電気工事の依頼方法!「知っておけば安心」な4つのこと
コンセントの数を増やしたい、照明器具を取り付けたいなどオフィス環境を整える上で電気工事は欠かせません。ただ、頻繁に行わないだけに電気工事の依頼の方法というのは良くわからないもの。不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
また、ネット上で「電気 工事 失敗」などと検索すると、良く知らずに依頼したことで求める工事が受けられなかったという内容の投稿も多く見られます。中には、良く分からない内容の高額請求を納得できないまま支払ったという方もいるようです。
今回は依頼時に知っておくと安心な4つのポイントについて見ていきましょう。その上で、電気工事の依頼方法について相談から完了までの流れをご紹介したいと思います。依頼する前にチェックして、納得のサービスを受けてください。
まず知っておきたい4つのこと
電気工事はオフィス環境を整える上で欠かせないもの。間違ったサービスを受けないためにも、依頼は正しく行う必要があります。では、電気工事を依頼する上で、まず知っておきたい4つのことについてご紹介します。
電気工事には国家資格が必要
ネット上で「電気 工事 自分で」などと検索してみてください。「コンセントの設置に挑戦しました!」といった一般の方からの投稿を見つけられるはずです。ただ、電気工事は素人が手を出すと火災・感電などの事故につながる危険があります。
そのため、電気工事には「電気工事士(国家資格)」が求められます。もし電気工事を依頼するなら、資格所有者の所属する業者に依頼しましょう。実際の作業員が無資格ということもあるので、事前に確認しておくことが大切です。
依頼前に「見積もり」を取る
オフィスだとコンセントの設置のような規模の小さなものでも10万円以上することもあります。規模が大きくなると100万円以上することも珍しくありません。ネットや紹介など、とりあえずで決めた業者だと思わぬ高額請求というケースもあるようです。
電気工事を依頼する前にはきちんと「見積もり」を取り、料金やサービスに納得した上で契約することが重要です。電話や相談だけ、現地調査も見積もりもせずに契約を進める業者は追加料金が発生しやすいので要注意と言えます。
多種多様な電気工事
電気工事と一括りにしていますがコンセントや照明器具の増設のようなちょっとした工事から、建物の構造から調査が求められる「電源設備工事」や「幹線設置工事」に至るまで、相談内容と環境によって工事の方法は大きく異なります。
まず、相談の段階から依頼の内容に環境(オフィスの)まで詳しく説明しましょう。業者側としても情報が多いほどに適切な見積もり、工事の方法を提示できます。だからこそ調査までに時間をかけない業者というのは要注意なのです。
工事後のことも考えて
電気工事は1度行ったら終わりではありません。配線はもちろん、コンセントや照明器具など全ての設備は5年10年と使っていくうちに劣化します。劣化した設備を放置していると、壁の内部で配線がショートして火災に発展することもあります。
また、技術の発達からより良いシステムが登場すれば乗り換えが必要なこともあります。つまり、電気工事には定期的な点検と必要に応じた再工事が必要です。工事後のことまで考えてくれる、長く付き合いたくなる業者を選びましょう。
相談から完了までの流れ
電気工事の依頼方法として基本となるところはご理解いただけたと思います。では、次に依頼方法としてより具体的な相談から完了までの流れを見ていきましょう。おおよそどの業者も同じ流れになるので、ぜひ参考にしてみてください。
お問い合わせ
電気工事の依頼を思い立ったら、まずは各業者に「問い合わせ」をします。
最近では、ネット上にホームページを開設している業者も多く、電話に限らずお問い合わせフォームやメールアドレスなどからでもお問い合わせできます。ちなみに、料金やサービスを比較する上でもお問い合わせは複数者に対して同じ内容で行うのがポイントです。
現地調査
お問い合わせの内容に応じて、業者側から専門スタッフが「現地調査」に伺います。
オフィスの電気工事には相談内容から現地の状況に応じてより詳しい調査が必要なもの。中には、簡単な内容だと調査を行われないこともありますが、現地調査で打ち合わせした方が安心です。電話やお問い合わせフォームだけでは伝わらないこともあります。
お見積もり
十分な情報が集まれば、いよいよ業者側から「見積もり」を提出します。
見積りには、主に作業項目と単価が記載されています。単価(料金)にばかり目が行きがちですが、必ず「有効期限」をチェックしましょう。「期限内なら見積もりの内容を保証します」というものなので過ぎると無効になり、次に依頼しても同じ内容になるとは限りません。
工程の打ち合わせ
お見積もりに納得できたら、次は「契約」して工程の細かな打ち合わせを行います。
電気工事には皆さん(お客様)側と業者側のスケジュールをすり合わせる必要が。大掛かりな工事だと皆さんの業務に支障が出ることがあります。また、12月や3月など引越しや工事が集中する時期もあり、業者側のスケジュールによっては希望の工期で進められません。
工事の完了
細かな打ち合わせが終われば、実際に工事を行い「完了(確認)」に移ります。
電気工事を進めるのはあくまで人間(作業員)です。綿密に打ち合わせしていても、担当者と作業員との間に認識違いが発生することもあり得ます。作業員のうっかりミスによりトラルブが発生することもあります。できれば終日、業務で難しいなら最終日は立ち会うようにしましょう。
依頼時に考えておきたいこと
電気工事の依頼方法、流れについては知ってさえいれば決して難しいものではありません。ただ、先述した通り、電気工事は工事後のことも考えて依頼するもの。では、将来を見据えて依頼時に考えておきたいことをご紹介しましょう。
配線は「単相3線式」がオススメ
1からの電気工事であれば、配線方法は「単相3線式」をおすすめします。
単相3線式とは、配線を3本使用した施工方法のことで100Vと200Vの両方の電流が使用できます。一般的に日本の電圧は危険の少ない100Vです。ただ、エアコンのような大型製品だと200Vが必要なことも。将来的な増設を考えるなら、あらかじめ単相3線式にした方がお得なのです。
回路はゆとりのある設計で
壁の中の回路まで扱うなら、配線はゆとりをもたせた設計が良いでしょう。
というのも、オフィスというのは事業の発展に伴って変化していくものです。デスクの配置、社員の増員などではより複雑な回路(配線)が必要なことも。ギリギリの設計にしているとオフィスを発展させられないこともあります。より事業を発展させるなら、予備回線が2~3は必要です。
コンセント類は多めに設置
コンセントやスイッチなどを増設するなら、現在の必要数より多めにがおすすめです。
先述した通り、オフィスというのは発展していきます。新設備の導入、社員(デスク)の増員となればコンセントやスイッチが足りないことも珍しくありません。その都度、依頼していたのでは余計な料金がかかることになります。少し余裕を持たせて増設しておくことで料金・手間を節約できます。
配線図は忘れずに保管
電気工事を正しい方法で依頼できたなら、忘れずに「配線図」を保管しておきましょう。
配線図とは、電気工事を行う上で業者側が作成する配線の設計図のことです。専門家(電気工事士)であれば配線図からより正確な見積もりを、料金・手間の削減につながります。また、万が一にトラブルが発生しても配線図があれば素早く原因が分かることもあります。
まとめ
今回は、電気工事の依頼方法についてまとめてみました。まず知っておきたいのは、電気工事には国家資格が必要なことと、依頼前に「見積もり」を取ることです。電気工事のことを理解して、工事後のことまで考えて相談することです。
電気工事で特に大切なのは、「長く付き合いたくなる業者」を見つけ出すことです。そのためには「相見積もり(複数の見積もり)」を取って業者を比較することです。ただ、実際に依頼するとなると「どこに相談すれば?」と分からないのでは?
であれば、電気工事を始めオフィスに関する工事全般に実績のあるOFFICE110にご相談ください。第2種電気工事士や第1種電気工事士など、電気工事のプロが多数在籍。安心のサービスをご提供いたします。