エアコンの電気工事はいくらかかる?料金相場と施工までの流れ
自宅用のエアコンであれば、家電量販店で購入から電気工事まで依頼するのが一般的です。最近では、ネットショッピングなどでもエアコンの電気工事まで請け負っているところも増えてきました。ただ、オフィスとなると状況が異なります。
というのも、オフィスは規模に応じてエアコンの種類・台数が大きく変化します。また、オフィス内で電気工事を行うとなると、他の電気設備との関わりも考える必要があります。オフィス内のエアコン設置を検討するなら専門の業者に相談・依頼するのが一番です。
そこで気になるのはエアコンの電気工事の流れや料金相場ではないでしょうか? 今回は、オフィス向けのエアコンの選び方から依頼前にチェックしたいこと、購入から設置までの流れについてご紹介します。オフィスの新設を検討中の方は必見です。
エアコンの選び方
四季の豊かな日本において、オフィス内の環境を快適な状態にするにはエアコンは欠かせません。ただ、エアコンと一口に言ってもさまざまな種類があります。そこで、まずはエアコンの種類や選び方についてご紹介します。
エアコンの種類
エアコンには主に4つの種類があります。
- 壁掛け…室内機を室内の壁に取り付けるタイプ
- 天井用…室内機を室内の天井に取り付けるタイプ
- 窓用…窓枠にエアコン(室内機・室外機)を取り付けるタイプ
- 床置き…室内機を室内の床に設置するタイプ
小規模のオフィスであれば、壁掛けのエアコンがサイズ的にも性能的にも良いでしょう。反対に、大規模のオフィスであればより性能の良い天井用(大型)がオススメです。窓用や床置きに関してはオフィス向けとは言えません。
エアコンの性能
エアコンには各機種ごとに「何畳用」というスペックが決まっています。例えば、8畳用や12畳用など、オフィス用ともなるとさらに大きな範囲に対応した機種もあります。基本的にはエアコンごとのスペックに合わせて選べば間違いはないでしょう。
ただし、オフィスの状況によっては表記通りのスペックが発揮できないことも。木造か鉄筋、南向きか北向き、平屋か中階層などが挙げられます。エアコンのスペックに加えて、オフィス(部屋)の状況も加味するとベストな1台が見つかります。
エアコンの省エネ
オフィス内でエアコンを1日中付けっ放しにしているところは珍しくありません。オフィス内の環境を常にコントロールするには必要なことです。ただ、だからこそ電気代にも注目する必要があります。電気代が高いと気軽に使用できないのです。
最近のエアコンには省エネランクといったものが表記されています。5段階評価で省エネ性能が評価されており、星マークが多いほどに良いとされます。予算や使用状況にもよりますが、エアコンは省エネ性能の高いものがおすすめです。
電気工事の依頼前にチェックしたいこと
エアコンをどの機種にするのかはもちろんですが、エアコンの電気工事を依頼するなら4つのチェックポイントがあります。ブレーカーのアンペア数や設置スペースなど、オフィス用として大型エアコンを検討しているのなら重要です。
コンセントの有無
一軒家やマンション、アパートに限らず自宅であればエアコンの設置場所はあらかじめ決められています。当然、設置場所にはエアコンに必要なコンセントなどあるでしょう。ただ、オフィスとなると必ずしも設置場所があるとは限りません。
日本のコンセントは100Vが基本です。反面、エアコンには200Vのコンセントが必要となります。設置予定の場所に100Vのコンセントしかないことも。200Vのコンセントの有無を確認し、無いようなら電気工事が必要です。
ブレーカーのアンペア数
ブレーカーには規定以上の電圧を遮断する機能があります。例えば、20A対応のブレーカーに30Aの電圧がかかると自動的に電力の供給が止まるのです。ちなみに、一般的なエアコンに必要なアンペア数は30Aからとなっています。
ただ、小規模なオフィスによっては20Aのブレーカーが設置されていることも。ブレーカーのアンペア数を確認し20A以下のブレーカーが付いているようなら、電気工事を依頼して30A以上のブレーカーに取り替えることをおすすめします。
設置スペースの有無
エアコン用の設置場所が設けられているなら良いのですが、オフィスによっては用意されていないこともあります。実は、エアコンはどこにでも設置できる訳ではありません。例えば、エアコンの室内機には上下左右に対して”5cm以上”の隙間が必要です。
また、エアコンの室外機には前面に25cm以上、後面左右に5cm以上の隙間が必要です。無理やり設置するとトラブルの原因になります。エアコンの設置場所についてはある程度確認しておき、業者に相談した上で決めましょう。
配管用穴の形状
一般的なエアコンは室内機と室外機に分かれており、配線や配管によって繋げられています。そして、配線や配管を通すには配管用穴を開ける必要があります。すでに配管用穴があるなら良いですが、オフィスによってはないこともあります。
オフィスが所有物件なら自由に改装できるので問題ありません。ただ、賃貸だと壁や天井に穴を開けられないこともあります。管理会社に対して穴を開けて良いかの確認が必要です。仮に、難しいようなら窓用エアコンという手も考えられます。
エアコン購入から設置までの流れ
チェックポイントに問題がないようなら、いよいよエアコンの電気工事を依頼します。自宅用であれば家電量販店でエアコンを購入するだけですが、オフィス用となると直接業者に依頼するのが一般的です。
①必ず見積もりを取る
まずは、業者に対してエアコンの電気工事の相談をし見積もりを依頼します。この際、オフィスの状況や求めるエアコンの性能などを明確にしておくとスムーズに進みます。ちなみに、見積もりは3社以上から同じ条件で取ることで料金やサービスを比較できるのでおすすめです。
②契約書を交わす
次に、依頼したい業者が決まったら細かな電気工事の内容を話し合い、実際に契約書を交わします。見積もりの内容と見比べながらチェックすると確認ミスを防げます。契約書は1度交わすと基本的に変更できないので、細かな点まで目を通し納得した上でサインしましょう。
③電気工事の開始
最後に、契約書に記載されている日時に電気工事が施行されます。日々の業務で忙しいかもしれませんが、基本的に施行日には立ち会うことをおすすめします。業者の作業員も人間なのでミスをすることもあります。施行内容に問題がないか自身の目で確認することが大切です。
電気工事の料金相場
エアコンの電気工事のおおよそのポイントは掴めたかと思います。ただ、皆さんが最も気になっているのは電気工事の料金相場でしょう。では、オフィスのエアコンの電気工事にかかる基本料金と追加料金についてご説明します。
基本料金
エアコンの電気工事(設置のみ)の基本料金は1万円~が相場です。エアコンには6畳用〜8畳用のような小型なものから、14畳用以上の大型のものまで。基本料金はエアコンのサイズが大きくなるほど高くなると考えておきましょう。ちなみに、エアコンの本体料金は6畳用であれば6万円前後から見つけられます。
追加料金
エアコンの電気工事には基本料金の他に追加料金がかかることもあります。以下のような場合に追加料金が発生します。
- 室外機の設置場所が特殊
- コンセントの新設や変更が必要
- 配管の長さが足りない
- 配管用の化粧カバーを設置
などです。また、買い替えなどで不要なエアコンがあるなら処分料金も必要です。基本料金はあくまで目安にし、業者からの見積もりから正確な料金を把握しましょう。
まとめ
オフィスの環境整備に欠かせないエアコンの電気工事についてまとめてみました。エアコンと一括りにしていても形状から性能までさまざま。設置場所についてもチェックしておく必要があります。
エアコンの電気工事を依頼する上で最も重要となるのは「どこに(設置するのか)」と「なぜ(設置するのか)」を明確にすることです。ただ、実際に業者に依頼するとなると「どこに依頼すれば良いの?」と迷うこともあるでしょう。
そんな時は、OFFICE110にご相談ください。これまで全国120,000社以上との取引実績があります。これまでの経験をもとに、皆さんの相談に合わせたベストなエアコンの電気工事を提案いたします。