複合機の初期パスワード　変更方法と管理画面でできること【お役立ち情報】 | OFFICE110

複合機には管理者用のメニューと一般メニューがあるということをご存知でしょうか？

もしかすると複合機のパネルを操作していてユーザーIDやパスワードの入力画面になり、パスワードが分からなくて困った経験がある方もいらっしゃるかもしれませんね。

管理者であるにも関わらずに、ユーザーIDやパスワードに全く心当たりがないという方は、複合機のパスワードが初期設定のままになっている可能性が高いです。

今回は、複合機のパスワードについて紹介します。

• 複合機のパスワードとは
• 初期設定パスワードの変更方法と管理者設定(FUJI FILM)
• Web管理画面でＥメール設定（FUJI FILM）
• まとめ

複合機のパスワードとは

普段複合機を使用する際には、パスワードを入力したり設定したりする場面は滅多にないかと思いますが、管理者メニューを利用する際にはパスワードの入力が必要です。まず、複合機のパスワードについて解説します。

複合機の管理者パスワードとは

コピーやFAXの送受信、ウェブスキャンなどで複合機を使用する際には、特にパスワードの入力は必要がありません。これらの作業のたびにパスワードを入力するのは、非常に手間であり作業効率が悪くなります。

しかし、複合機の基本設定やネットワーク接続情報、コピー機能やFAX機能の詳細設定、インターネットFAX設定などの機能を使用する際には、管理者パスワードの入力が必要になります。具体的には、FAXのeメール転送やIPアドレスの変更、節電モード移行の時間設定などを設定できます。

これらの機能は頻繁に使う機能ではないため、パスワードの入力を求められて面食らってしまった方もいるかもしれませんね。

主要複合機メーカーのパスワード初期設定

主要な複合機メーカーの初期設定時パスワードは以下の通りです。

メーカー	ユーザー名	パスワード
FUJI FILM（富士フイルム）	111111	x-admin
リコー(ricoh)	Admin	Ricoh
コニカ	–	000000
シャープ	00000	admin
ムラテック	–	12345678
京セラ	Admin	Admin
東芝	–	123456
キヤノン	Administrator	7654321

ユーザー名・パスワードは、複合機の説明書にも記載があります。初期設定から変更されていない様であれば、説明書を見るのが最も手っ取り早い方法です。

設定変更がされておりパスワードが分からなくなってしまっている場合は、メーカーの保守サービスに直接問い合わせてください。

初期設定のままパスワード変更されていないことが多い!?

ユーザー名・パスワードは、管理者以外のユーザーが主要な情報を勝手に触ってしまわないように設定されています。
例えば管理者設定画面にアクセスし、ネットワーク設定を変更した場合、FAXの送受信機能が利用できなくなってしまい、業者に依頼しても復旧まで一定の時間がかかってしまいます。

社内にはそのような悪質な行為をするスタッフがいない場合でも、LAN配線やwi-fiなどでインターネット接続をしている複合機には外部からも侵入できます。コピー機の初期設定はメーカーの機種ごとで統一されているので、侵入しやすいのです。

このような条件ではありますが、ほとんどの企業ではパスワードを初期設定のままにされています。
そして、管理者でさえパスワードを把握していないというケースは非常によくあります。

初期設定パスワードでは望ましくない理由

数年前までは、パスワードが初期設定のままでもさほど大きな問題ではありませんでしたが、インターネット接続している複合機が多い現在、初期設定パスワードはあまり望ましくありません。

ロシアのInsecamというサイトによって、ウェブ監視カメラの映像が全世界に公開されてしまった事件がありましたが、原理的には複合機でも同様のことが起こりえます。つまり、スキャンしたコピー画像データなどが外部に盗み取られる可能性があるのです。

初期設定パスワードの変更方法と管理者設定（FUJI FILM）

初期設定パスワードの変更や管理者画面でできる方法についてFUJI FILM（富士フイルム）を例に案内します。

複合機の初期パスワード変更（zerox）

以下の手順で操作を行います。

管理者画面でできる設定

FUJI FILMでは、管理者画面で以下のような設定ができます。
管理者画面に入れば、タッチパネルの案内に従って直感的に操作できるので、操作方法としては非常にわかりやすく作られています。

しかしながら、IPアドレスの設定変更もこの画面で出来てしまいます。誤操作によって不具合が生じてしまう危険性がありますので、ご自身で操作をする場合は慎重に行ってください。

コピー機能の設定

• コピー機能の各種設定・・・用紙選択やコピーの倍率、色の濃淡などの初期設定を登録できます。
• コピー・FAX完了時の音量設定・・・正常完了時、エラー時など状況に応じて音のボリュームを大中小の3パターンから選べます。
• ミックスサイズの原稿をまとめてコピー・・・初期設定では「できない」設定になっています

プリント機能の設定

• バナーシートの出力設定
• 指定したサイズの用紙がない場合に近いサイズの用紙で自動出力する設定

FAX機能についての設定

• 短縮登録されていない宛先へのFAX送信禁止・・・FAXの誤送信を防止するための機能です。
• 誤送信防止のために宛先の再入力設定・・・FAXの電話番号を手動入力する際に、誤送信防止のために2回番号を入力するよう設定します。

ミックスサイズの原稿をまとめて送信する設定

• ペーパーレスFAXの設定・・・受信したFAXを用紙出力せずに、指定した任意の親展BOXに保存できます。

Web管理画面でＥメール設定(FUJI FILM)

ゼロックスの場合、ウェブ管理画面で複合機のEメールアドレスの設定を行うことができます。
Eメールアドレスの設定を行うと、用紙を使用しないインターネットファックスをより便利に利用できます。

Web画面にアクセスし、複合機のEメールを設定する

以下の流れで設定作業を行います。

1. パソコンからインターネットにアクセスし、ウェブブラウザを立ち上げます。
2. アドレス欄に複合機のIPアドレスもしくはインターネットアドレスを入力し、Enterを押します。
3. 管理者IDとパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
4. 「プロパティ」６、 タグのページにある画面左側の「本体説明」をクリックします。
5. 「本体メールアドレス」の欄にメールアドレスを入力し、「新しい設定を適用」をクリックします。
6. 「再起動」をクリックし、「OK」を選択します。

インターネットFAXとは

複合機にEメールを設定することにより、スキャンした原稿をプリントせずにそのまま添付ファイルとしてメールで送信することが可能になります。

この機能により業務の効率化、ペーパーレスによるコスト削減、地球資源の保護といったメリットがあります。

まとめ

複合機のパスワードについて案内しました。

複合機は一般ユーザー機能と管理者機能に分かれており、管理者機能にアクセスするためにはパスワードやユーザーIDの入力が必要です。

管理者画面ではより複合機を便利に利用するための設定ができますが、IPアドレスなどの重要な情報を変更してしまうと不具合を起こしてしまう危険性がありますので、緊急性が高くない場合は複合機メーカーの保守対応を依頼した方が無難です。

ウェブから複合機にEメールを設定すると、インターネットファックスも便利に利用できます。

複合機の機能に関して、ご不明点がございましたら、お気軽にお問合せください。

導入後も快適にコピー機を使用していただけるよう全力でOFFICE110がサポートいたします。