
デザイン=環境作り
結論から言うと、少子高齢化が進む現代においてデザイン性の高いオフィス作りというのは必要なものと言えます。というのも、2017年4月時点での有効求人倍率(1人あたりの求人数)は1.48ほど。バブル期超えです。
今後、さらに少子高齢化が進むとすると求める人材の確保さえ難しくなることが予測されます。では、どうすれば人材を確保できるのか? その1つの解決策こそ若者が「ここで働きたい!」と思えるオフィスの環境作りを進めることです。
電気設備は環境作りの第一歩
オフィス環境と一括りにしても動線の確保やレイアウト変更のような一般的なものから、仮眠室やカフェスペースの設置などさまざまなものが挙げられます。外資系企業やITベンチャー企業を覗いてみるとおしゃれなオフィスに驚きです。
オフィス環境を考える上で、まず切り離せないのが電気設備です。コンセントや照明器具が1つもない空間では業務ができないのですから当然でしょう。つまり、電気設備を考えることこそオフィスの環境作りの第一歩と言うことです。
最近流行りの「フリースペース」って?
余談ですが、最近流行りのオフィス環境として「フリースペース」というものがあります。その名の通りオフィス内において特に用途の決まっていない空間のことで、自由に使えるスペースとして広めの空間に机と椅子があるだけとシンプルです。
業務の作業はもちろん、社員同士のくつろぎの場や来客時の対応など多目的に使えるのが魅力です。最近では個人のデスクを設けていないオフィスや、ビルの屋上(野外)に作業空間を設けている変わったオフィスなどもあります。
電気工事の料金相場とは?
シンプル・機能的・おしゃれ、どのようなオフィスにせよ業務を行うにはコンセントや照明器具などの電気設備が欠かせません。では、オフィスの環境作りに欠かせない電気工事にかかる料金相場について見ていきましょう。
料金相場の分布
オフィスの電気工事にかかる料金相場の分布をまとめてみました。
- 3万円以内…40%
- 6万円以内…30%
- 12万円以内…15%
- 12万円以上…15%
コンセントの設置程度と小規模な電気工事であれば料金相場は6万円以内がほとんどです。照明器具の設置などでも料金相場は6~12万円ほどです。ただし、規模によっては料金相場が12万円以上になることもあります。
電気工事の施工事例
例えば、電気工事の照明器具設置工事での施工事例(作業内容と料金)をご紹介しましょう。
- 電灯配線×4…20,000円~
- コンセント配線×6…30,000円~
- 照明器具取付×4…12,000円~
- コンセント取付×6…30,000円~
- スイッチ取付×2…10,000円~
合計金額は102,000円~。上記から分かる通り、コンセントや照明器具の設置自体はそれほど料金がかかりません。料金相場が高い傾向にあるのは、壁や天井内部での配線の設置のように技術と知識の求められるものです。
料金相場を抑えるポイント!
ちょっと照明を1つ2つ増やす程度であれば料金相場は高くないと言えます。しかし、少しでも料金は抑えたいものです。では、電気工事の料金相場を抑えるポイントをご紹介しましょう。
オフィスの環境作りを進める上で、電気工事以外にもLAN工事や電話工事などさまざまな工事が関わってきます。各工事を別々の業者に依頼するのも1つの手ですが、料金相場を抑えたいなら同じ業者に一括依頼するのがおすすめです。
というのも、複数の業者に依頼すると各工事ごとに派遣費(作業員)が発生することになります。同じ業者に一括依頼することで不要な料金を抑えることに繋がります。また、同じ業者に依頼すると工事がスムーズに進むのもポイントです。
近場の業者を探す
業者を選ぶとなると2~3社から見積もりを取るのが一般的です。複数の業者から同じ条件で見積もり(相見積もり)を取ることで、料金相場やサービスを比較できます。ぜひ、見積もりを取るなら近場の業者も候補に入れましょう。
実は、業者によって対応しているエリアというのがあります。当然、エリア外での電気工事に対しては出張料金が多めに加算されることになります。近さだけで選ぶのは問題ですが、近場の業者の方が何かと相談するのにも便利と言えます。
デザインを見直す
元のオフィスに合わせたデザインならまだしも、大規模なレイアウト変更が必要となるデザインでは電気工事も大規模になります。料金相場も高くなりがちです。予算に余裕があるなら良いのですが、そうでないならデザインの見直しが必要です。
まずは全ての要望を盛り込み、予算オーバーなら料金を抑えたプランを業者側に相談するのが良いでしょう。ただ、「100万円以内で」と伝えると予算いっぱいまでのプランになるので、「もう少し料金を抑えたい…」と伝えるのがおすすめです。
まとめ
少子高齢化が進む中で、求める人材を集めるにはオフィスの環境作りは必須です。もちろん、無理に華美に豪華にする必要はありません。オフィスの環境作りに欠かせないのは、社員がオフィス内で過ごしやすいかということです。
そして、過ごしやすいオフィス環境には電気設備(工事)は欠かせません。電気工事の料金相場は12万円以内がほとんど。数万円で済むこともあります。ただ、オフィスには電気工事の他にもさまざまな工事が必要となります。
同じ業者に一括して依頼することで料金相場を抑えられます。しかし、幅広い工事に対応している業者はまれです。であれば、電気工事はもちろんオフィス環境に関わる工事全般を請け負っているOFFICE110にご相談ください。